表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Free World Frontier  作者: シバケン
パリィの村
20/79

冒険16km

スミスと別れた俺は北の森の奥へと歩を進めていた。

前回の場所を目指しているのだが、どうも方向を間違えたらしく、全然知らない場所を歩いていた。

普通ならこのまま遭難となるだろうが、此処はゲームの中なので最悪死に戻り、デスルーラとか言われる方法を取れば安全では無いにせよ帰る事が出来る。

そう言う理由もあって俺は気にせずに奥へ奥へと歩いているのだ。

ちなみに今まで獲物に遭遇していない。

ウサギにすら会わないのは珍しい。


「むぅ、獲物の姿が見えないな。いつも通りに待ち伏せをした方がやっぱり効率が良いな。」


と言うわけで、適当な場所で罠を張ることにする。

行き当たりばったりだが、何時ものことなので気にしたら負けだ。


取り敢えず近くの木の枝に肉を刺し、俺自身はその木から結構離れた位置にある木に登る。

餌を刺した枝よりも高い位置の枝で待機する。

此処なら打ち下ろしになる分少しぐらいは弾速が上がるだろうし、上からの攻撃は多くの生物で死角となっているから矢も当てやすいだろうと言う希望的な考え方だ。

取り敢えず晩飯の時間までは粘ろう。

無理ならこのまま落ちるしか無いな。

運が良ければ生き残ったまま続けられるだろう。







うん、やっぱり<隠密行動見習い>が使えればかなり簡単に罠にかかるようだ。

今、目の前には肉に夢中になっている鷲がいる。

こっちの準備は完了しており、後は矢を放つだけである。

今回狙うのは食べ終わる瞬間である。

この時が一番油断するのでは無いかと言う予想の元、引き分けを続ける。

さっさと食い終われよ。


後二口程で食べ終わる瞬間、俺は今まで溜めていた物を解き放った。

パシュン!

と鋭く風を切って飛ぶ矢は瞬く間に鷲の頭を捉える。

今から動いてももう間に合うまい。

鷲は当たる寸前に矢の存在を視認したようだが、その反射神経を持っても避けることは叶わず頭を撃ち貫く。

やはりエゲツない威力があるなぁ、この弓。

命中を確認した俺は木から降りる。

降りている最中にアナウンスが来ていることに気がついた。

取り敢えず、獲物の近くに行くまでに確認しておこう。



プレイヤーレベルが上がりました。LPの分配ができます。条件を満たしたので、セカンドジョブが開放されました。


ジョブ<弓使い>のレベルが上がりました。


スキル<弓入門>のレベルが上がりました。


スキル<狩人の眼>のレベルが上がりました。


スキル<発見>のレベルが上がりました。


スキル<隠密行動見習い>のレベルが上がりました。


スキル<暗殺見習い>のレベルが上がりました。




うわ、名にこのレベルアップ祭り。

鷲はどれだけの量の経験値を持ってるんだよ。

安定してかれるようになればかなりレベリングが有利になるんだけどな。

まぁ、むりか。

さてと、LPとセカンドジョブをとらないとな。



 HP :72

 MP :74

 SP :44

 STR:13

 SIZ:9

 DEX:25<2> →27

 VIT:7

 INT:13

 AGI:15<1> →16

 MND:13

 LUK:8

 LP :3   →0


セカンドジョブ<労働者>



こんな感じにしてみた。

ステータスは素早さと、器用さをあげてみた。力は今のところ足りてるみたいだし。

ジョブスキルだが、どうもいつの間にか獲得していたらしく、どういう経緯で獲得したのかよく分かっていない。

しかしジョブ自体は結構使えると思う。


<労働者>:労働を効率よく行うもの。生産の成功率、品質が微量増加。


すべての生産について効果があるから、よく石工の真似事をする俺にはぴったりってわけだ。



さて、鷲の死体の元にたどり着いたのでさっそく剥ぎ取りをはじめる。

何が出るのか楽しみだ。



<短白鷲の羽根>


<短白鷲の石打>


<短白鷲の嘴>


重量1、レア度2、品質C-


ショートホワイトの嘴。とても鋭く頑丈であり、武器の素材にぴったり。



おお、もしかして新しい矢の材料じゃないのか?


いずれ作るとしても、これじゃあ量産は難しそうだな。

移動にも狩にも時間がかかるし、どうも固定ドロップじゃないから集めにくそうだ。

性能によっては切り札になるかもしれないけどね。



ちょっと夕食まで時間が差し迫ってきてしまったので、とりあえず木の上にのぼる。

さて、どうしよう。

時間がないから拠点のようなものは絶対に作れないが、身を隠すための何かぐらいは作らないと死に戻りそうだ。


さて、何を作るべきか。

余りこったものは作れないとすると、たとえば迷彩ネットとかはいけそうじゃないか?

空蔦で簡単にネットを編んで、そこに膠で葉をつければいいだろうし。

この選択が、すぐ後にあんなことになるなんてこのときは思いもしなかった。






うわ、もう時間ジャン。

空蔦のネットぜんぜんできてないんですけど。

まさかネットを編むのがこんなに時間がかかるなんて思いもよらなかった。

どうしよう。この大きさじゃあぜんぜん隠れることなんてできないんだが。


近くにちょうどよさそうな隠れる場所も見当たらないし、これは完全に詰んだかもしれないね。

はぁ

死に戻りを覚悟するか。

とりあえず次にログインしたときはこの森か村か。

ネーム〈銀狐〉Lv.6

 種族 〈エルフ〉

 ジョブ〈弓使い Lv.7〉<労働者>

 ステータス

 HP :66/68

 MP :33/69

 SP :38/39

 STR:13

 SIZ:9

 DEX:27

 VIT:10

 INT:10

 AGI:16

 MND:13

 LUK:8

 LP :0

 スキル

〈弓入門 Lv.8〉〈狩人の眼 Lv.12〉〈木工見習いLv.4〉〈簡易調理Lv.2〉〈水属性入門Lv.5〉<風属性入門>〈発見 Lv.9〉〈隠密行動見習い Lv.3〉<暗殺見習い Lv.1>

 武器

 メイン:<樫の弓><石の矢×13><鹿角の矢×5>

 サブ :<初心者のナイフ>

 防具

 頭:<無し>

 体:<初心者の革鎧>

 腕:<初心者のレザーアームガード>

 手:<鹿の騎射がけ>

 足:<初心者のレザーグリーブ>

 靴:<初心者の革靴>

 装飾品

 無し

 その他

 〈初心者の鍋〉〈初心者の鑢〉〈初心者のグリーンポーション〉

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