冒険47km
あけましておめでとうございます。
新年最初の更新です。
予想よりも長くなってしまったので件の話まで行きませんでした。
あの後軽いお説教で開放されたのだが、看護師さんが終始笑顔でかなり怖かった。
特に最後の一言がやばかった。
「次は、ありませんからね。」
これを笑顔で言われたら。
おお、震えが止まらない。
これはさっさとログインするのがよさそうだ。
ログインした場所は、強制ログアウトの時にいた薬屋の前ではなくパリィの村のリスポン地点だった。
どうやら強制ログアウト時は死に戻りと同じような扱いになるようだ。
べ、別に死に戻ったわけじゃねぇし。
さて気を取り直して、レベリングの旅に出かけないと。
取り合えず目指すのは北の森の簡易拠点だな。
1週間程まったく行かなかったのだが大丈夫だろうか?
少し心配である。
まぁいい、先にご飯を食べなければ。
朝食を食べた後、北の森へと向かう。
ついでに簡易調理のレベルも上がった。
幸先が良いのではないかと思う。
移動は何時ものように木の上を飛び移りながらで。
簡易拠点のことが気になるので移動を優先し獲物は無視する形で移動しよう。
見つけた獲物を無視し、川に寄らず真っ直ぐ拠点を目指した為何とか昼前に到着することが出来た。
脇目もせず、<隠密行動見習い>があっても足音が立ちそうな程急いでいた為か、<隠密行動見習い>と<跳躍>のスキルがレベルアップしていた。
何方もよく使う(パッシブだが)のでレベルが上がってくれるのは嬉しい。
そんな事よりも先に拠点の確認だ。
そう思って木から飛び降り、拠点の扉に近付こうとした時だった。
<鷹の目>が何かに反応した。
扉の前の地面が淡く光って見える。
もしやモンスターか?
そう思い静かに近付き痕跡を確認する。
光っていたのは真新しい、人間らしき足跡だった。
どうやらプレイヤーの誰かが此処を発見して利用しているらしい。
友好的なプレイヤーなら良いのだがと思っていると中から声が聞こえてきた。
どうやら複数人数中にいるようだ。
丁度いいどんな奴らがいるのか確かめてみるか。
「それにしてもボロい商売だよな!」
中から聞こえてきたのは男の声だ。
何か商売が成功して喜んでいるみたいだ。
商人か?
「全くだ、なんせ友好的なふりをして近付いてサクッと刺しちまえば経験値もアイテムももらい放題だしよ!」
別の男の声がする。
商売にしてはかなり怪しげな内容だ。
雲行きが怪しくなってきたな。
「しかも運営はPKを推奨してるようだし?真面目にプレイする気が知れないぜ!」
最初に聞こえた男の声が返事をする。
ああ、決まりですわ。
こいつらPKですわ。
あっちゃー、俺の拠点がPK達の温床になるとか。
コレは此処を引き払わないとダメですね。
「さてと、回復もしたしもう一丁働きますか。」
おっと出てくる。
隠れないと。
「お?稼ぐね〜。そんじゃ、俺も行きますかね。」
近くの木の上は丸見えだし、此処は崖の上に登りましょ。
中で物音がしだした。
もう時間も無い。
飛び上がって高さを稼ごう。
崖に掴まった俺は、なるべく音を出したり、崖を崩したりしないように慎重にしかし見つからないよう素早く登っていく。
ああ、SPが大幅に減っていく。
無茶をし過ぎたか?
何とか崖を登りきった時拠点の扉が開く。
時間にして数秒程。
良くやった俺。
取り敢えず崖の上に伏せて様子を見る。
気付かれていなかったら排除しよう。
気付かれていたら撒いた後に排除しよう。
PKは生かして置かぬ。
拠点から出て来たのは2人組のプレイヤーだった。
一方は金属の鎧を着て金属製の剣を持った剣士らしき風貌の長身の男でもう一方は革鎧にナイフと言う斥候職らしき風貌のチビだ。
俺もチビだから人の事は言えないが。
2人とも此方に気が付いていない様子。
さらには2人とも頭に装備品をつけていない。
よし、先制攻撃と行きますか。
狙うのは斥候職らしき革鎧のチビだ。
先に剣士を狙って気付かれたらマズイからな。
崖の上だから攻撃されることは無いと思うが逃げられても面倒だし。
俺は膝立ちになると弓を構える。
そう言えばこの弓を使うのって初めてだよな。
試し撃ちがプレイヤーか、あまり良い気はしないが仕方がない。
カリカリカリカリ
前の弓よりも引きが重たいが、まだ余裕がある。
狙いをチビの後頭部に定めて放つ。
カンッ!!
澄んだ良い弦音と共に<石の矢(劣化2)>が放たれる。
命中を確認せず次弾装填。
装填している間にチビの後頭部に狙い違わず命中する。
やっぱりプレイヤーも他の敵と同じように急所を突かれると一撃で死に至るようだ。
仲間がいきなり狙撃され、死に戻った事に困惑した剣士が何かしら喚きながら彼方此方見渡している。
どうやら俺を探しているようだ。
残念。
カンッ!!
見つける前に仲間の元にいってしまったようだ。
うむ、因果応報と言う奴だろう。
HPが無くなった2人組の身体はまだ残っている。
所謂蘇生受付時間と言う奴だろう。
俺が死に戻った時にもこんな感じで洞窟に遺されていたのか。
それにしても後頭部に矢が刺さった屍体が2つ並んでいるのはなんと言うか嫌な光景だな。
蘇生受付時間が過ぎるまで待たないといけないのか?
