表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/55

2

 

 早いもので、南田空がこの世を去ってから、約2ヶ月が過ぎた。


 きょうは、再び《ゴン読む》の収録日。悲しいかな、今回の1本目は、その空の追悼企画と相成ったのだが…


 まずは、在りし日の空の姿をVTRで振り返りつつ、メンバーそれぞれが彼女との思い出を語り始めるも、やはり堪え切れなかったようだ。所々で、皆が泣き出してしまう有様。


 無理もない。この私とて、ややもすれば目から熱いものが溢れそうになるのだからな。


 ましてや、まだ2ヶ月。悲しむなという方が、どだい無理な話である。


 が、それでも皆が気丈に振る舞ったおかげだろう。滞りなく、やがて収録も終盤へ。


 ところが、そこでちょっとした異変というか、皆が不思議に感じるような事が起こった。

 

 それは話の流れの上でのこと。特に空と親しかったメンバー花園凛(21)が、達者ながらも特徴的(クセのある)な彼女のダンスのマネを披露し始めるや、なぜか他のメンバーたちから驚きの声が。


 そのダンスパフォーマンスが、明らかに凛の実力を超えたものにして、しかも空そっくりだったからだ。


 まるで、本物の空が憑依でもしたかのように…


 これには当の凛本人も首を傾げるばかり。自分でも不思議、といった面持ちのまま、ひな壇へと戻ってゆく。


 あいや、一体なにが起こったんだ?


 ああ…そうだな。凛の空に対する強い哀悼の念が、無意識のうちに彼女の身体を動かしめたのかも知れんな。


 などと、私が自らを納得させたところで、


『私のマネなら、せめてあれくらいは踊らないと〜…』


 誰か女のものらしき声が、どこからか私の耳に…って、だ、誰だっ!?


 きょろりきょろっ。慌てて周囲を見渡すも、どうやらそれはメンバーが発したものでも、またスタッフが発したものでもなかった。


『ここですよ、ゼロさん〜』


 んな、ここってどこ…っとと、ふと見れば、いつも通り私の隣に座らせたリリィ(人形)の目が口が、勝手に動いて…!


 ま、まさか、リリィ…お前も(・・・)かっ!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