5 義妹・若葉
KJ=宮里賢太(7)小学生でありながらサングラスをかけた町の問題児。
宮里賢治(36)KJの父、売れない作家
宮里涼子(24)故人。賢太の母。6年前交通事故で命を落とす。
花巻若葉(18)KJの叔母、賢治の亡くなった妻、涼子の妹で、押し掛け女房のような事をしている。
ピーンポーン!
ピーンポーン!!
ピーンポーン!!!
「すいませーん。お留守ですか~」
居間でちょっと気まずくテレビを見ていたkjと賢治。
アタフタと手近なリモコンからかたずけ出す。
「いるんでしょう。電気のメーター動いてるわよ!」
「kj鬼が来た!行って見て来い」
「ヤダ!僕、子供には興味ないんだ。父さん行けばロリコンでしょ」
「いや。俺はいまだに心がピーターパンなだけだ、決してロリコンではない誤解だ。kjお前どちらかと云えば怒られるの得意だよな早く行け!」
「僕はMじゃない!Sだ!!」
「よく言ったkj、行ってどっちが主人か見せてやれ!!」
勢いよくに居間の襖が開く。
「居るじゃない。変体親子」
「知らないよ」
と、おもちゃの飛行機を飛ばすkjと、
「なんの事ですじゃ?」
と、初老をきめて日本茶をすする賢治。
「おお、若葉殿久しくみなんだがおおきゅうなられたな」
若葉の握る一杯の買い物袋からフランスパンが顔を出す。
「言ったでしょ、今日から私が夕飯作りますって」
「(とぼけて)そうでしたかのkj殿?」
「いえ、父上そのような話は」
若葉は、それぞれkjと賢治にゲンコツを喰らわせる。
「前菜にゲンコツを召し上がれ!!」
4話が短過ぎたので、今日は5話まで投稿してみました。後愛読下さりありがとうございます。