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成り下がり健闘希

:「伝説の城、正午、明るい」


「……ついに地球で一番の城の王子に嫁入りさせられてしまったわ。えん!これも全部あなたのせいよ!」

@エゴ


〔あら、それはよかったわねぇ。ただの女子高生なんてつまらないわぁ〕

@円儀


「うっさい、厄病女!」

@エゴ


〔疫病神ではなく福の神よぉー。ついでに女でもなく両性具有者というのぉ。覚えてねぇ、エゴぉ?〕

@円儀


「え、そうなの?まあどうでもいいけど。ともかく、あなたのせいで私の人生プランが台無しよ!」

@エゴ


〔あんな努力だらけの計画、まだ根に持ってるのぉ?ふふ、安心なさいー。あなたは努力なんてせずに好き勝手して生きていけるのぉ〕

@円儀


「(やっぱり疫病神ね)

私は努力家なのよ。私からすればあなたの福は災いそのもの!福の神なら私の欲しいものをよこしなさいよ!社会的な苦労とかそういうの!」

@エゴ


〔私の頭は古いからねぇ。裕福にすることでしか幸福を与えられないわぁ。でも、大丈夫ぅ。あなたは現在も社会的に苦労してるわぁ。あなた自慢の努力で、この私の福から抜け出せばー?〕

@円儀


「言われなくても!お金で動く最高級のお祓い師を呼んだわ!これであなたもお仕舞いよ!」

@エゴ


「ラレール姫、御祓い師のだま氏が到着いたしました」

@下っ端


「わ、超能力で現れるな!えっと、来てるならすぐ呼んで!

(この城にはろくなのが居ないわね)」

@エゴ




「ははは!我こそがお祓いの天才少女、御玉四四四四ししよしだ!名刺もくれてやろう!」

@四四四四


〔意外にも可愛らしい子が来たわぁ。……へぇー。割と珍しい名前ねぇ〕

@円儀


「そう!そうなのだ!我は両性具有者なのだが、父母は男寄りに育てるつもりだったようでな。あんまり可愛くない名前になってしまった。ま、美少女で通してくれ」

@四四四四


「ねー、なんで私には名刺を渡さないのよ?」

@エゴ


「ふん、福の神と知り合えたのだぞ。正直、お主なんかにもう用はない!」

@四四四四


「あん?依頼をしないつもり?」

@エゴ


「そうだ!さあ福の神よ!こんな姫より我に憑くがいい!」

@四四四四


〔ごめんなさいねぇ。私は金銭欲が薄い人間にしか取り憑けないのぉ〕

@円儀


「え?そ、そうだったのか?…………あ、姫よ。これが我の名刺であるぞ。福の神を引き剥がすために共に親交を深めようではないか!」

@四四四四


「誰かー!この子供が迷子みたいだから外に送ってあげてー!」

@エゴ


「わ!待て!待ってくれ!ちゃんとやるから!生活費が今月大変なんだ、お願い!」

@四四四四


「何であなたみたいなのが生活費を気にしてるのよ」

@エゴ


「うぅー、実は飛び級しすぎて大学に通っているのだ。……家出しながら」

@四四四四


「(羨ましい生活をしてるわね!あー、私も努力したい)

そうなの?苦労が多くていい生活ね」

@エゴ


「いいわけあるか!」

@四四四四




「さて、では姫の身分を落とす方向でゆくか」

@四四四四


「え、お祓いは?」

@エゴ


「この福の神様は強い力でお前に結びついているようでな。我の力では追っ払うことは不可能だ」

@四四四四


〔私の福を呼び込む力は凄いのだけどぉ、それと同じくらい縁結びの力もあるのよぉ〕

@円儀


「まあ福を呼び込む力は凄いかもね。数日で伝説の大金持ちの仲間入りをさせられたし」

@エゴ


「だからお主は自力で福を跳ね返すしかないのだ!とりあえずこの城を追い出されることから始める。さ、これを持っていくがいい」

@四四四四


「は、ハエ叩き?これでどうしろっていうの?」

@エゴ


「くくくく、それは対人用に作られた特殊なハエ叩きだ!それで叩かれても一切の傷や跡が残らず、叩かれた痛みだけが相手に残る!だから罪や警察を気にせず、遠慮なくそれで王族を叩きのめすがいい!あ、威力に不満があるなら対人用の布団叩きを貸してもよいぞ?」

