表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秘密結社KJラボ☆  作者: 星川亮司
秘密結社KJラボ☆
18/82

18 台所は女の戦場

【秘密結社kjラボここまでのストーリー】


kjこと宮里賢太は、町の問題児。売れない作家宮里賢治の一人息子だ。


母、涼子を交通事故で早くに無くし、賢治の不在中は、涼子と歳の離れた女子高生の妹、若葉が身の回りの世話をしている。


そんな、夏のある日の夕方・・・。


<登場人物>


KJ=宮里賢太(7)小学生でありながらサングラスをかけた町の問題児。



宮里賢治(36)KJの父、売れない作家



花巻若葉(18)KJの叔母、賢治の亡くなった妻、涼子の妹で、押し掛け女房のような事をしている。


マチコ先生(32)1年1組KJの担任。

kjの声でナレーション、


「台所。それは女の戦場。闘いは宮里家のキッチンスタジアムで繰り広げられる~!」


テーブルにフランスパンを中央に、人参、玉ねぎ、じゃがいも、鶏肉が並べられる。


若葉は空色の、マチコはピンクの、持参のエプロンをかけ対峙する。


マチコは、そうでもないが、若葉は、目が笑ってない。


「それじゃ~、始めますか!」


と、マチコが、人参を掴んで切り始める。


「わたし、手伝います!」


と、負けじとすかさず若葉、じゃがいもを掴んで空中で皮を剥く。


kj、オモチャの鼻メガネをかけて、ご意見番。


「互いに、譲らずといった展開ですな~」


マチコ、人参をさっさと剥きあげ、玉ねぎを掴むと、大人の余裕で若葉へ声をかける。


「宮里先生は、どちらへ取材へ行かれてるんですか?」


ぐぬぬと、若葉。


「(知りませんと、言えず)家・族!だけの、秘密です。小説のネタバレになっちゃいますので」


クスクスと、表情を隠して笑うkj。


「私、宮里先生の小説の大ファンなんです。いいなぁ、家族は、創作の秘密から作品に関われて」


えっへんと若葉、じゃがいもの空中剥きに苦戦しつつ、


義兄(あに)の処女作のヒロインは姉がモデルなんですよ」


マチコ、玉ねぎをラップして冷凍庫へ入れながら、


「お姉さん幸せね。美しいまま作品の中でも永遠に愛されて」


「(若葉、鼻高々と)大学で講師として働いていた義兄と、姉が初恋する純文学です。あの頃、涼ちゃんキラキラ輝いてたなぁ」


空中で危なっかしい若葉、皮にじゃがいもの身がたくさんついているが、気にせず次のじゃがいもへ、


「マチコ先生は、彼氏とかいらっしゃらないのですか?そのプロポーションならモテそう~」


マチコ、鳥もも肉をブツ切りにしながら、


「ぜんぜんモテませんよ。私、(ほらっと、カバンから厚手のダサいメガネを取り出す)オフでは、これでオタク。腐女子でアニメばかり見てますから」


KJ思いだしたように、


「でも、マチコ先生学校では2組の山形先生とアッチッチやん」


「山形先生は、違うのよ。私のタイプは知的で尊敬できる人。賢太くんのお父さんのような人がタイプかな?」


ウホっとして小躍りするKJと、


何を、突然しれっと告白してるんだコイツはと、ちびまる子ちゃんの焦った時のような顔をする若葉。



つづく・・・。

う、う、明日でストックがなくなる。。。連載どうしよう。うう・・・。

賢治よ早く帰って来て作者の代わりに続きを書いてくれ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