取り敢えず場所だけでもずらそうと近付くと2つの屍体にウィンドーが開いた。
なになに?
剥ぎ取りますか、だって?
いや、何を言って、いや書いてくれてるんですか?
言いたいことは分からないでもないが「剥ぎ取りますか?」は無いだろう。
もっとこう言い方ってもんがあるでしょうが。
そう思いつつもYESを選択する。
だって屍体なんて何時までも見たくないじゃないですか。
すると屍体が光の粒子となって消え、アイテムが地面に残った。
ああ、こうなるのね。
取り敢えず拾ってみる。
<鉄のダガー>
重量1、レア度2、品質C-
耐久値83/100
量産の効く鋳造製のダガー。刺してよし投げてよしの一品。但し鋳造製の為少々脆い。
<初級グリーンポーション>
重量1、レア度2、品質C-
HPを少量回復するポーション。とてつもなく不味い。
<初級ブルーポーション>
重量1、レア度2、品質C-
SPを少量回復するポーション。とてつもなく不味い。
斥候職のプレイヤーが落としたのがこのアイテムだ。
<鉄のダガー>なんかは<クリス・オブ・ホーク>を持っているので必要はなさそうだが、投げナイフとして使ってみようかと思う。
元々が普通の装備品みたいだし矢みたいに獲物に当たった後消えることは無いと思う。
そして各種ポーションなんだが、全部濁った色をしていて飲んでいいのか不安になる。
説明文にも不味いと書かれていてあまり飲みたいとは思えないのだが、ピンチの時はお世話になろう。
さて、次は剣士の落としたアイテムだ。
<鉄のヘルム>
重量3、レア度2、品質C-
耐久値71/100
量産の効く鋳造製のヘルム。重たくて視界も狭まるが防御力は高いヘルム。ただし鋳造製なので油断は禁物。
<初級グリーンポーション>
<灰色狼の皮>
と、この3つだった。
<鉄のヘルム>って持ってたなら装備して置けよ。
そんなんだから後ろからの奇襲に弱いんだぞ。
まぁ、こっちとしてはありがたかったから良いのだけれど。
戦利品の確認も終わったし、次は各種レベルアップの確認かな。
視界の端でチカチカと自己主張してるし。
プレイヤーのレベルが上昇しました。LPを分配することが出来ます。
ジョブ<弓使い>のレベルが上昇しました。
スキル<弓入門>のレベルが上昇しました。
スキル<鷹の目>のレベルが上昇しました。
スキル<視野探索>のレベルが上昇しました。
スキル<隠密行動見習い>のレベルが上昇しました。
スキル<暗殺見習い>のレベルが上昇しました。
スキル<暗殺見習い>のレベルが上昇しました。
なんというか一気にレベルアップしたな。
特に<暗殺見習い>が2つもレベルが上がったのが大きい。
なるほどボロい商売といったことがなんとなく分かった。
確かに獲物を倒すよりも多くの経験値を得ているような気がするし、不意打ちならば楽に倒せるだろう。
まぁ、俺はやりませんけどね。
そんな事よりもLPを分配してしまわなければ。
DEX:38→40
AGI:24→25
LP :3 →0
というわけでDEXとAGIをあげてみました。
ちょうどLP3ポイント分できれいな数字になるのだから仕方が無いよね。
さて、やることも終わったしこの拠点の撤収作業にでも入りますかね。
また変なのが入り浸って他のプレイヤーに迷惑をかける訳にもいかないしね。
ネーム〈銀狐〉Lv.11
種族 〈エルフ〉
ジョブ〈弓使い Lv.13〉〈労働者 Lv.6〉
ステータス
HP :74/74
MP :74/74
SP :54/54
STR:16
SIZ:11
DEX:40
VIT:5
INT:13
AGI:25
MND:13
LUK:10
LP :0
スキル
〈弓入門 Lv.18〉〈鷹の目 Lv.7〉〈木工 Lv.2〉〈簡易調理Lv.6〉〈視野探索 Lv.6〉〈隠密行動見習い Lv.16〉〈暗殺見習い Lv.15〉〈簡易マッピング Lv.5〉〈跳躍 Lv.7〉<嵐属性初級 Lv.1><回避 Lv.2><調薬見習い>
武器
メイン:〈ノーマーディッシュ・ボウゲン>
├クリバー:〈イェイガー・カルヒャー〉
└アロー:〈石の矢×50〉〈黒熊の矢×1〉〈緻密な石の矢 ×12〉
〈緻密な石の矢(劣化2) ×26〉
サブ1:〈ツインクロスボウ Mk-Ⅱ〉
├クリバー:〈ボルトストッカー〉
└ボルト:〈鉄のボルト×28〉<石のボルト×50>
サブ2:〈クリス・オブ・ホーク〉
サブ3:〈鉄のダガー〉
その他:〈初心者のナイフ〉〈木の銛〉
防具
頭:〈皮の帽子〉
体:〈イェイガー・レーダーブルストン〉
腕:〈イェイガー・レーダーアルムシュッツ〉
手:〈鹿の騎射がけ〉
足:〈イェイガー・レーダーホーゼ〉
靴:〈イェイガー・レーダーシュティーフェル〉
装飾品
無し
その他
〈初心者の鍋〉〈初心者の鑢〉〈石の斧〉 〈鉄の鋸〉 〈鉄のつるはし〉 〈鉄の鑿〉 〈鉄の斧〉 〈粗悪な松明 ×3〉〈初心者の調薬セット〉〈初級グリーンポーション ×2〉〈初級ブルーポーション〉




