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早いもので、南田空がこの世を去ってから、約2ヶ月が過ぎた。
きょうは、再び《ゴン読む》の収録日。悲しいかな、今回の1本目は、その空の追悼企画と相成ったのだが…
まずは、在りし日の空の姿をVTRで振り返りつつ、メンバーそれぞれが彼女との思い出を語り始めるも、やはり堪え切れなかったようだ。所々で、皆が泣き出してしまう有様。
無理もない。この私とて、ややもすれば目から熱いものが溢れそうになるのだからな。
ましてや、まだ2ヶ月。悲しむなという方が、どだい無理な話である。
が、それでも皆が気丈に振る舞ったおかげだろう。滞りなく、やがて収録も終盤へ。
ところが、そこでちょっとした異変というか、皆が不思議に感じるような事が起こった。
それは話の流れの上でのこと。特に空と親しかったメンバー花園凛(21)が、達者ながらも特徴的な彼女のダンスのマネを披露し始めるや、なぜか他のメンバーたちから驚きの声が。
そのダンスパフォーマンスが、明らかに凛の実力を超えたものにして、しかも空そっくりだったからだ。
まるで、本物の空が憑依でもしたかのように…
これには当の凛本人も首を傾げるばかり。自分でも不思議、といった面持ちのまま、ひな壇へと戻ってゆく。
あいや、一体なにが起こったんだ?
ああ…そうだな。凛の空に対する強い哀悼の念が、無意識のうちに彼女の身体を動かしめたのかも知れんな。
などと、私が自らを納得させたところで、
『私のマネなら、せめてあれくらいは踊らないと〜…』
誰か女のものらしき声が、どこからか私の耳に…って、だ、誰だっ!?
きょろりきょろっ。慌てて周囲を見渡すも、どうやらそれはメンバーが発したものでも、またスタッフが発したものでもなかった。
『ここですよ、ゼロさん〜』
んな、ここってどこ…っとと、ふと見れば、いつも通り私の隣に座らせたリリィの目が口が、勝手に動いて…!
ま、まさか、リリィ…お前もかっ!?




