思春ラプソシストエクソディー
:「中学、教室、人多い、にぎやか、放課後」
「ジェール・円さん、貴方にお話があるのでーすが
(きっと悪魔が化けているのはこの人でしょーう)」
@葉鼓舞之介
「おや、千両殿。我に何の用かな?
(千両殿から声が掛かるとは。我の恋愛運は今日も抜群じゃな)」
@ジェール
「はーい。そのぉ、ここでは人が多くていえないでぇす。屋上、来てくださぁい
(ここで戦えば被害がでかねませーんね。しかーし、この悪魔が了承すぅるかな?)」
@葉鼓舞之介
「え?
(こ、これはまさか告白のするつもりではないか?それともいきなり体目当てなのか?中学といえば思春期と聞いたことがある!……ふ、ふふ、な、何という幸運じゃあ!)
よよ、よかろうぞ!さぁ参ろうではないか!」
@ジェール
「(ふ、動揺してまぁーすね!やはり、でーびるのようでぇす!)」
@葉鼓舞之介
「あの、お主を名前で、葉鼓舞之介殿と呼んでもよいかの?」
@ジェール
「ふ、そーですぅね。もう呼ばれた理由も分かってーると思いまぁす。今は無理に装う必要はないでーす。私もあなたをジェールと呼び捨てしーます」
@葉鼓舞之介
「(おぉ、我の気持ちに気づいておるとは。それに人目がないときのこの気遣い、紳士じゃなぁ)
それで、我に一体何用なのじゃ?是非とも葉鼓舞之介殿の口からお聞きしたいのじゃ」
@ジェール
「でーすね。その前に念のため確認しまーす。貴方は皆の心を奪うあーくま、間違いなぁいですねー?
(自白すーれば、確認の手ぇー間が省けてお得でぇす!)」
@葉鼓舞之介
「(何と遠まわしで奥ゆかしい褒め方じゃ。照れているな?それとも我が本当に皆に人気があるのかのう?)
そうじゃ。しかし今は皆の心などどうでも良い。お主の心さえあれば安泰なのだ」
@ジェール
「(おぅ、白状してまーす。まあ口調がおかしーでぇすしねぇ。にしても正直なあーくま!私の心をうーばい、悪魔日和な生活をする気でーす!こーゆうのが人の隙に付け込みまぁす!)
私は修行してぇる祈祷ぉー師。えくそしーすと!私の心を奪うのはとてーも、とってぇも難しーのです!」
@葉鼓舞之介
「(そんな殿方の心を我が奪ったのだな。うふ、我も罪深い女じゃなぁ)
ふふふ、どうやらそのようじゃな。それで?」
@ジェール
「(このよゆー!一気に決めるしかあーりません!)
ジェール!貴方は抵抗しても無駄なぁのでーす!覚悟なさぁい!」
@葉鼓舞之介
:「葉鼓舞之介がジェールの肩を掴む」
「このにぽぉん国秘伝の術を見せて」
@葉鼓舞之介
「やぁん!もう、強引じゃな!んぅー」
:「葉鼓舞之介にキスをする」
@ジェール
「む?んー!おおう!な、何をするでーすか!」
@葉鼓舞之介
「(あ、強引にするのが好みだったのかのう?興ざめされておらんだろうな)」
@ジェール
「おおう、悪魔の口づーけ!ふぁーすときっすが一本とられまぁした!胸がもわもわしまぁーす!私の心はあーくまのもの!修行が不足してまぁーした!
(ダメでぇす!もー、我慢できませーん!)」
@葉鼓舞之介
「な、何をする気だ?やめるのじゃ!キス以上もするというのか!」
@ジェール
「(おぉう!何と健気ぇーな姿でしょぅ!しかしわーたし、この悪魔と結ばれぇる運命なぁのでーす!)
私は今から身も心ぉーも、悪魔となりまぁすよ!逃避行をしまーす!
(今は亡き、ふぁざーとまざーよぅ。私は悪魔と結ばれまーす!悪魔に魅入られた私めぇーをお許しくーださぁい!)」
@葉鼓舞之介
「やめるのじゃー!
(ち、逃避行か。まあいい、徐々に落としていくとしようぞ!)」
@ジェール
:「一週間後」
「我は皆の者を魅了する悪魔、ジェール・円!学校に戻ったぞー!」
@ジェール
「私ぃーめは堕とされぇた悪魔、千両葉鼓舞之介!だーぶる悪魔降臨でぇす!」
@葉鼓舞之介
「ははははははははぁっ!」
@ジェール@葉鼓舞之介
「あの二人、最近悪魔じみているほど仲良しでござるなぁ
(今度、友人の祈祷師に二人のお払いを頼んでみるでござる)」
@二人の友人
:「その後、二人は悪魔を名乗り続ける。世界各国からお払いの為に人が集まるも、二人の様子に変化はなかった。二人は悪魔図鑑に載るほどの有名人として、世界的な悪魔デビューを果たしたのである」
@設定@
千両葉鼓舞之介:(せんりょう はこぶのすけ)
「思春期の男子中学生。祈祷師だが身を隠している。女子の間では憧れの人みたいな感じで扱われている。元は葉鼓舞だけの予定だったが、日本名っぽい雰囲気を出すために改名」
ジェール・円:(じぇーる えん)
「思春期の女子中学生。口調が変という理由で悪魔扱いされる。葉鼓舞之介に恋心を抱いている。結局、互いに勘違いには気付かなかった」
舞台
「紛れもなく日本。他の話にも言えることですが独自設定が多いです。毎回設定が違うかもしれないし、同じかもしれないです。
今回は『勘違いが判明エンド』と『誤解が解けずに忍んで恋エンド』の順。当然後者。基本的に後で考えた方を採用してます。ちなみに前者だと葉鼓舞之介がぶん殴られてました」
@その他メモ@
今回は『キャラと場面設定だけ考えて書いてく』という書き方。書いてる途中での後付け設定が楽です。でも似たような書き方のが一個途中で没になってます。とりあえず登場キャラは知り合い設定のが楽です。あと、人間だけだとギャグっぽいのが難しいですね。何か動かすのに心理的な理由付けを考慮してしまいます。ノリだけで動かしにくいです」