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3−43話帝王領域(エンペラー)その1

 北地区から戻って来た恵一と清虎は、近くのハンバーガーショップに来ていた。そこに偶然居合わせた隼人と侃士がやって来た。

「よぉ、恵一!何してんだ?本屋はもういいのか?」

「あ、隼人君、侃士君」

「最悪だ…今日はバカ二人に会わずに済むと思ってたんだがな…」

「あっ!てめー清虎!また恵一に何かしようってのか!?どうやらもう一回入院したいらしいな…!」

「待って違うよ侃士君!清虎先生には何もされてないって!」

「え?そ、そうか…?」

「じゃあ何で一緒にハンバーガー食ってんの?」

「それは…」

「恵一君、こいつらに話す必要はない。これはぼくの問題だ。お前らには関係ないことだよ。おっと、こんな時間か。仕方ない、恵一君を家まで送るついでにお前らも送ってやるよ。あまり気は進まないけどね」

 既に時刻は18時を回っており、夏が近づきつつあるこの時期は暗くなるまでもう少し猶予があったが、清虎は恵一と隼人、侃士を車で家の近くまで送っていくことにした。

「え、送ってくれるんすか!?ラッキー!…ん?」

「どうした隼人?行こうぜ」

「え?おう。…何か見られてるような気がしたんだけどな…」

「気の所為だろ」

「またアリスがサヴェージ使って監視してんのかも」

清虎について行く形で駐車場に出ると、そこには高級車が停まっていた。この車が清虎の自家用車らしい。

「なぁ清虎先生、この車ってかなり高いやつなんじゃないの!?あんまり詳しくないけど」

「ほぇ~、すげー…なぁ隼人、小説家ってそんなに儲かるもんなの?」

「バカ違うよ。これは清虎が見栄を張りたくて背伸びしてんだぜ」

「なんだそう言うことか!」

「おいお前ら…全部聞こえてんだよ。相変わらず失礼なバカ共だ。だからお前らが嫌いなんだよ」

 まだ新車特有の匂いが残る清虎の車に乗り込み、帰路についた隼人達は異変に気付いた。

「なぁ先生、さっきからこの車あんまり進んでないっすけど、どうしたんすか?」

「まさか故障っすか?」

「うるさい、黙ってろ!…何故だ?ぼくはアクセルをしっかり踏んでいるはずなのに…!」

「あれ?先生、何かおかしいですよ?さっきからやけに街路樹とかが大きく見えるんですけど…」

「そういやそうだな…お、おい!何かヤバいぞ!通行人が巨人みたいにデカくなっている!!」

車内の四人の目線の高さは徐々に低くなっていき、通行人のくるぶし辺りになり、車は縁石に隠れる高さになっていた。

「他のものが大きくなっているんじゃなくて、これってまさか、僕達が小さくなっているんじゃ…!?」

「何者かの能力による攻撃を受けていると言うのか!?」

「お、おい、先生!!後ろ!!巨大な車が来るぞ!」

「このままじゃ潰される!」

隼人と侃士の声に反応してルームミラー越しに後ろを確認すると、巨大な車が迫って来ていた。その車からはこちらが見えていないのか、止まる気配はない。このままではその車のタイヤの幅にも満たない大きさの四人が乗る車は簡単に踏み潰されてしまうだろう。

「何がどうなってるんだ一体!?」









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