@四四四四


「えっとー。じゃあ布団叩きを貸して」

@エゴ


「ほら、これだ」

@四四四四


「うん。さてと。……そんなことができるわけないでしょ!」

@エゴ


[ばしーん]

:「エゴが布団叩きで四四四四のお尻を叩く」


「いたーい!ちょ、ちょっと!いきなり何をする!」

@四四四四


「こんな真似を王族にできるわけないでしょうが!」

@エゴ


「痛い!痛いといっておるだろうが!ひえぇー!わ、我は可愛い女の子だぞ!こんな最高の美少女を泣かすなんて最低な姫だな、お主!痛い!うえーん、福の神ー!我を様助けてくれー!」

@四四四四


〔あらあらー、自分が努力できないからって人に当たるのはよくないわぁ〕

@円儀


「な、何ですって!」

@エゴ


〔自分が乗り越えられない困難は回避してるものねぇ。そういう努力家も悪くないと思うわぁ。努力して楽な方法を選んでるものぉ〕

@円儀


「ば、バカにしてるわね!みてなさいよ、偉い奴らは皆叩いてやるんだから!」

@エゴ


「うぅ、何で我は叩かれたのだ?ぐっすん」

@四四四四


〔言ったことをそのまま受け取らないから手間が増えるのぉ。結局叩きに行くのにぃー」

@円儀




「もー!何か知らないけど王座を譲られちゃったわ!」

@エゴ


「ふふふ、そのようだな。我らも昼食を食べながら聞いていたぞ」

@四四四四


〔ここの王族は心が弱いのねぇー。すっかり貴方の虜よぉ。男女両性具有問わずに人気者ねぇ〕

@円儀


「我も美味しいものを食べられるから幸せだ。あ、女王様、欲しい玩具があるのだが買ってくれんか?あと漫画やゲームも頼む」

@四四四四


「もっと危機感を持てー!」

@エゴ


「きゃ!い、痛いぞ!」

@四四四四


〔いやんっ!〕

@円儀


「ん?ありゃ、この布団叩きって福の神に当たるのね」

@エゴ


「ううぅー、それは当然だ。人間用といったが実は生霊退治の道具なのだ。効果はやや落ちるが他の霊にもそこそこの痛みを与えることができる。いたぁい!」

@四四四四


「(そういえばお祓い師だったっけ。子供みたいな割にちゃんとしてるのね)

へぇー。こんなのが効くなんてね。……これでこいつを追い払えない?」

@エゴ


「わ、我は嫌だぞ!男や女でも気が引けるのに両性具有者を叩くなんて!それにこの福の神は簡単には追い払えないと思うが」

@四四四四


「そうそうぅ。どうなるか分からないから辞めたほうがいいわぁ」


「そんなのやってみないと分からないわ!それに止めるということは嫌だということ!さあ、原点回帰で追い払うわよ!」

@エゴ




〔あぁ、福の神歴は長いけど今日みたいな日は初めてだわぁ。もう、絶対にあなた達から離れたくないわぁ。ずっと一緒に居ましょうねぇ〕

@円儀


「(やった!我も気に入られたみたいだ!これでいい生活ができる!)

やっぱり無駄だったようだな。お主、もう少し先を考えて動いたほうがよいぞ」

@四四四四


「(逆効果だったなんて!)

