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しかし、その私の守護霊とやらは、そもそも何者なのか?
ついでといっては何だが、それをも霊幻先生に尋ねてみたところ、
『それが、よく分からぬのですじゃ。私の霊視によれば、当楠家に縁ありき人物の霊であることには間違いがないようですが…おそらく、かなり徳の高い霊であるがゆえでしょう。私のような者の力では、その高い敷居の向こうは探りかねますのじゃ」
そのようなお答えでした。
「まあ、どのみち私にとって悪い霊でないことは確かなようだし、このままこうして暮らす分には、特に影響はないかな」
とはいえ、なんだか気になるし、ちょっと調べてみようかな。
当家に縁がある人物というなら、たとえば我が楠家に伝わる史書なんかを辿れば、その守護霊の正体に関して、なにか少しでも掴めるかも知れんのでね。
う〜む、本当に?
「ま、とにかくやってみるか」
ということで私は、早速それら史書等が収められた、我が家の『離れ』に向かうことにした。




