第二話 二度目の人生
いよいよ来ました遊戯の番。
ちょっと短かったかもしれません。
目が覚めると、目の前に俺を見ている二つの顔があった。
一人は女性。薄紫色の綺麗な髪を長く伸ばしていて、凄く美人さんだ。
もう一人は男性。こっちは、綺麗な金髪のイケメンさんである。
「ーーーーーーーーー・・・ーーーーーー・・ーーーー」
女性が、何かを言いながら俺の頭を撫で始めた。
何言ってるのかさっぱりわからん。
日本語...ではないよな、二人ともどう見ても日本人には、見えないし。
と、言うかメーティスたちが、転生するとか言ってたから、まずあり得ないな。
さて、そうなるとまるっきし知らない言語かぁ~、どーすっかな~
なんて考えてたら、
「ーーーーー・・・ーーーーー・ーーーーー」
今度は男性の方が何か言いながら俺の頭を撫で始めた。
よく見たらなんかスッゲー嬉しそうな顔してんな。
目とか頬とかが、かなり緩んでるんですけど。
しかも、女性の方も似たような状態。
そんなに子供欲しかったのかなぁ?
てか、今更だけど目の前の二人が俺の両親ってことだよな、状況的に見て。
俺、孤児院暮らしだったから、親との接し方なんてさっぱりわからん。大丈夫だろうか.....
そんなことを思いながら、二人の顔を眺めてたら、
「ーーーー・・ーーーー・ーーーーー」
また、女性が何かを言いながら、今度は後ろを向いて手招きをしている。
手招き?...誰か呼んでるのか?
「ーーー・ーーーー・・・ー」
さっぱりわからない言葉を話しながらメイド服の女性が現れた。
...メイド服?ってことは、リアルメイドさんってこと?
え、何、この家ってメイドさんとか雇う程大きいの?
やべぇ、本当にどんな風に親と接すればいいかなわかんなくなってきた。
そんな俺の混乱をよそに、メイドさんがおっかなびっくり手を伸ばしてきた。
なんだろう...触りたいのかな?でも、なんか躊躇してる感じだ。
.....しゃーない。
こっちから手を動かしてみる。
うぉ、手足短いから超動かしづらい。
てか、しんど...。
まぁでも、なんとか右腕を上げて躊躇してるメイドさんの左手の人差し指を握った。
うわぁ、握った瞬間、超嬉しそうな顔したよ。
「あうー、あー」
うん。だめだ。
自分的には触っても大丈夫だよ的な事を言おうとしたけど、やっぱ声帯が発達してないからまだ声は出ないか。
うーん。なんだかんだで眠くなってきた。
新しい家族とこれから上手くやっていけるだろうか。
そんな事を考えながら、眠りについた。
それから、一ヶ月位たった。
一ヶ月?30日?まぁそのくらい。
その間にいろいろな事があった。
まず、言葉がわかるようになった。
脳が成長したおかげか単にこの体の頭がいいのかはわからないけど。
でも、おかげで両親の名前がわかった。
父親がブレンダ。
母親がセルカ。...と言うらしい。
ちなみに、あのメイドさんはローズと言うらしい。
うん。いかにも薔薇って感じの人だ。
赤い髪を短く揃えて顔がキリッとしてる、クールビューティーな美人さんだ。
たまに俺の事を抱き上げて頭を撫でたりしている。
その度に、顔がすっごく緩んでるんだけねどね。
あぁ後、今の俺はレスト...と言うらしい。
ぶっちゃけ名前なんてそこまで気にしないけどね。
それと...この世界には[スキル]と言うものがあるらしい。
ついこの間もいきなり
【スキル:[脆弱]を、獲得しました。】
とか、出てスッゲーびっくりした。
てか、なんだよ[脆弱]って。貰っても全然嬉しくないんですけど。
まぁ他にどんなスキル持ってるかわからないんだよね~。
もう少し大きくなったら教えてくれるってローズさんは言ってたけど。
焦ってもしょうがないし、気長に待つかぁ。
...家族か。そういえば甲汰のやつ、どうしてるだろう。
向こうでは家族みたなもんだったからな。
この時、俺は微塵も思っていなかった...。
この世界で甲汰と再会することになるなんて.....。
こんな感じでどうでしょうか?
スキルについては、次回で、ある程度は説明しようと思っています。
引き続き誤字、脱字その他間違いを見つけた場合は教えてください。
では、次回をお楽しみに。