ど、どうしましょう。事態がどんどん悪化しているわ」

@エゴ


「努力すればいいと思うが」

@四四四四


「私は成り上がるために努力するのがいいのー!」

@エゴ


「うむー、お主も我が侭だな。では他の王族を剣で斬ろうとすればいいのではないか?そうすればお主は殺人未遂で捕まり、仮に釈放されても国民の不満は高まる。そうすれば暗殺者から逃げ回るという努力ができるぞ」

@四四四四


「それって普通の女の子の生活じゃないと思うわ」

@エゴ


「何を今更言っておるのだ」

@四四四四


「ええぇーい!分かったわよ!脅せばいいんでしょ!脅してやるわよ!」

@エゴ


〔(女王という立場に慣れてきてるわぁ。前のエゴなら脅しなんて考えもしなかったでしょうぅ)〕




「うっかり斬っちゃったわ」

@エゴ


「ええ!そ、それでお主は王族を殺してしまったのか?」

@四四四四


「それがね、王族じゃなかったのよ!斬った相手が王族に化けてるモンスターだったの!警察や国民から胴上げされたのよ!」

@エゴ


〔もっと斬ればよかったのにぃ。きっと魔王や邪神を倒して神話になってたはずよぉ〕

@円儀


「(もう福とか関係ないような状態になってる気がする)」

@四四四四


「ラレール様、婚約者が居ないなら明日にでも婚約して欲しいとの要望が、王子様からきています。また人間以外の王族や神様方からも似たような要望がきております」

@下っ端


「神様?び、貧乏神とか居る?

(なんだか地球がおかしな状態になってる気がする)」

@エゴ


「いえ、高貴な方々のみです」

@下っ端


〔私の縁結びは立場の偉い者とだけ効果があるのぉ。あなた基準だけどねぇ〕

@円儀


「(円儀の仕業か!)

あの、私には婚約者が居るって伝えといて」

@エゴ


「はい」

@下っ端


「……うわああぁっ!どうしよー!どうしよー!」

@エゴ


「待て!結婚したくない奴とさせられそうなのだろう?そしてそれを回避したいのだろう?くよく考えてみろ、それはお主が望んでいるような女の子らしい困難ではないか?」

@四四四四


「は!……た、確かに!今の私って凄く普通の女の子っぽい!ふ、ふふふふ!いいわ!今の私は理想そのもの!努力でこの困難を乗り切ってみせる!」

@エゴ


「しかし、どういう相手が好みなのだ?お主の相手の条件を決めておくべきだろう」

@四四四四


「そうねぇ。まず私に苦労させてくれる人がいいわ。努力して困難を乗り越えたいし」

@エゴ


〔あらあらぁ、照れるわぁ〕

@円儀


「……当然相手は人間ね。福の神とかは特にダメ」

@エゴ


〔むぅー〕

@円儀


「あとは私をこの立場から引きずり落とせそうな人ね。貧乏な人とか」

@エゴ


「我は嫌だ」

@四四四四


「あなたは結婚できる年齢でもないでしょうが」

@エゴ


「くくく、あまいな。我はお子様結婚検定の最高級をもっておるのだ!十代までにはいい男を見つけるもんねー!」

@四四四四


「(私はいい男以外を見つけたいんだけどなぁ)

それと私に従うような人はダメね。王女だけど対等に接する人がいいわ」

@エゴ


〔難しそうねぇ。王族でもあなたに従っちゃったみたいだしぃ〕

@円儀


「(一緒に考えるくらいなら他の人に取り付けばいいのに)

