冒険42km
一応今のまま進行させていただきます。
更新速度については、現在一話に付き一週間から一週間半の時間をかけて執筆しているため申し訳ないのですがこれ以上更新速度は上がりません。
大きい節目になるような話はプロットの時点である程度形になってるためある程度執筆スピードが上がるのですが、そこまでの道中は方向性しか決まっておらず一話ごとを一から考えて書いているためどうしても遅くなってしまいます。
ストーリー性に関しましては、起承転結の起の部分で止まっているせいだと思われます。
早く承に移れるようにがんばって執筆いたしますのでもう少々お待ちください。
昼食を食べた後いつものようにログインする。
今回の目的は<木工見習い>のレベリングだ。
そのために一旦村へと帰ることにする。
敵に絡まれるのも面倒なので木の枝を跳び移りながら帰ることにしよう。
つまりはいつも通りに移動するって事だな。
<跳躍>のレベルアップと<森の人>のおかげでそれなりに離れた枝にも楽々跳び移れるようになったからかなりのスピードで移動できるようになった。
便利なことである。
さて、西の森を抜けて村の近くまで帰ってきた。
そして、村はたった二日で様変わりしていた。
今までは外側に麦畑しかないかったのだが麦畑と村との間にいつの間にか丸太の壁が出来ていた。
丸太の壁は高さが3m程で、先端が尖らせてあった。
これは敵が壁を乗り越えられないようにしているのだろう。
こんな感じで一見立派に見える防壁だが、残念なことにまだ幅が10m程しか完成していない。
しかも入り口も無いときたものだ。
これは完成までにかなりの時間が掛かりそうだな。
これって襲撃までに間に合うのかな?
スミスの話だと襲撃までは後半月あるって言うし、大丈夫だとは思いたいな。
今も生産系プレイヤーらしきキャラがせっせと壁を作ってるしな。
近くではドワーフらしきプレイヤーがせっせと深さ1m程の溝を掘っているし、屈強な肉体をしたキャラがえっちらおっちらと丸太を運んでいる。
なんというかこのゲームが始まって以来の一大事業って感じだな。
それだけみんな必死って事か?
それなら俺もがんばらないとな。
そんな事を思いつつ村へと向かう。
さて、いつもの場所に到着した俺は早速いつもの場所へと向かう。
やっぱりあそこが一番落ち着く気がするんだよね。
さて、着いたところで何をつくろうかな?
一応<木工入門>のレベリングになるようなものを作らないとな。
候補としてはいつも作っている矢とか、新しく必要になってくるボルトとかかな?
他に何かいる木工製品は無いのかな。
なるべく作りづらい物が良いよな。
そのほうがスキルの経験値がたまりそうだし。
今のところは思いつかないから作りながらでも考えよう。
取り合えずは飯からだな。
腹が減ったら何とやらと言うしね。
今回の昼飯はさっき大量に手に入れた猪の肉をふんだんに使った串焼きだ。
てか、串焼きぐらいしか作ってないよな。
そろそろしっかりとした調味料や材料(特に野菜)を準備しておかないとな。
別に串焼きに飽きたわけでは無いけどね。
そろそろ<簡易調理>のレベリングを行っておかないと。
もっと美味い物も食べたいし。
例えばパスタとかグラタンとかボルシチとか。
ああ、想像したら腹が減ってきた。
でも今は串焼きぐらいしか作れないので諦めよう。
いずれ作れるようになってやるさ。
ついでに<簡易調理>スキルがレベルアップしました。
飯を食べ終わった後、木工作業を始め、幾つかのものを作る。
最初に作り出したのはメインウェポンの<石の矢>だ。
現在所持している石の矢が28本あるのでちょうど良い数になるよう22本作っておく。
これだけあればそれなりに持ちそうだ。
そして、一応の目的であった<木工見習い>等のレベルが上がった。
ジョブ<労働者>のレベルが上がりました。
スキル<木工見習い>のレベルが上がりました。新しい能力<木工成功率上昇小>を覚えました。
さらに、<木工見習い>のレベルが20になったため上位スキルに変化できます。
はい、<木工見習い>が上位スキルに変化するようだ。
早速上位スキルにしてみよう。
<木工>:<木工見習い>の上位スキル。木工関係に補正が掛かる。
能力<自動製作 Lv.1>:一度作ったことのある木工製作物を自動で製作できる。このスキルで作られたものは品質、耐久値、能力等が2段階下がる。
というわけで、<木工見習い>が<木工>になりました。
さらに便利な能力<自動製作 Lv.1>というのを覚えた。
どうも作ったものが劣化するようだが、作る時間が短縮できるのはうれしい。
早速<木工自動製作 Lv.1>を使ってみよう。
