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見えないあんなものに縛られるもんか!

:「豪華な個室、広い、明るい、テレビうるさい」


「お前らは良いな、自由で。好きなことができる」

@ヒーメ


「なあなあ、私の手首は見えておるか?縛られてるぞ」

@秋根


「……それに好きな所に居られる」

@ヒーメ


「なーなー、私の足を見てみろよ。縛られて移動もできんのじゃぞ」

@秋根


「……私は生まれながらにして姫という立場に縛られている」

@ヒーメ


「別に物理的に縛られたわけじゃあるまいに。私なんか首輪着いてるんじゃぞ、首輪。人を何だと思っておるんじゃ」

@秋根


「(さっきから騒がしいな)

うるさいぞ。口まで塞がれたいのか」

@ヒーメ


「ふーんだ。あ、待て、悪かった!そっぽ向いたくらいで早まるな!」

@秋根


「ふん、まあいい。お前の言う通り、私は縄で縛られているわけじゃない。……お前の術は私にもかけれるか?昨日、使用人が来たときに消えてたやつだ」

@ヒーメ


「(む、やる気か)

ほー、まあ条件次第といったとこじゃな」

@秋根


「聞いてやる」

@ヒーメ


「まず私の拘束は全部解くこと。二つ目は一生私と付き合うこと。三つ目は元気な日に毎日私と遊ぶこと。最後はたまに私に縛られることだが、首輪はなしでいいぞ

(くくく、私を縛って放置したんだ。この位やってもらわなくては割に合わん)」

@秋根


「お前の性別は?」

@ヒーメ


「両性じゃ。両性ってのは分かるかの?両性具有のことなんじゃが」

@秋根


「ならいい。交渉成立だ」

@ヒーメ


「まあ待て、これはただの交渉ではない。私とお前さんで結ぶ固い契約だ。呪いの一種なんじゃが、よっぽどのことがない限り解けぬぞ。いいのか?

(本格的なお払いで解けるけどな)」

@秋根


「契約を破ったらどうなる?

(大したことなければ破ろう)」

@ヒーメ


「私の家の牢に送られるな。契約を破る奴には基本的に拷問することになっとる。私の家の拷問スタイルは虫歯にして拘束するのが多いんじゃが、大人でも最後は泣いて謝る」

@秋根


「(虫歯の経験はないが痛そうだな)

なるほど。まあ約束を破る気は元からない。それで契約だ。…………解いたぞ」

@ヒーメ


「やれやれ。やっと自由の身になれたか。まったく、昨日から一日近く放置しおって」

@秋根


「行事やらで忙しかったんだ。今日は休日だから時間がある」

@ヒーメ


「なるほど。それでどうする気じゃ?休みの日だけ術で外へ出るのか?それともこんな所からはもう脱走するかの?」

@秋根


「ん?術は何回でも使ってくれるのか?」

@ヒーメ


「そりゃそうじゃ。要求に毎日とか一生とかつけたからな。サービスじゃ

(本当は釣り合いがどうとかで仕方なくじゃが)」

@秋根


「(毎回姿を消せるなら私の夢を叶えられるな)

脱走だ。こんなところに用はない」

@ヒーメ


「……本当にいいのか?お前さんの脱走で国中が大混乱になるぞ?大勢の人が困るぞ?脱走が原因で世界が滅亡するかもしれんぞ?後悔しないな?

(一応残るという選択も与えたが、どうかな?)」

@秋根


「後悔するかなんてその時に分かる。滅亡なんてどうでもいい。私は自分の夢の為に脱走する」

@ヒーメ


「(怯まんか。子供の癖に可愛くないのう)

滅亡上等か。よかろう、なら私がお前さんを攫って世の中を混乱させて見せようぞ!……あ、ところで名前を教えてくれんか?」

@秋根


「ヒーメ・オ・スゲーだ」

@ヒーメ


「私はいまあきじゃ。さあヒーメ、私の恋人として来てもらおう!」

:「一日動けなかった反動でハイテンション」

@秋根




:「次の日」


〔なあなあ、頼むからそろそろ服くらい着てくれんかのう〕

@秋根


〔何を言ってる。姿が見えないんだ、誰よりも自由なこの格好で居ずにどうする〕

@ヒーメ


〔もうすぐ冬なんじゃが

(どうしよう。他の妖怪達にこんな姿見られたら誤解されてしまうじゃろう。こんなの縛った日にはそんな趣味だと噂されかねん!でも契約した立場上、お祓いしてもらうわけにも行かぬ。……くそぅ、これが立場に縛られるということか!)〕

@秋根


〔おい、付き合ってるんだから手を組め〕

@ヒーメ


〔(誰か助けてくれー!)〕

@秋根






@設定@


ヒーメ・オ・スゲー:(ひーめ お すげー)

「女の子のお姫様。女子高生の人間。生まれながらにしてのお姫様。物事に縛られるのを最も嫌う。物理的にはどうでもいい。服を脱いだのは開放感方面での趣味。人に見られることは職業柄慣れており、裸を見られても恥じず動じずの精神を持っている。話の趣旨的にこっちが主人公」


今葉秋根:(いまは あきね)

「両性具有者の何かの妖怪。何の妖怪だろう?何らかの術で姿を消せる。ヒーメに縛られて一日近く放置されていた。仕返しのつもりでヒーメと奇怪な契約を結ぶ。首輪が嫌い。今回のオチ担当」


舞台

「現代風の建物。他のエンディングは多分考えてないです。記憶にもないです。今回はその後の展開があ書いてません。恋仲とかイメージが難しいので」




@その他メモ@

今回のテーマは『偉い人を縛ってみよう』でした。学生大統領とかでも良かったです。ただ混乱・滅亡上等となるとやっぱ学生です。勢いと活気がありそうですからね。

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