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雄一郎 結婚…か


 こここここーんッ…!


 なぜかスピーディかつ強め。ここ楽屋のドアをノックする音に対し、


「は…」


 …い、と私が応え切らぬうちに、そのノブを忙しく捻りつつ飛び込んで来たのは…ああ、誰かと思えば、空じゃないか。


 そう。それは、あの美少女アイドルグループ《権田原15》のメンバー、南田空である。


「どうしたね、空。そんな慌てて…」


 ちなみに、これからまた彼女らの冠番組(例の《ゴン読む》)の収録なんだが、楽屋挨拶(・・・・)にしては派手。しかも、それ(・・)は初回以降、省くように言ったはずだが…


 え、違うの。じゃ、なんだい?


 私が目で問う一方、なにやら1冊の雑誌を、眼下の卓の上に。最新の衣装姿にして、本日はツインテールの空さんが、私の向かいに座るや、あの史都風の口調でまくし(・・・)立て始めた。


「なんなんですか、ゼロさん〜っ。この記事は〜っ? いったい誰なんです、この(ひと)〜っ。本当に、ゼロさんとデートして…あーたらこーたら…」


 よく見りゃ…いえ、よく見ずとも、その雑誌…はい、あの週刊文潮さんです。私と史都が撮られた写真が載ってる号です。いちおー言っておくと。


「あいや、それはその…カラクリ人形…じゃなくって…」


 …って、なんで私が空に説明せにゃならんのだ。


「私が、ゼロさんを好きだって、知っての蛮行ですか〜っ。これは〜っ」


 うおっ、そんなグイグイに乗り出して来んでもよかばってん。若い娘って、怖っ。


「んな、蛮行だか絆創膏だか…とにかく、かねてよりキミが私のファンでいてくれていることは、重々承知して…」


「いいえ〜っ、私はゼロさんという芸人のファンである前に…そう、私はゼロさんのファンである前に、楠裕一郎という、ひとりの男性が好きなんです〜っ」 


 ずがががががーんっ…!! (金剛力士像約千体分の衝撃)


 あ、あぱぱ…こ、これってひょっとして、もしかして…かの有名な『告白』ってやつでしょーか…?!


 こ、こんな急に? 突然? いきなりここで?


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