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猫日記  作者: 田山歴史
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第弐十参話 猫とナンパと少年たち(後編)

 男ってのは、全身全霊をかけて間違えるもんだ。



 文雄は、夕日の差す駅前で途方に暮れていた。

 視線の先にはさっきからナンパを繰り返しては失敗しているツンツン頭の後輩こと、倉敷始がいた。普段の会話のキレはどこへやら、哀れなほどうろたえまくっており、声をかけようとしては真っ赤になり、逃げ出しては麻衣につかまってナンパに駆り出されるという悲惨な醜態を演じている。

 なんかもう、半分くらいは泣いていた。

「やれやれ、始くんは相変わらず駄目ですねぇ」

「いや、始が駄目っていうよりは、君の仕打ちが酷すぎるだけだと思う」

 悪魔のような笑みを浮かべている獅子馬麻衣にツッコミを入れると、彼は口許を楽しそうに緩めて、悦楽の笑みを浮かべた。

「初心者をいきなり上級者コースに、でしたっけ? なかなかいい表現ですよねぇ」

「そーだね。スキーって、慣れないと絶対に滑れないからね」

「ふふふ……でも、始くんはやっぱり楽しいなぁ。あたしが女の子だったら襲っちゃうかもしれないくらいに楽しいなぁ。くふふ」

「………洒落にならないなぁ」

 途方に暮れながら、文雄はゆっくりと溜息をついた。

 一応麻衣に言われて揃えた、皮のジャケットとそれなりに高いGパン、腕には洒落た時計を身につけ、首からはなんだかよく分からない模様のシルバーアクセサリを下げてはいたが、新品なのと普段着慣れていないもののためか、かなり居心地が悪い。

「大体、向いてないと思うんだ。こういうのは」

「似合ってますよ?」

「似合ってない。本当の高級品は、強い人間にこそ似合うんだよ。今の僕にはユニクロとか、そういうものの方が似合ってる」

「そうですかねぇ……?」

 麻衣は苦笑しながら、文雄を見つめた。

「先輩は、自分で思っているよりも強いと思いますよ」

「……そうでもないよ」

「そうなんですよぅ。少なくとも……あたしの過去を聞いても、あたしとまともに友達付き合いしようって思ってくれるくらいには……ね」

 一瞬だけ、麻衣の横顔に暗い影が差す。

 溜息をついて、文雄は麻衣の頭に手を置いた。

「先輩?」

「一つだけ言っとく。僕らは友達だ」

「………………」

「過去なんて関係ない。過去ごときで友達付き合いをやめてしまうようなヤツは、最初から友達じゃなかったってことだ。僕は君を友達だと思ってる。それでいいと思ってる。たぶん、これからも」

 きっぱりと言い放ち、前を向き、文雄は目を細めた。

 それで話は終わりだと言わんばかりの、頑なな態度だった。

「………先輩」

「なんだよ」

「セリフがクサイです」

「………………」

 文雄は顔を赤らめて、目を逸らした。

 そんな彼を見つめながら、麻衣はにっこりと笑う。

「まぁ……ちょっとだけ、いい話でしたけど」

「……一応、小説家だからね」

「でも、気をつけた方がいいですよ。そういうのって、女の子に嫌われますから」

「そうだね。気をつけておくよ」

「一部のマニアックな女の子には好かれるんですけどねー」

「………………」

 そういう少女たちに心当たりのある文雄は、口許を少し引きつらせた。

 嬉しそうに笑いながら、麻衣は歩き出す。

「それじゃあ、そろそろ始くんに助け舟を出してきます。いい女の子引っ掛けてくるんで、先輩はここでどーんと構えて待っててくださいね」

「……はいはい」

 適当に返事をしながら、文雄はおざなりに手を振って麻衣の後ろ姿を見送った。

 それからゆっくりと溜息をついて、空を見上げた。

(なんだろうね……この妙な感覚)

 もやもやとしたものが、胸の中にある。

 なんだか悪いことをしているような、そんな気分だった。



 どこから嗅ぎつけてきたのか、それとも最初からバレバレだったのか。

 そんな純情少年たちを見つめる視線が二つほど。

「おお、ナンパは後輩に任せて自分はいいとこ取りするつもりですよ」

「文雄くんって意外とキチクなんだー。うわー」

 サングラスを身につけ黒い帽子をかぶり、黒いコートを羽織った二人は、文雄が見える喫茶店から、じっくりと文雄を観察していた。ちなみに、一人の細身の体型には黒いコートはこれ以上ないほど似合っていなかったし、一人の銀色の髪は長すぎるために帽子に隠しきれていなかった。

