読者への挑戦3
……は?
いや……。
いやいやいや……。
え? なんなん? マジで、なんなん?
もうやらせんな、って……さっき言ったよね?
情報は、全部本文にあるんだって。伏線も、ヒントも、全部本文に記述してあんのよ。これ、何度言わせんのよ?
あぁん? 「本文がない」って……またそれ?
アホなんです? 頭に脳みそ、入ってないんです? そんなわけ、無いじゃん。
だって、本文ないって……それじゃこの小説が、「読者への挑戦」だけってことになっちゃうじゃん。そんなの、探偵小説としての体裁になってないじゃん。
もしもそんな小説あったら、ゴミ同然のクソ小説だし。そんなの作った作者も、アホ丸出しの天然ドジっ子野郎でしょ? 私が、そんなやつなわけないでしょ!
……つーわけで。
人気のない学校で起きた惨劇。
全ての扉と窓がロックされた音楽室。その部屋には、被害者の死体だけ。部屋の唯一の鍵は、その死体が持っていた。この奇妙な状況は、どうして作られた?
犯人は誰? そして、犯行後に部屋を脱出した方法は?
その謎を解くための要素は、すべてこの小説内にある。
これは正真正銘、最後の「挑戦」である。
四度目はない。絶対、最後である。もう、本当に最後にするので。
「本文がない」なんて下らないことを言って、こういうことをやらせないでいただきたい。……マジで。