うーん、これはどう確かめるべきかしら?……よし、叩いて回りましょう。拒否する人と結婚すればいい関係になれるわ、きっと」

@エゴ




「ただいまー。ああ、疲れた。国中から集めたほ貧乏人をほとんだ叩きつくしたわ。布団叩きで」

@エゴ


「それはご苦労だな。で、お主の希望に合う相手はいたのか?」

@四四四四


「居たら途中で終わってるわよー!皆、叩かれることを喜ぶんだもん!これじゃあ誰とも結婚できないわ!」

@エゴ


〔あらぁ、それは仕方ないわぁ。高貴な人やあなたに従う人と結婚することねぇ。あと数時間で明日になるわぁ〕

@円儀


「やってられないわよ、もう!」

@エゴ


「いたぁ!お、お主いい加減にしろ!我の可愛らしいお尻を平らにする気か!」

@四四四四


「痛さだけで平らになるわけないでしょ。あ、それよりも今!もしかして叩かれるのが嫌だった?」

@エゴ


「当たり前だー!お主、感覚が麻痺してるんじゃないのか?」

@四四四四


「おー!そうなのね!そうだったわ!ね、ねぇ。お願い、私と結婚して」

@エゴ


「は?いや、どうして我なのだ!ていうか抱きしめるな!」

@四四四四


〔あれまぁ、面白い展開じゃないのぉ〕

@円儀


「あなたしか居ないのよー!私の状況理解してるし、さっきの条件に当てはまってる!それにね、美形でつい見とれちゃうのよ。悔しいけど女としても男としても凄く可愛らしいわ」

@エゴ


「や、やめろー!我は美少女として可愛らしいだけだ!女性と付き合うのはあくまで我が見惚れたときだけなのだぞ!むぐぅ」

@四四四四


「うんうん、いいわ!あなたが見惚れるようにと努力ができる!そうね、じゃあ一旦形式上は結婚しましょう。その後、私があなた好みの女王になったら本格的に夫婦として暮らすのよ」

@エゴ


「(胸のせいで!く、苦しい!)

むぐぐ、わ、分かったから離してくれ!」

@四四四四


「よし、今からすぐに式を挙げるわ!」

@エゴ




「さ、式も終わったわ。さっさと円儀を追い払うわよ。もしくは貧乏に成り下がりましょう!」

@エゴ


〔ふふふぅ、私はずっとエゴについてくぅ。いつまでも裕福でいることねぇ〕

@円儀


「(そういえばこの二人の名前を聞くのは初めてだな)」

@四四四四


:「地球上の誰よりもお金持ちで、誰からも愛される女王様。そんな立場のエゴは自分を愛してるか分からない四四四四、厄病神な円儀の二人と共に幸せな成り下がり生活を送っていた。ただ、美少女としては成り上がりの日々であった」

:「四四四四は自分より可愛くなりつつあるエゴ、福の神様の円儀と一緒に生活していた。お祓いの実力もつけていた。いつまでも天才美少女でいるために、そして円儀を実体化させて物理技で追い祓うために、神の世界へ渡る術を身に付けるつもりでいるのだった」

:「円儀は面白い人間のエゴと四四四四と共に生活をしていた。二人を気に入ったのでずっと憑いていたいと考えていた。二人が結婚式から数日後、神の世界では自分が実体化することを教えた。二人を呼び寄せ、不老不死の術をかけ、ずっと取り憑くつもりでいるのだった」






@設定@


エゴ・ラレール:(えご られーる)

「女の子の人間。女子高生。円儀に取り付かれて地球一の城に住む王子と婚約することになる。努力するのが大好きだが、成り上がりの努力が好み。苦労や困難を自ら求める。エゴられる感じの主人公」


円儀:(えんぎ)

「両性具有者の福の神。縁結びも凄い。エゴに取り憑いたが疫病神扱いされてしまう。相手を裕福にする力はかなりのもの。取り憑く力も強い。ただ相手の性格や状況などはお構いなしである。縁起のいい悪役兼パートナー」


御玉四四四四:(おだま ししよし)

「両性具有者の人間。十代にもなっていないがお祓い師をしている。飛び級をしまくって大学に通っているが、家出中。お金で動くお払い師の中では最高級の腕前を持つ。自称天才美少女。女としても男としても可愛らしい。お騙ししようとすらしなかったパートナー。名前負けしている」


舞台

「舞台は地球一の城。話の流れ的におそらく資金が地球一。お子様結婚検定などがある。エンディングは『結婚せずに逃亡する四四四四を追い掛け回すエンド』と『今回の』を考えてました。前者だと捕縛からの強制結婚ですが、人間の子供相手なんでちょっとやめました」




@その他メモ@

今回は『成り下がり』というテーマで『キャラ設定と舞台設定を考えておいて喋らせる』という書き方でした。四四四四は話の流れで出たキャラです。今回はほとんど一気に書ききりましたが、型にはまれば楽な書き方だと思います。

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