 言うまでもなく、東野日向と星野海である。

「……なにやっとんだ、お前ら」

「あ、お構いなく。ちょっとした暇つぶしですから」

「日向先輩が『文雄くんが面白そうなことしてるんで一緒に行きませんか?』って誘ってくれたので、便乗しましたー。そういうファリさんこそなにやってんの?」

「名前を略すな。私は……まぁ、色々だ」

 私が苦虫を噛み潰したような顔をすると、海は冷静に突っ込んできた。

「ファリさんもどーせ暇つぶしでしょ。猫って日がな一日暇そうだし」

「星野海……。お前、なんかちょっとキャラ変わってないか?」

「あたしはこれでデフォルトだよ。ちょっと前までがおかしかったの」

 嫌なことでも思い出したのか、海は顔をしかめてパフェをぱくつく。

 その横で、日向は苦笑しながら紅茶を飲んでいた。

「まぁ、ネタばらしをしますと、星野さんの家は色々とごたついてまして、それで中学三年生である彼女は反抗期らしく色々と考えた挙句の果てに、絶望につけ込まれて『みんな壊れちゃえ』とか思ったわけなんですよ、これが」

「はうっ!? せ、先輩、それはちょっといくらなんでも情けなさ過ぎるんで黙ってて欲しいっていうかっ!」

「……惰弱だな。お前、それで終末の舞姫を名乗るのに抵抗とかないのか?」

「だって……舞が上手くても、父さんと母さんが離婚をやめるわけじゃなかったし。今は……ちょっと落ち着いてきたけどさ」

 ま、そんなもんことだろう。

 日常生活において舞踏神だの世界最強だのといった肩書きにはなんの意味もない。

 そして、人を破滅させるのは大抵日常生活だ。

 ただ、事情はどうあれ同情はしない。どんな事情があっても、こいつがやろうとしたことは、世界を滅ぼすことだからだ。

 責任とは、そういうものだ。

「で、結局最後に頼ったのが文雄か? ったく……あいつもいい迷惑だろうさ」

「……はーい。反省してます……」

「ちゃんと後で文雄くんに謝らなきゃいけないんだけど、なかなか踏ん切りがつかなくてこうして見守ることしかできないんですよねぇ」

「……………うー」

 恨めしげに日向を睨みつけるが、日向はにっこりと笑うだけだった。

 あまりに見事なかわされ方をされ、日向に敵意をぶつけるのことに意味がないと悟ったのか、海は再びパフェを食べ始めた。むしゃむしゃと、まずそうに。

 と、不意になにかに気づいたのか、海の手が止まる。

「あれ? そういえば義姉さんは?」

「今日は家で待機らしいですよ」

 間髪入れずに答えたのは日向だった。しかし、それを知っているのは私と冬孤本人だけなのだが……まぁ、気にしないことにしておこう。

「ふーん……義姉さんってもっと粘着質そうに見えたんだけど、意外とあっさりしてるんだ。それとも『再起不能リタイヤ』なのかな?」

「海ちゃん。その読み方は分からない人にはとことん分からないからやめておいたほうがいいわよ。特に、子供とか女性には」

「はーい」

 素直に返事して、海はパフェの制圧にかかった。

 ………どうでもいいが、なんでこいつらこんなに仲がいいんだろう?

「それにしても、なんだ。……お前らがこんな所で静観してるのは意外だったな」

「そりゃ、仕込みは既に済んでますから。こうやって笑って見ていられますよ」

 紅茶のお代わりを頼みながら、日向はにっこりと笑う。

 仕込み。その言葉の意味を一瞬理解できず……一瞬で理解する。

 しかし、私がなにか言うよりも先に海があからさまに驚いたように叫んだ。

「日向……恐ろしい子ッ!」

「海ちゃーん。そのセリフも分からない人にはとことん分からないと思うよ」

「はーい。以後気をつけます」

「……なんかお前ら、本当に意外なほど仲いいな」

「ふふ、あたしの心も肉体からだも、既にお姉さまのものだから……」

「海ちゃーん。冗談でもそれ以上言ったらバラすからねー」

「……あっはっは、嫌ですねぇ。そんなことするわけないじゃないですかー」

 海は笑いながらも、不自然なまでにガタガタ震えていたりする。

 ちなみに、顔も真っ青だった。

 さて……『バラ』に入る字は普通に『ばら』か、それとも虚をついて『殺』か、あるいは『解体』とでも書くのか。まぁ、命にしろ弱みにしろ、握られてしまっているのだから逆らうことは不可能なわけで。

 ……冬孤にとってある意味最強の敵が、ここにいるわけだ。

「それで、日向。仕込んだって……なにを仕込んだんだ? 美人局か?」

 美人局とは『つつもたせ』と読む。女を餌にして男に声をかけさせ、そこで女の相方こと屈強な男が登場、『オレの女になにしてくれやがる』と因縁をつけたあげくに女に声をかけた男から腕力で所持金を根こそぎぶんどるという盗みの手法である。

