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秘密結社KJラボ☆  作者: 星川亮司
秘密結社KJラボ☆
8/82

8 伝説の大航海時代

kjこと宮里賢太は、町の問題児。売れない作家宮里賢治の一人息子だ。


母、涼子を交通事故で早くに無くし、賢治の不在中は、涼子と歳の離れた女子高生の妹、若葉が身の回りの世話をしている。


そんな、夏のある日の夕食時のkjの一人語り・・・。


<登場人物>


KJ=宮里賢太(7)小学生でありながらサングラスをかけた町の問題児。


宮里賢治(36)KJの父、売れない作家


花巻若葉(18)KJの叔母、賢治の亡くなった妻、涼子の妹で、押し掛け女房のような事をしている。


〈劇中劇の登場人物〉


ジョーダン(36)ポルトガルの商船の船長


マイケル(18)ジョーダンの息子。幼少時代から父と航海を重ねて、若くして一人前の航海士。


船員たち


カモメの呼びかけ、打ち寄せる波音。


ここはインド洋の港町。


岬へ向かう穂先の尖った帽子をかぶる冒険家の親子。

父の名をジョーダン。子をマイケル。


遥か遠くのガンダーラへ伝説のスパイス「ターメリック」を探す船旅(たび)


幾多の嵐と危険に犠牲を払いながら、ようやくたどり着いた。


それがここインド、デリーの町。



だが、その町は伝染病が猛威を振るっていた。


「俺はここに残って町の人を治療する!」


と、逃げ腰の船員たちの目の前でジョーダンが啖呵をきった。


「船長、あんたがいなけりゃ、オラたちは路頭に迷っちまうだ」


「ターメリックだけ持って帰れば、俺達は海賊と同じだ。俺は宝と誰にも恥じる事の無ぇ誇りを、この手一杯に掴んで帰りてぇ」


「でもよ船長。あんたが伝染病にやられちまったら航海はどうするだ?」


「お前たちは帰れ!国に守るものがある。そうだろ、なーにここに船長のマイケルがいる心配するな」


船員たちは、顔を見合せ、マイケルならばとうなずき合う。


「大切なものの為に帰るんだ恥じる事はねぇ。国に無事に帰って母ちゃん抱いてやれ」


動こうとしないマイケル。


「どうしたマイケル?」


「・・・父さん、僕も残ります」


「ダメだマイケル!俺のかわりにお前は道しるべになるんだ」


ジョーダンは、そう言って、自分の大きな帽子を被せ背を押した。


「達者でな俺の息子よ」



つづく・・・。

7話の終りのkjの語りから始まる劇中劇の回です。

大航海時代の商船の船長、ジョーダンと、マイケルの親子の伝説の話です。

分かりにくい回かもしれません。

次回は、劇中劇の後半になります。

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