どれだけ劣化するのかも気になるしね。
材料をそろえると、
「自動製作を行いますか? Y/N」
というウィンドウが開いた。
ふむふむ、ここでYesを選択すると自動製作が始まるのだろう。
自動製作をしたくないときはNoを選択すればいいんだな。
今回は自動製作を試したいのでYesを選択する。
すると、ウィンドウに新たな項目が現れる。
「製作可能品目
・石の矢
・緻密な石の矢」
ほう、材料が同じものでも作り方が違う場合は選択制になるんだな。
今回は<緻密な石の矢>を作成したいと思う。
<石の矢>はキリの良い数にしたからね。
というわけで<緻密な石の矢>のボタンを押す。
すると<緻密な石の矢>1本分の素材が宙に浮く。
宙に浮いた各素材の周りに1筋、2筋、3筋と光の帯が回る。
そして、その光る帯の中、各素材が少しずつその形を変えていく。
各材料のすべての工程が終わった後、各素材が矢の形に集まり、周りを回っていた幾つもの光の筋が一つにまとまってはじけた。
なんつう派手な演出なんだ。
派手な割りに、出来たアイテムは矢一本って。
なんだかな~。
でも製作時間は数分だったから1から作るよりは早いな。
取り合えず出来た矢を確認してみるか。
どれだけ劣化したかで今後<自動製作 Lv.1>を使うかどうかが決まるな。
<緻密な石の矢 (劣化2)>
重量1、品質D、レア度2
飛距離+1%、威力+0.5%、継続ダメージ0.1HP/s、魔力付与効率+0.1%
銀狐作の矢。緻密な細工により魔力が付与しやすくなっている代わりに飛距離と威力が落ちる。返しにより継続ダメージを与えられる。しかし、かなり劣化してしまっているため効果はかなり微力。
う~ん、ちょっと劣化しすぎじゃないかな?
ここまで劣化してしまうと効果が無いのと殆ど同じだな。
逆に言えば効果を気にしなければ<自動製作 Lv.1>で作成しても問題ないわけだな。
例えば石の矢だと効果が「飛距離+10%、威力+5%」だ。
俺の今の戦い方ではどちらの効果も必須では無い。
しかも<自動製作 Lv.1>使用中は離れることも可能っぽいので、他のものを作りながら矢を量産するのもいいだろう。
スキルに入る経験値がどれだけ減るか分からないが、そこは気にしないことにしよう。
それと、さっきちらりと左上に表示されているヘルスメータのSPが5減っていた。
これが一律なのか物によって変わるのか分からないがSPがボトルネックになりそうだな。
それにしても魔法のようなエフェクトの癖に消費するのはMPではなくSPなんだな。
MPは魔法で使うしちょうどいいか。
よし、それじゃあこのまま<木工>スキルのレベリングをしながら色々とアイテムを作っていこう。
次はボルトだな。
鉄製の鏃は作れないから、石製の鏃しか作れないんだけどな。
金属系の生産スキルも持っておくかな?
まぁ、必要ないか。
時間もまだまだたっぷりあるし、目標は50本としておくかね。
<石のボルト>
重量1、レア度1、品質C-
飛距離+10%、威力+5%、継続ダメージ1HP/s
銀狐製のボルト。ヘッドが軽いため飛距離が上がっている。返しにより継続ダメージを与える。
大規模戦闘には演説が必要だと私は考えていますがどうも上手い演説が思い浮かばないんですよね。
例えば某第三帝国の少佐の演説だとか某狐部隊の遺伝子とか、あいとゆうきのおとぎばなしの最終決戦前とか、とか、とか。
一体どうすれば考えられるんでしょうかね?
ネーム〈銀狐〉Lv.10
種族 〈エルフ〉
ジョブ〈弓使い Lv.12〉〈労働者 Lv.6〉
ステータス
HP :78/78
MP :74/74
SP :41/46
STR:15
SIZ:10
DEX:30
VIT:7
INT:13
AGI:21
MND:13
LUK:10
LP :0
スキル
〈弓入門 Lv.17〉〈鷹の目 Lv.6〉〈木工〉〈簡易調理Lv.5〉〈視野探索 Lv.5〉〈隠密行動見習い Lv.14〉〈暗殺見習い Lv.13〉〈簡易マッピング Lv.5〉〈跳躍 Lv.6〉<嵐属性初級 Lv.1><回避 Lv.2><調薬見習い>
武器
メイン:〈ツインクロスボウ Mk-Ⅱ〉〈鉄のボルト×28〉〈石の矢×50〉〈黒熊の矢×1〉〈緻密な石の矢 ×12〉<緻密な石の矢(劣化2) ×1>
サブ :〈初心者のナイフ〉〈木の銛〉
防具
頭:〈皮の帽子〉
体:〈初心者の革鎧〉
腕:〈初心者のレザーアームガード〉
手:〈鹿の騎射がけ〉
足:〈初心者のレザーグリーブ〉
靴:〈初心者の革靴〉
装飾品
無し
その他
〈初心者の鍋〉〈初心者の鑢〉〈石の斧〉 〈鉄の鋸〉 〈鉄のつるはし〉 〈鉄の鑿〉 〈鉄の斧〉 〈粗悪な松明 ×3〉