 ちなみに、女に声をかけた男がなお屈強だと、殴られた上に女ごと持っていかれるという両刃の剣でもあったりする。

「それは見ていれば分かります。きっと、二度とナンパなんてできないようになりますよ。……ふふ」

「先輩、その含み笑い怖すぎます」

「あら、海ちゃんは『軽薄な男は死ね』って思わないの?」

「いえ、そこは力いっぱい賛成させてもらいますけど、さすがに『再起不能リタイヤ』はかわいそうかなーって思います」

「大丈夫。文雄くんは親しい人『だけ』は真顔で口説ける人だから」

 なにが大丈夫なのかはよく分からなかったが、私はちょっと心配になって文雄を見つめる。

 文雄は相変わらず、退屈そうに空を見上げていた。



 一方の文雄は、段々退屈になってきたのでラーメン食べて帰ることを考えていた。

 既に日は落ちかけている。あたりは少しずつ暗くなってきていた。

(原稿も上がったし……久しぶりになんか美味しいものでも食べようかな)

 どうせ中学生がするナンパなど成功するはずがない。獅子馬麻衣という少年が百戦錬磨の美少年だとはいえ、彼はかなり厳選して人を選ぶ。……少なくとも麻衣の眼鏡にかなうような美少女がそのへんに転がっているはずがない。


 そう、転がっていたら、それは罠だ。


 遅まきながら、その事実に気づく。なぜ気づかなかったかというと、考えたくなかったからに他ならない。また、その事実が確立の低いことだというのも確かだ。

 だが、目の前の事実は、確立を凌駕していた。

「せんぱーいっ! いい人見つけましたよーっ! なんと、年上のおねえさ」

「だらしゃぁああああああああああああああっ!」

「へぶっ!?」

 文雄は、駆け寄ってきた麻衣をカウンター気味に張り飛ばした。

「ちょっ、なにするんですかっ!? 先輩はそういうキャラじゃないでしょっ!」

「そういう問題じゃないっ! あの人はヤバいんだよっ!」

「ほえ?」

「いいからここでちょっと待ってろっ! 話つけてくるからっ!」

 背筋から流れる冷汗をなんとか押さえつけながら、文雄はその美女を見つめる。

「それで、どんな感じなんですか? 彼女さんとかいるんですか?」

「いえ……だから……今はそういうのは、えっと」

 腰の辺りまで伸ばしたロングに、女性らしいふっくらとした体つき。暖かい微笑は人を安心させる輝きを放っているせいか、隣に座っている始が照れまくっており、ほとんど泣き出す直前だった。

 文雄は、彼女を知っていた。ゆっくりと溜息をつき、美女に向かって歩き出す。

 美女はすぐにこちらに気づいたようだった。

「あら、お久しぶりですね。文雄さん。下級生にナンパさせて美味しいとこ取りなんて、なかなか男前なことやってるじゃないですか」

「……どうも、お久しぶりです。真弓さん。ちなみに、ナンパさせてるわけじゃありませんので、あしからず」

 九棟真弓。大学二年生であり、文雄の師である浅上壱檎の同居人。

 彼女はくすっと笑いながら、嬉しそうに語る。

「ナンパなんてされたの三年ぶりくらいです。私も、まだまだ捨てたもんじゃありませんね。……それで、これからどこに行きましょうか? カラオケに行くんだったらその前に食事ですね。私、中華が食べたいんですけど」

「いや、あの……差し出がましいことを聞きますが、今日は師匠は?」

「あんな人、知りません」

 頬を膨らませて、真弓はそっぽを向いた。

 付き合っている男女にありがちのことだが、この二人もよく喧嘩をするのだ。

「あの、一応聞いておきますけど、今回の喧嘩の原因はなんでしょうか?」

「プライベートです。話せません」

「まさかとは思いますけど、今回はゴスロリあたりを無理矢理着せようとしたとかじゃないでしょうね?」

「……なんで分かったんですか? はっ、まさか読心術!?」

 大げさに驚く真弓に対し、文雄は思い切り溜息をついた。

「つーか、喧嘩の原因がワンパターンってのはやめましょうよ」

「だって……可愛いじゃないですか、壱檎って」

「それは認めますけど」

「可愛い子には可愛い服を着せたいと思うのは、当然だと思いません?」

「それもまぁ、分からなくもないですけど」

「せっかく首輪とかも用意したのにっ! ひどいと思いませんっ!?」

「………ひどいとは思えません、人間として」

 口許を引きつらせながらきっぱりと断言すると、真弓は涙を浮かべて、ミュージカル調に崩れ落ちた。

「ああ、なんていう悲劇っ! 文雄くんが人の気持ちも分かってくれないスレた子になっちゃったなんて、お姉さん悲しいっ! これも世の中のせいなのねっ!?」

「真弓さん……ここ、駅前です。人通りも多いです」

「私、このままホテルに連れ込まれた挙句に■■■なことされるのねっ!?」

「あー、すみません。そこの守衛さん。この人痴話喧嘩してましてね、かなり精神が不安定なんですよ。別に全く怪しいことはないんでちょっとケーサツを呼んでもらえるとかなり助か……ごふっ!?」

