冒険13km
遅くなってすいません。
早速だが、矢を作って行きたいと思う。
森では沢山の素材を入手し、ついでに鷹を3匹程魔法で狩って来た。いやー、気付かれなければ簡単に倒せるねあの鷹。
その割りに経験値もそれなりの量があるから美味しすぎる。おかげでまたレベルが上がったし。
スキル<水属性入門>のレベルが上がりました。新しい魔法<ウォーターウォール>をおぼえました。
スキル<狩人の眼>のレベルが上がりました。新しい効果「診断」を得ました。
スキル<発見>がレベルアップしました。
と、とても有意義なレベルアップでした。
因みに個々の効果は
<ウォーターウォール>:水の壁を作り出し、敵の攻撃を防ぐ。大質量の攻撃等は貫通するので注意。消費MP30、詠唱時間3.5秒、効果時間5分。
「診断」:目視した相手の状態を大まかに知ることができる。倒したことのある種族名、Lvを3段階、HPを5段階、その他各種ゲージを3段階、一部の状態異常。
どちらも便利そうな効果を持っている。
少々<ウォーターウォール>のコストが高いのが痛いが玉に瑕だな。
さてと、さっさと矢を作ってお金を稼がないとね。
今回は膠がなくなったので膠から作って行くことにする。
作り方は前回と同じだけど、今回は不純物をしっかり取り除くことにする。
料理スキルのおかげか、鍋の中の温度が一定に保たれているのがわかる。
便利だなこのスキル。
そして、そのまま煮詰め続け、灰汁等を取り続ける。
鍋の中がトロトロになって来た頃、スキルの方が完成だと訴えかけるので、かき混ぜるのを辞める。
できたのがこれだ。
<膠>
重量3、レア度1、品質C
銀狐作の膠。不純物の少ない膠。古くから接着剤として使われてきた。
これは、スキルのレベルというより作り方のために品質が上がったッポイな。
他のものにも作り方で品質が上がるものがあるかもしれない。
まぁ、今はそんなことを気にしている余裕もないし(素材的に)さっさと続きを作ろう。
とりあえず<石の矢>を10本、<鹿角の矢>を5本作っておいた。
これだけあれば、後2日ぐらいはもつかな?
さて、金策よりも素材が少ないし北の森に行こう。
運がよければ飾り羽で一攫千金が目指せるしね。
北の森にきたが相変わらずプレイヤーの姿が見えない。
こんな良い狩場も他にないと思うんだがな。
さて、最近は森の手前側でしか狩りをやってないし、ちょっと奥のほうに入ってみようかな。
この装備ではちょっと厳しいかもしれないけど、気が付かれなければなんとかなるでしょう。
俺はそう思っていつもより奥に入っていく。
それなりに奥に入ったがめぼしい獲物は余りいなかった。
いたのはいつものウサギと鷹だけだった。ちょっとだけ鷹をよく見た気がする。
ということでここに罠をかけることにする。
効率がよくなればいいな。
今俺は戸惑っている。
罠にかかったのがいつもの鷹じゃなかった。
これは、鷹じゃなくて鷲じゃないのか?
ちょっと一撃で倒せるのか不安になるんだがとりあえず射抜いてみることにする。
倒し損ねた場合を考えて魔法を撃つ準備もしておく。
パシュッ
いつもと違った弓音がしたのだが、放たれた矢はいつもよりも鋭く飛んだ気がする。
鋭く鷲に向かった矢だったか、風切音で気が付かれたのか鷲は逃げようと翼を広げ、その風圧で矢の軌道がずれてしまった。
ビャッ!
命中したのは右の翼のど真ん中だった。
それでも、何とか飛んだ鷲はこちらをめがけて飛んでくる。
どうやらさっきの狙撃で気が付かれてしまったようだ。
「ウォーターウォール」
とりあえず時間稼ぎのために壁となる魔法を唱える。
発動までに3秒かかるが、右の翼に大穴が開いた鷲は上手く飛べないようでスピードが出ていない。上手くいけば間に合うはずだ。
後2秒だが、少し間に合いそうにないので、時間稼ぎのために矢を放つことにする。
詠唱中はその場から動けないだけで、手や体は動かせるのでできる芸当だ。
気が付いたのは前魔法の実験をしたときだが、使うことがなかったのだ。
<鹿角の矢>を番えて狙いをつける時間はないので放つ。
飛んでいった矢はDEXの高さのおかげか一応鷲に向かっていった。
鷲のほうは、目の前から飛来する矢の軌道を正確に読み取ったのか、体の体毛を掠めるような紙一重の距離でよける。
正直ぜんぜん時間稼ぎになっていない。
鷹とは強さがぜんぜん違う。
後一秒
しかし鷲はかなり近くにいる。
もう一度矢を放つ、今度はアーツを使ってでも時間を稼ぐ!
