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秘密結社KJラボ☆  作者: 星川亮司
秘密結社KJラボ☆
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21 僕の女は僕が守る

kjこと宮里賢太は、町の問題児。売れない作家宮里賢治の一人息子だ。


母、涼子を交通事故で早くに無くし、賢治の不在中は、涼子と歳の離れた女子高生の妹、若葉が身の回りの世話をしている。


そんな、夏のある日の夜、公園で花火をしていると、いきなりロケット花火が撃ち込まれた!。


<登場人物>


KJ=宮里賢太(7)小学生でありながらサングラスをかけた町の問題児。


宮里賢治(36)KJの父、売れない作家


花巻若葉(18)KJの叔母、賢治の亡くなった妻、涼子の妹で、押し掛け女房のような事をしている。


マチコ先生(32)kjの1年1組の担任。

ヒュンヒュン!


と、連続で撃ち込まれるロケット花火から、身を盾にして、kjと若葉を守るマチコ。


木の陰から、ヘラヘラと緑のマリモ頭、ドレッドに鼻ピアスの男、ランニングの肩口に龍のタトゥーの男の3人組が現れる。


マチコが毅然と、


「あなた達!ここに子供が居るのにイタズラにしても加減があるでしょう!」


ヘラヘラとマリモ頭


「ウルセェ!おばさん!」


「あなた達見たところ高校生みたいだけどどこの高校生!」


鼻ピアスが、


「おっ!おばさん。ババァだけどスタイルはいいな、それに、後ろの女子高生もなかなかかわいいんじゃね?」


鼻ピアスが、マチコの腕を取って揉み合いになる。


ドサッ!


転瞬、マチコは、どこをどうしたか、鼻ピアスの男を一回転させ地面に叩きつけた。


キャ!


それを見ていたマリモ男は、若葉へ掴みかかろうとするが、マチコが手首を掴みとり、一瞬で、地面に転がした。


タトゥーの男、


「合気道かなかなかやるようだな」


若葉、タトゥーの男の顔に気がついて、


「あっ!内柴昇!!」


「内柴?聞いたことあるわね?」


「柔道のオリンピック強化選手になったこともある同じ学校のエースなんです。傷害事件を起こして退学になったアブナイ奴なんです。こいつとは関わんない方がいいですマチコ先生!」


内柴、ドスのきいた声で、


「ずいぶん詳しいなお嬢ちゃん。だったら、尚更、お前らを見逃すことはできないぜ」


キャッ!


内柴、マチコの襟と腕をつかんで一本背負いに投げ飛ばし、仲間に目配せして、マチコ、若葉を取り押さえる。


マリモ頭、


「ガキはどうします?」


「ガキは金にならねぇから、ぶん殴って気絶させて縛り上げとけ」


マリモ頭に捕まりそうになったkj、マリモの腕へガチッ!と、噛みつく。


kj、マリモが狼狽した隙にマチコのリュックサックをつかんで距離を置く。


kj、サングラスをかけ直し、


「そいつらは僕の女だ。僕の女は僕が守る!」


kj、マチコのリュックサックから、ライターを取り出し、爆竹に点火して、マリモと、鼻ピアスに投げつける。


隙が出来た!


と、思ったら、背後に回り込んだ内柴が、kjの襟首を後ろからつまんであっさり持ち上げた。


kj、ジタバタするが内柴に投げ飛ばされた。マチコ、若葉共々に、手首を背中へ回され結束バンドで縛られる。


「お前ら、ガキ一匹になに手間取ってんだ。早く、女を売り飛ばすぞ!」


その時、公園のタコの滑り台にボワッ、ボワッと人魂があがる。


と、黒づくめの衣服に黒マスクの男が、滑り台を翔ぶように駆け上がる。


内柴が、


「お前なんだ?」


マスクの男、手にもった扇子をピュン!と、内柴の足元目掛けて撃ち込む。


一歩退いた内柴をマスクの男は、眼で捕らえ、


「ハハハハハ」


と、豪傑笑い。


マチコ、声と衣装に閃く、


「暗闇ゾロ!!」




つづく。





リアルタイムで描きたてです。誤字脱字計算ミス多々あるかも知れません。お許し下さい。

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