冒険44km
今回はロマンあふれる話だと思います
4、5m落下した後、地面に着地する。
ダメージも無ければ音も無い、多分<跳躍>と<隠密行動入門>のおかげだろう。
これなら木の上からの奇襲が活躍しそうだな。
おっと、そんな事よりも今はスミスの地下工房を見学しなければ。
地下工房とか男のロマンが詰まっていそうなもの見逃せるわけがない。
と言う訳で目の前に見えている扉を開ける。
工房の中はかなり広い空間が広がっていた。
広さは大体、スミスの店があった広場と同じぐらいでは無かろうか?
天井は高く目測で4m程ある。
奥の方には大きな熔鉱炉らしきものが2つ鎮座し、その手前には鋳造用の設備と、鍛造用の小さな炉や金床が設置してある。
近くの壁には矢床やハンマーなどの鍛造用の道具がかけてあり、他にも鑢や砥石が置いてある。
良くは知らないが、本格的な鍛冶場であると思われる。
更に手前を見てみると、機織機や糸車など紡織用の設備が設置されている。
他にも作業用らしき机の上には大量の糸や針山等の裁縫道具が整然と置かれている。
そして、その反対側には大量の鎧立てが置かれていた。
その鎧立てに立て掛けられている鎧がかなりカオスだった。
例えば1番手前にある鎧は兜が長細い巨大なピラミッド型をしている。
胴体は肉屋のエプロンの様なものを着ており、手前に置かれた武器は巨大な包丁の様な鉈だ。
これ△さんだよな。
絶対△さんの装備だよな。
<レッド・ピラミッド・ヘルム>
重量4、レア度4、品質B-
感覚系スキルの効果50%UP、視界50%DOWN、MND-5
アイアンファントム製のヘルム。死刑執行人が被っていた兜。兜の赤い色は死刑囚の血肉で赤く染まっている。被ると今まで殺してきた罪人の悲鳴が聞こえてくる。
<エクスキューショナー・エプロン>
重量1、レア度4、品質B-
STR+10、VIT+10、MND-15
楓製のエプロン。死刑執行人のエプロン。死刑囚の血肉で薄汚れている。身に着けると死者につかまれているような錯覚を起こす。
<エクスキューションクリーバー>
重量5、レア度4、品質B-
ダメージボーナス50%、クリティカル率65%UP、MND-10
アイアンファントム製の鉈。死刑執行人が使ったとされる鉈。数多の命を吸った。装備すると罪人の幻影が見える。
なんというか装備は強いんだが元ネタのせいか恐ろしいことになっている。
それにMNDが下がるってやっぱりSAN値的なものを消費するのだろうか?
しかも重量がかなり重い感じがするぞこれ。
他にもこんな感じのネタ?装備があふれかえっている。
△さんの隣にはまた上半身裸の鎧が立て掛けてある。
右腕にはガントレットからスポールダーまで立派な黄金に輝く鎧があるのに、左腕は革のグローブ、腰には赤い腰巻、足は脛まである革のサンダル。
そして、手前に置かれているのは鎖の付いた2本の無骨な剣。
あ、これはギリシャの戦神の装備だ。
<戦神のガントレット(レプリカ)>
重量3、レア度2、品質C+
STR+5、SIZ+5、LUK-5
アイアンファントム製のガントレット。ギリシアの戦神の身につけていた鎧のレプリカ。レプリカの為能力が大幅に低下している。
<戦神の腰巻(レプリカ)>
重量1、レア度2、品質C+
STR+5、INT+5、インベントリ増加枠1、LUK-5
楓製の腰巻。ギリシアの戦神の身につけていた腰巻のレプリカ。レプリカの為能力が大幅に低下している。
<戦神のサンダル(レプリカ)>
重量2、レア度2、品質C+
STR+5、VIT+5、LUK-5
楓製のサンダル。ギリシアの戦神が身につけていたサンダルのレプリカ。レプリカの為能力が大幅に低下している。
<放浪者の刃(レプリカ)>
重量3、レア度3、品質C+
STR+5、MND+5、クリティカル率20%UP、LUK-5
アイアンファントム製の双剣。ギリシアの戦神が使用していた武器のレプリカ。柄に鎖が巻きついており、広範囲の敵を攻撃できる。レプリカのため、鎖の長さが変化したり、固有魔法が使えなくなっており、各種能力が大幅に低下している。
レプリカということで能力が低下しているようだが、それでも強く感じる。
なにせ全部身に着けるとSTR+20の恩恵にありつけるのだ。
その代わりLUKが-20されるが。
俺が装備したらLUKがマイナスになりそうだ。
そして隣には鎧の無い亡霊バージョンもあった。
こちらもレプリカらしく効果が低下してると書いてある。
他にもヒロインと手を繋いで城から脱出するゲームの主人公の服や巨像に素手でよじ登る人の服とか、暗黒ピク○ンの魔王様の鎧とか、痛快娯楽復讐劇の童帝の服とか、見たこと無いような派手な鎧が壁際を埋め尽くすほど沢山ある。
正直カオス過ぎて混乱する。
「どうですか家の工房は」
ようやくスミスが追いついてきたようだ。
「なんというか、カオスな空間だな。」
俺は正直な感想を言う。
「やっぱりそう思います?実は私もそう思うんですよね。どうも生産系メイン2人がこういった物が好きなようで、趣味でここまで作ってしまっているんですよね。」
趣味でここまでとは凄くないか?
