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秘密結社KJラボ☆  作者: 星川亮司
2章初恋のハイビスカス
33/82

11 イルカとTシャツ

KJ=宮里賢太(7)小学生でありながらサングラスをかけた町の問題児。


宮里賢治(36)KJの父、売れない作家。失踪中。


花巻若葉(18)KJの叔母、賢治の亡くなった妻、涼子の妹で、押し掛け女房のような事をしている。


愛人(カナ)(32)奄美大島で観光ガイドをしている。賢治の亡くなった妻・涼子に瓜二つ。


海咲(ミサキ)(8)白い帽子の女の子。

「何するの?」


「ボクにまかせて」


ヤシの木立の前でテントを張った海の家で、イルカの浮き輪を貸してくれる島のおばぁの店。


「いくらですか?」


「500円」


島のおばぁが答える。


海咲(ミサキ)を振り返ると、途方に暮れて首を横に振るばかり。


困っていると、島のおばぁが「ほらね」とイルカとTシャツを持ってきた。


「お嬢ちゃんが海へ入るには、大人物サイズのこのTシャツがいいさぁ」


差し出されたTシャツを、ためらう海咲(ミサキ)に渡してやりながら、KJは言った。


「さすがおばぁ。海へ入るなら着替えなきゃね」


「Tシャツはサービスさぁ。海から戻ったら返してね」


KJがポケットから500円出して渡しておばぁに、


「イルカはいいや」


「楽しんでおいでね」



おばぁの店のテントの陰で海咲(ミサキ)が着替えるのを待った。


おばぁのサービスは、海咲(ミサキ)の体には大きくて、ちょうど胸から腰までのワンピースのようだ。


二人はさっそく海辺へ出た。




つづく

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