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『和尚さんと小僧さんと速記シャープのかえ芯』

作者: 成城速記部
掲載日:2026/04/16

 ある山寺に、和尚さんと小僧さんがいました。和尚さんは小僧さんを見どころがあると思っていましたし、小僧さんは和尚さんを頼りにしていましたが、二人ともなれ合いにならないようにしていたので、はた目からは、仲が悪そうにも見えました。

 あるとき、和尚さんが、檀家さんから速記シャープの芯を施され、小僧さんには一本も分けてあげずに、自分だけ速記の練習をすることにしました。小僧さんに見つかると面倒なので、納戸に隠れて速記の練習を始めました。過去にもこういうことが、何度もあったと思われます。

 同じ日、小僧さんは、和尚さんの遣いで町へ出て、別の檀家さんから速記シャープの芯を施されました。お寺に戻ってみると、和尚さんが見当たりません。呼んでも返事がありません。しめしめ、これはちょうどいい、和尚さんには内緒で速記の練習をしようと思って納戸を開けると、和尚さんと目が合いました。小僧さんは一瞬で状況を理解し、速記シャープの芯を差し出して、和尚様、かえ芯でございます、と言いました。



教訓:ちなみに、和尚さんが書いているのはお経。速記で書いても写経と呼ぶのかどうかは不明。

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