たぶん3桁近くあるぞ。
「だが、これだけの物が作れるなら生産職としてはかなりレベルが高いんじゃないか?」
現に幾つかの装備は品質がBを超えているものもある。
それに、よくもまぁここまでクォリティの高いコスプレ装備を作れるものだ。
てか、まだこのゲームが開始されてから1週間強しかたってないのに作りすぎだろう。
スミスの話によれば大半が素材不足によるレプリカらしい。
レプリカの場合かなり作業工程が簡略されるとか何とか。
「それでは、次の部屋へ行きましょう。」
スミスはそういうと鎧立てのある壁のちょうど真ん中辺りに立つ。
いやいや、そこは石の壁しかないんだが。
スミスはそんな俺の顔を見て満足そうに笑うと、壁を両手で押した。
すると、壁の一部が少し奥に動いた。
そしてそのまま引き戸のように右側へと動かす。
なんだかエ○ラのゴマダレーって言いたくなるような仕掛けだな。
これも趣味か、そうだろうな。
でも地下工房に秘密の扉か、ロマンが加速するな。
「それでは中へどうぞ。」
言われるままに中に入る。
中はさっきの部屋と比べると大きくは無かったのだが、24畳ぐらいの部屋だった。
「ここが私たちの生活スペースです。」
確かに内装は部屋の中央にテーブルとそれを囲むようにソファーが設置され、下にはカーペットが敷かれている。
他にも、入り口から1段上がっており確実に土足禁止になっている。
「それでなんでこれを俺に見せたんだ?別に俺は生産系のプレイヤーでは無いからここの設備を使うことは無いだろうし、お前がメリットも無く見せるとも思えない。」
そう、こいつが自慢のためなんかに物を見せびらかすとは思えない。
絶対に何か企んでやがる。
「そうですね。簡単に言いますと、あなたにここを拠点として使って欲しいんですよ。」
拠点として使って欲しい?
「ええそうです。私たちがあなたに拠点と武具の整備等を無料提供しますので、あなたは手に入れた素材を私たちに売ってください。」
つまり俺に専属のハンターになれという事か。
そのためにこの拠点と武具の整備を受け持ってWinWinの関係にしようというわけだな。
こんな提案をしてくるってことは。
「その考えの通りです。私たちはあなたを無理にパーティーに招待しませんし、パーティーに入らないといって対応も変わりません。どうですか?受けてくれませんか?」
確かに、正直最近のプレイスタイルだと他のプレイヤーとの冒険は不向きだろう。
てか、確実に無理な気がする。
そう考えるとスミスの提案は魅力的である。
特に武具の整備を無料で行ってくれるのは本当に助かる。
そう考えると、提案に乗ってもよさそうだ。
「乗ってもいいが、あまり制約しないでくれよ。」
「ええ分かっていますよ。」
スミスは俺がこう言うのを分かっていたかの様にすんなりと話をのんだ。
「それでは話もまとまったことですし、新しい装備をお渡ししましょう。」
私の趣味全開の話でしたが大丈夫でしょうか?
他にも出そうと思いましたが、色々と危なそうですし、長くなりそうだったのでカットしました。
ネーム〈銀狐〉Lv.10
種族 〈エルフ〉
ジョブ〈弓使い Lv.12〉〈労働者 Lv.6〉
ステータス
HP :78/78
MP :74/74
SP :20/46
STR:15
SIZ:10
DEX:30
VIT:7
INT:13
AGI:21
MND:13
LUK:10
LP :0
スキル
〈弓入門 Lv.17〉〈鷹の目 Lv.6〉〈木工 Lv.2〉〈簡易調理Lv.5〉〈視野探索 Lv.5〉〈隠密行動見習い Lv.14〉〈暗殺見習い Lv.13〉〈簡易マッピング Lv.5〉〈跳躍 Lv.6〉<嵐属性初級 Lv.1><回避 Lv.2><調薬見習い>
武器
メイン:〈ツインクロスボウ Mk-Ⅱ〉〈鉄のボルト×28〉<石のボルト×50>〈石の矢×50〉〈黒熊の矢×1〉〈緻密な石の矢 ×12〉<緻密な石の矢(劣化2) ×26>
サブ :〈初心者のナイフ〉〈木の銛〉
防具
頭:〈皮の帽子〉
体:〈初心者の革鎧〉
腕:〈初心者のレザーアームガード〉
手:〈鹿の騎射がけ〉
足:〈初心者のレザーグリーブ〉
靴:〈初心者の革靴〉
装飾品
無し
その他
〈初心者の鍋〉〈初心者の鑢〉〈石の斧〉 〈鉄の鋸〉 〈鉄のつるはし〉 〈鉄の鑿〉 〈鉄の斧〉 〈粗悪な松明 ×3〉




