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秘密結社KJラボ☆  作者: 星川亮司
秘密結社KJラボ☆
11/82

11 H

kjこと宮里賢太は、町の問題児。売れない作家宮里賢治の一人息子だ。


母、涼子を交通事故で早くに無くし、賢治の不在中は、涼子と歳の離れた女子高生の妹、若葉が身の回りの世話をしている。


そんな、夏のある日の早朝・・・。


<登場人物>


KJ=宮里賢太(7)小学生でありながらサングラスをかけた町の問題児。


宮里賢治(36)KJの父、売れない作家


花巻若葉(18)KJの叔母、賢治の亡くなった妻、涼子の妹で、押し掛け女房のような事をしている。


目覚ましのスマホが鳴った。


若葉は、台所でトントントンと、小気味よくまな板をうつ。


水から煮立てた昆布だし、サッとすくって、鰹節。オタマでチョロっと、味を見て「抜群よ!」と自画自賛。


「kj、ちょっと義兄さん起こしてきて、おいしく出来たわよって加えてね!」


「ヴァ~ヴァ~ヴァ~」首振る扇風機を右に左に独り占め、kjごろりと知らん振り。


キラーンッ!若葉のオタマが光る。


「コン!」


「痛!!」


「一回で聞きなさい、一回で!お父さんに習わなかった!!」


「父さんにぶたれた事無いのに、頭叩くと馬鹿になるのに‥‥」


若葉、「以外ね」と思わぬ反応。


「義兄さん、口が悪いのに平和主義者なの?以外ね」


kj、仕返しとばかりに胸を触ろうと手を伸ばす


「あッ!」


若葉、わかってましたとオタマでリズムをとり、


「なによ。どうするつもり?」


kj、伸ばした手をそのまま、ヒョイットそりあげて、


「♪月が~出た出た~月が~あ、出た~」


「コン!」


「騙されるか!」


頭を両手で抱えふくれるkj。


若葉、やり過ぎたかな?と、頭をさすってやろうと手を伸ばす、


「キャー!」


「へへン」とkj、さっと逃げて、


「今日はサービスだからな、僕は大人の女にしか興味ないんだ」


「(わなわなと、)チッ、小1の癖に生意気ね。私も、子供には‥‥」


サササと忍者のように、逃げてゆくkj。


kjを見送って、賢治の居る二階へ上がって行く若葉・・・。


「(若葉心の声)どうしよう、間違っていきなり抱きつかれたら!キャー」


頬を赤く染め、ニンマリとほくそえむ若葉であった。


毎日、暑いですね。しっかり、水分補給してご活躍下さい。

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