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Free World Frontier  作者: シバケン
北の森・簡易拠点
43/79

冒険33km

おおギンコよ、しんでしまうとはなさけない

 気が付くと俺はキャラメイクをした後に出た広場の端に立っていた。

 どうやら剥ぎ取りに夢中になっていたせいで後ろから忍び寄るゴブリンにヤられたらしい。

 ああ、なんか初めての死に戻りがかなり情けない物になってしまった。


 さて、死に戻ったということは当然デスペナルティがあるわけで、それを確認しないとな。

 特にデスペナルティでぶちまけてしまったアイテムが気になる。

 なにせレア度5以下のアイテムが数個ランダムにブチまけられるのだ。

 今のところ全てのアイテムがブチまけられる可能性があるので気が気でない。

 この強制ドロップについてもいつものインフォメーションに記載されるので確認する。



 プレイヤーレベルが上がりました。LPの分配が可能です。


 スキル<鷹の目>のレベルが上がりました。新しい効果<良診断>を覚えました。


 スキル<水属性入門>のレベルが上がりました。


 デスペナルティにより全ステータスが一定時間半減します。


 デスペナルティによりアイテム<樫の弓><粗悪な松明><石のツルハシ(簡易)>を落としてしまいました。



 レベルアップしたのはいいけど、ぶちまけたのがメインの武器ってどう言うことよ。

 はぁ、今回はもう落ちよう。

 時間もいい感じだし。

 LP分配は次のログインの時にやろう。


 ちなみに<良診断>の効果はHP表記が5段階から10以下を切り捨てで表記される様になるらしい。

 よくわからないがまた実践で確認することにしよう。






 今回はいつもと違い夕食を食べた後少しまったりしてからログインした。

 なんと言うか始めての死に戻りはVRと言うこともありかなり

 堪えた。

 画面越しとVRとはそれだけ迫力が違ったのだ。

 まぁ、当然痛みはなかったのだが。

 其の為まったりしてモチベーションを取り戻していたのだ。


 モチベーションの回復した俺は再びログインする。

 まぁ、ログインしてもステータスや取得経験値が半減しているからレベリング等は出来ないんだけどな。

 今回やる事は、消耗品の補充とダンジョンらしき洞窟の資料作成、スミスにメインウェポンの相談ぐらいかな?

 一応半減してもDEXは15あるから製造に関してはなんとかなりそうだな。

 取り敢えず先に資料を作っておこう。

 一応、スミスに相談する時に渡せるよう早めに作っておきたい。

 取り敢えず先にLPの分配だけやってしまおう。



 HP :76 → 78

 MP :74

 SP :44 → 46

 STR:13 → 15



 今回はSTRを重点に上げてみた。

 取り敢えず手っ取り早くパワーが欲しかったのだ。

 なんとなくSIZは上げる気が起きなかった。

 てか、一回もSIZ上げてなかったな。

 まぁ、当たらなければどうと言うことは無いし、これからも上げないだろう。


 さて、LPの分配も終えたし、村で何時もお世話になっていた例の焚き火まで向かうとするか。

 彼処が一番落ち着いて作業が出来る気がする。





 村の中を焚き火の方へ向かって歩いていくと、村の様子や雰囲気が少し変わっている事に気がついた。

 なんと言うか建物が増えてる様に見えるし、で歩いているNPCも多く感じる。

 まぁ、前回いた時はNPCの見分け方なんて服装だけだったのでNPCの人数については勘違いかもしれないけど。

 でもこれだけは言える、ケンタウロスのNPCなんて見たことなかった。

 一体ここら辺に何が起こったのだろうか?

 まぁ、確かめる術が俺には無いので気にせず目的地に向かうことにしよう。

 どうせ聞けばスミスがいらないことまで説明してくれるだろう。







 何時もの焚き火の場所まで来たが、なんと言うか前よりもひっそりとした場所になってしまっていた。

 前だって通りらしき場所から離れていたし、掘っ建て小屋の影になって気が付きにくい場所だったのが、新しい2つの建物が掘っ建て小屋を含めてトライアングルに焚き火を囲んでいた。

 おい、一体この焚き火が何をしたって言うんだ。

 だが、この隠れ家的な雰囲気は良いな!

