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3-8話スピン・ジャイロ・スミスその2

「ブッ殺すだぁ?ハッ、ハハハ!生意気言ってんじゃねーぞゲボダサ頭が!!」

上杉は隼人に向かって複数の何かを投擲した。

「そんなもん当たるかボケ!」

上杉が投擲したものは空気のバリアーに阻まれて隼人まで届かない。

「成る程、それがお前の能力か。だが!」

「な、何だ!?ネジだ!ネジが高速で回転してるぞ!電動ドリルみたいに『エアマスター』のバリアーを貫通してきている!」

上杉が投擲した数本のネジは空気のバリアーに阻まれても弾かれて地面に落ちることなく、高速で回転しながらバリアーを貫通し、隼人に襲いかかる。

「あぶねっ!!」

バリアーを貫通したネジをしゃがんで躱すと、隼人の背後の入り口の鉄製の扉に深々と突き刺さった。

「野郎…!」

「どーよ、俺もお前と同じような能力を持ってんだぜ?これが俺の能力、名付けて『スピン・ジャイロ・スミス』!無限の回転力を自在に操る事が出来るのさ。この回転力にはお前の能力も無力なようだぜ?」

「俺の『エアマスター』が無力だと…!?これでも同じことが言えんのかよ!!」

隼人は指先から空気を固めた見えない弾丸を上杉に飛ばす。だが、それは上杉に命中することはなかった。何故なら…

「どこ狙ってんだボケが」

「な、なに!?消えた!?いや、違う!これは…!」

上杉は空気弾が発射される直前に能力で隼人の体を反転させていた。空気弾はあらぬ方向に飛んていき、その反転の速さは上杉が目の前から消えたと一瞬錯覚するほどだった。

「今頃気づいてもおせーんだよ!そら、トドメだ!」

上杉は更にネジを隼人に投擲する。

「この…!『エアマスター』!!」

隼人は上杉の周りの空気を固めて上杉を空気カプセルの中に閉じ込めた。投擲されたネジはその壁に阻まれるが更に回転数を上げていく。

「いつまでも攻略された能力に縋ってんじゃねぇ!美しくねぇんだよ!」

空気の壁は回転力に耐え切れずネジは貫通し壁に穴が空いた。

「ハハハ!!無力だって言ったろうが!もうお前に勝ち目はねーんだよバカが!」

「…そんな回転力なんて無かったほうが幸せだったかもな」

「あ?なんだって?…え?」

ネジが貫通して出来た穴から外に向かって空気が勢い良く噴出していた。

「な、何ぃ!?中の空気がパンパンだったのか!!」

「ここまで来たらもう分かるよな?これから自分がどうなるのか?俺は敢えてお前に空気のバリアーを破らせたんだぜ」

「…あ…う…!」

穴が空いた空気のバリアーは風船のように勢い良く空気を噴出させながら上杉を屋上から吹き飛ばす。

「うわあああぁ!!!!!」

屋上から吹き飛ばされた上杉は、中庭の噴水に落下した。

「お前が1番回転させるべきだったのは、自分の頭だったな」

「「「凌ちゃ〜ん!!!」」」

 上杉は全身打撲により入院。全治1ヶ月。しかし、その間取り巻きの女の子たちに看病してもらえるのでちょっと羨ましい。





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