「ダブルショット!」
気合を入れて放ったアーツは<石の矢>と<鹿角の矢>を同時に放つ。
命中精度が悪くなるらしいが、上手いこと2本の矢は鷲を捕らえた。
鷲は、2本の矢が飛来したためかさっきのような紙一重の軌道を取ることができず、<石の矢>の上を乗り越えるようにしてよける。
一瞬だけだが、完全に鷲のスピードが落ちた。
これなら間にあう。
発動
展開された水の壁は、俺の目の前数メートルに聳え立つ。
高さ3m、幅5m、厚さ1mの壁は避けるのには余りにも大きすぎるためか、鷲はそのど真ん中を通り抜けようとする。
ギャリッ
水に当たったとは思えない音と共にドサッという何かが落下したような音が聞こえた。
まぁ、水なので壁にぶち当たった鷲が地面に落下するのがよく見えた。
<狩人の眼>によればHPが赤く染まっているので瀕死の状態のようだ。
トドメはもったいないけど矢を使う。
鷹の上位って事は鷹よりも多くの経験値を持っているはずだし、レベリングはしないとね。
最後の一撃を至近距離であて止めを刺す。
当たり前のように視界の端にアイコンが出る。
とりあえず今回は先にレベルアップしたスキルを見てみよう。
プレイヤーレベルが上がりました。レベル5になりましたので種族ボーナス<魔法の教養>が手に入りました。さらにボーナスでスキルスロットが一つ追加されます。
ジョブ<弓使い>がレベルが上がりましました。
スキル<弓入門>のレベルが上がりました。
スキル<狩人の眼>のレベルが上がりました。
スキル<発見>のレベルが上がりました。
スキル<水属性入門>のレベルが上がりました。新しい魔法<ウォーターフォール>を覚えました。
スキル<隠密行動見習い>のレベルが上がりました。
おいおい、レベル上がりすぎだろ。
どんだけ大量の経験値が手に入ってるんだよ。
はぁ、とりあえず一つ一つ確認していこう。
<魔法の教養>:スキルスロットに関係なく魔法系スキルを手に入れられる。さらに、INT、MNDが+1されます。
<ウォーターフォール>:目標地点の上空から水球を落とす。消費MP50、詠唱5秒。
<暗殺見習い>:敵に気が付かれていないときにダメージボーナス2倍。
<魔法の教養>で魔法のスキルが手に入るみたいだし、ここはエルフっぽい風属性にしておこう。
<風属性入門>:風属性魔法が使えるようになる。
とこんな感じだ。新しいスキルは<暗殺見習い>と<風属性入門>にしておいた。
特に<暗殺見習い>は役に立ちそうだが、完全に悪役のスキルばっかりだな。
まぁ、気にしないことにしよう。
ステータスはこんな感じだ。
HP :66 →68
MP :72 →74
SP :38 →39
STR:12<1> →13
SIZ:7
DEX:22
VIT:7
INT:12 <1>→13
AGI:14<1> →15
MND:12 <1>→13
LUK:7 <1> →8
LP :3 →0
こんな感じになった。
なんかすごい上がった気がする。
さて、お楽しみの剥ぎ取りタイムだ。
<小白鷲の羽根>
重さ0、レア度2、品質C
ショートホワイトイーグルの羽。とても丈夫で矢羽に使われる。10本まとめて入手できる。
<小白鷲の石打羽>
重さ0、レア度3、品質C
ショートホワイトイーグルの羽。かなり丈夫で矢羽に利用すれば飛距離も上がる。2本まとめて入手できる。
<小白鷲の爪>
重さ0、レア度3、品質C
ショートホワイトイーグルの爪。鋭く丈夫なのでよく武器に利用される。
おおう、なんかすごいものを手に入れてしまった。
とりあえず羽はもらっておくとして、この曲がった爪は鏃に利用できそうにないから売ってしまおう。
いくらで売れるか今からでも楽しみだ。
とりあえず今回は鷲のせいでかなり疲れたのでいったん戻ることにする。
いやーでも良い狩ができたとも思うから今日は満足だ。
ネーム〈銀狐〉Lv.5
種族 〈エルフ〉
ジョブ〈弓使い Lv.6〉
ステータス
HP :66/68
MP :33/74
SP :38/39
STR:13
SIZ:7
DEX:22
VIT:7
INT:13
AGI:15
MND:13
LUK:8
LP :0
スキル
〈弓入門 Lv.7〉〈狩人の眼 Lv.11〉〈木工見習いLv.4〉〈簡易調理Lv.2〉〈水属性入門Lv.5〉<風属性入門>〈発見 Lv.8〉〈隠密行動見習い Lv.2〉<暗殺見習い>
武器
メイン:<石の矢×15><鹿角の矢×5>
サブ :<初心者のナイフ>
防具
頭:<無し>
体:<初心者の革鎧>
腕:<初心者のレザーアームガード>
手:<無し>
足:<初心者のレザーグリーブ>
靴:<初心者の革靴>
装飾品
無し
その他
〈初心者の鍋〉〈初心者の鑢〉〈初心者のグリーンポーション〉