 一瞬で起き上がった真弓が放った手刀で喉を打たれ、文雄はその場に蹲った。あまりに正確な打ち方だったので、文雄は冗談抜きで死にかけた。

「そこまで冷淡な反応だと、お姉さん本当に悲しくなりますよ」

「真弓さん……喉笛を突くのはやめてください。下手すると死にマスよ?」

「大丈夫、あと十秒くらいで本気で死ねますから」

「へ?」


 衝撃。


 まるで映画かアニメのように、文雄は宙を舞っていた。とっさに体をひねり、受身を取りながら瞬時に起き上がる。幸いなことに追撃はこなかった。

 しかし、文雄はその場で凍りついた。

 赤銅色の髪には、馬鹿らしいほど大きな黒のリボン。大きな目には涙が浮かんでいる。体に着ているのはいわゆる『ゴスロリ』といわれる派手な服装だった。その服装は少女の小柄な体格にはかなり似合っているのだが、本人はかなり嫌がっているようだった。

 蹴りを放ったポーズのまま固まっている彼女に向かって、文雄は問いかける。

「……なにやってんですか、師匠」

「言うな。なにも言うな。頼むから言わないで」

 顔を真っ赤にして半泣きになっていたのは、師匠こと浅上壱檎だった。

 彼女はくるりと身を翻し、真弓に向かって口を開いた。その態度だけは決然としていた。

「襲われてるから助けに来いって聞いたぞ?」

「ナンパされちゃったんですよ。万が一ってこともあるので、まぁ一応ね」

「……この服で来いとも書かれてあった。そうしないといやらしいことされるって」

「あらあら、可愛い壱檎ちゃん☆ その素直さがなんともそそりますねぇ♪」

 真弓の浮かべた邪悪な笑顔にぞくり、と寒気が文雄の背筋を駆け上がる。

 文雄は少し破れたズボンを気にしながら、顔をしかめて溜息をついた。

「……あの、師匠。泣きそうなところ申し訳ないんですけど」

「なんだよ? 下手なこと言うとオレは泣くぞ」

「真弓さんの手綱をちゃんと握っておいてください。周辺被害が出ます」

「オレの尊厳はどうでもいいっていうのか? 誇りとか、人間としてなにか大切なものを失うかもしれないっていうのにっ!?」

「僕だってなんとかしてあげたいです……でも、もう無理なんです」

 顔を逸らして、文雄は涙を堪える。既にデストラップは起動済みだった。

 カチャリ、という音が無常に響き渡った。

「はい、現行犯で逮捕しました。罪状は可愛すぎる罪☆」

「ちょっ、真弓。な、なにさりげなく手錠とかかけてるんだっ!? しかもこれ海外製の滅茶苦茶丈夫なやつじゃねーかっ!」

「はい、これはおまけですよ」

「……ちょっと待て、真弓。これって大型犬用の首輪じゃねぇかっ! なんでそれをオレの首にっ!?」

「緊・縛・少・女。ああ、なんて萌える……なんかもう、めちゃくちゃにしたい♪」

「いや、ちょっと待ってっ! それは人として、人類としてやっちゃいけないことだと思うっ! やめてっ、お願いだから離してぇぇぇぇぇぇっ!」

「次はなにがいいかな〜☆ あ、そうだ。肝心のメイド服を忘れてました。今度の課題は『ツンデレメイド』でいきましょう。うふふ、楽しみですねぇ……」

「いやああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「くふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

 拘束され、泣きながら引きずられていくゴスロリ少女と、悪夢のような愉悦に満ちた笑顔を浮かべる『年上のお姉さん』。まるで世界の終末のような絶望に満ちた光景に、周囲の全てが凍結し、しつこいことにかけては右に出る者などいない客引きの人たちですら、あまりのことに固まっていた。



 かくて、駅前はしばし凍れる時の中に封じ込められることになった。

 ちなみに、この事件を境に駅前に泣きながらコスプレさせられる美少女と、悪魔のような笑顔を浮かべる女性が出没するようになったとかならないとかは。

 全て、風の噂である。……と文雄は信じたかった。



 泥沼編に続く

はい、そういうわけで嘘吐きました。どえりゃあ申し訳ありません。言い訳無用ってくらいに構想が浮かばない上に社会人としての生活が始まってまぁ大変って具合で察してやってくれると嬉しいです。

さて、次回は……しつこくナンパを続ける少年たちのさらなる不幸をお見舞いです。どうぞよろしく。

猫日記を応援してくれたTomさんには最大の感謝を。

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