 スタッフがこれを狙っていたのかはわからないが俺的にはサムズアップを進呈しよう。

 さて、死に戻る前に作った首下げ式の机は残っているから、書類を作ってしまおう。

 まぁ、書類と言っても各種地図の簡易的な写し程度だが。

 特に村から洞窟までの地図は必要最低限の情報だけに留めておかないと。

 セーフエリアでは無いものの誰かに知られたくは無いからな。

 俺は焚き火の近くに座り込むと、書類を作り始めた。






 書類整理に意外と時間を取られなかった。

 書類の枚数が少なかったと言うよりも、既にあったものを少し改変して書き写すだけと言うのが大きいだろう。

 余った時間は消耗品の作成で有効活用することにする。

 作るのは矢と松明あたりを予定している。

 どうせ後3時間ぐらいは暇なのでいつも以上にゆっくり丁寧に作ってみよう。

 もしかしたら品質が上がるかもしれない。

 まぁ、上がったところで何時もよりは低いんだろうけど。

 少しでも品質が良ければ万々歳ですよ。

 今まで出していた紙やインクを片付けて、首下げ式の机に材料を並べて行く。

 梟の羽はまた今度、ステータスが正常に戻ってからだ。

 新しい素材や珍しい素材はやっぱり最高のコンディションで作業しないと勿体無いからね。

 何時もはやらない様な細かい作業も交えつつ、じっくりと制作しましょうか。






 いや〜、まさか時間になるまでに12本しか作れ無いとは思わなかったな。

 まぁ、軸に模様を掘ったり、鏃に返しを付けたり表面を磨き上げたりしたから仕方ないかな。

 おかげでスキルレベルが12、ジョブレベルが3上がったから良しとしよう。

 難しい作業をすれば上がりやすくなる様だ。



 ジョブ<労働者>がレベルが上がったため、生産系スキルの取得経験値が微量増加します。

 さらに、レベル5に上がったためスキルスロットが一つ増加します。


<木工見習い>のレベルが10になったため新しい効果<精密木工>を覚えました。



 いや〜木工についてもかなり充実して来たね。

 これで更に矢を作りやすくなったな。

 さてと新しいスキルは何にするかな?




 新しく増えた能力はこんな感じだ。



<細密木工>:木工時にDEX+15%、更に5倍ズーム可能。


<跳躍>:跳躍時の飛距離、姿勢制御に微量ボーナス。落下ダメージ微量減少。



 木工時のみだがDEXが上がるし、ルーペ無しで精密作業が出来るのもとても良い効果だと思う。

 そして、これだけのスキルを育てることのできた矢はこんな感じに仕上がった。



<緻密な石の矢>


 重量1、品質C-、レア度3


 飛距離+5%、威力+3%、継続ダメージ1HP/s、魔力付与効率+5%


 銀狐製の矢。緻密な細工により魔力が付与しやすくなっている代わりに飛距離と威力が落ちる。返しにより継続ダメージを与えられる。



 なかなか良い矢が出来た。

 継続ダメージ付きとか切り札に良さそうだな。

 さて、時間も時間だしスミスに会いに行こうか。

ネーム〈銀狐〉Lv.9

 種族 〈エルフ〉

 ジョブ〈弓使い Lv.11〉〈労働者 Lv.5〉

 ステータス

 HP :38(78)/38(78)

 MP :37(74)/37(74)

 SP :23(46)/23(46)

 STR:7(15)

 SIZ:5(10)

 DEX:15(30)

 VIT:3(7)

 INT:6(13)

 AGI:10(20)

 MND:6(13)

 LUK:4(8)

 LP :0

 スキル

〈弓入門 Lv.15〉〈鷹の目 Lv.1〉〈木工見習いLv.19〉〈簡易調理Lv.3〉〈水属性入門Lv.8〉〈風属性入門 Lv.3〉〈発見 Lv.18〉〈隠密行動見習い Lv.10〉〈暗殺見習い Lv.9〉〈簡易マッピング Lv.2〉〈跳躍〉

武器

 メイン:〈石の矢×28〉〈黒熊の矢×1〉〈緻密な石の矢 ×12〉

 サブ :〈初心者のナイフ〉〈木の銛〉

 防具

 頭:〈皮の帽子〉

 体:〈初心者の革鎧〉

 腕:〈初心者のレザーアームガード〉

 手:〈鹿の騎射がけ〉

 足:〈初心者のレザーグリーブ〉

 靴:〈初心者の革靴〉

 装飾品

 無し

 その他

 〈初心者の鍋〉〈初心者の鑢〉〈石の斧〉 〈鉄の鋸〉 〈鉄のつるはし〉 〈鉄の鑿〉 〈鉄の斧〉 〈粗悪な松明 ×3〉

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