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3-7話スピン・ジャイロ・スミスその1

「今川君、さっきこれ渡してほしいって頼まれたんだけど」

「ん…?何だこれ?」

昼休み、隼人と恵一が購買で買ってきたパンを食べていると、クラスメイトから何やら手紙を渡された。

「なにかな?」

「開けるぞ…うぉっ、こ、これは…!」

「このシールは、隼人君、間違いないよ!ラブレターだ!」

手紙の封筒の裏面にはハートの形のシールで閉じられていた。

「マジか、今どきこんな文化まだ残ってたのか」

隼人は恵一に見えないように手紙を読む。

「誰だ?差出人の名前が無いから分かんねぇな。屋上に来いってさ。とりあえず行ってくるわ」

「うん、いってらっしゃい…あれ?でも屋上って確か立ち入り禁止じゃあ…もういない」

 隼人は屋上の入り口の扉の前まで来て、何度か深呼吸をして鉄製のドアノブに手をかける。

「よ、よし、行くぞ…!」

扉を開けると、そこはカフェのテラス席のように大きなパラソルにソファ、ローテーブルが鎮座しており、そこで派手な金髪の男子生徒と3人の女子生徒がお菓子を食べさせ合っているという異様な光景が広がっていた。てっきり女の子が1人で自分の事を待っていると思いこんでいた隼人は目の前の光景にボーッと立ち尽くす。

「凌ちゃん、はい、あ〜ん♡」

「あ〜ん」

「美味しい?」

「おめー等にあ〜んしてもらったものが不味い訳ねぇだろ?もう1個くれ」

「ちょっと!花音ばっかずるい!こういうのは順番って決めただろ!?次はあたしが凌ちゃんにあ〜んする番よ!抜け駆けしてんじゃねーわよ!」

「何言ってんの!?次は私!いっつも私が最後じゃん!たまには譲んなさいよ!」

「ちょっと押さないでよ!」

「誰でもいいからよぉ、早くマシュマロ食わしてくれよ。俺様こう見えて甘党だって知ってんだろ?もういっそのこと3人一緒でいいから食わしてくんねぇか?まだ足んねぇよぉ〜」

「「「は〜い♡」」」

(何だこれ?なんか知らねーけどすげぇイライラする)

「えっと、あのー…」

隼人が戸惑いながら呼びかけると、4人はここでようやく隼人の存在に気が付いた。

「おっ、来たな。ほう、聞いてたとおりだ」

「凌ちゃん、だれ?こいつ?」

「知り合い?」

「いや、初対面だ。花音、アサミ、凛子、おめー等は下がってな」

男子生徒はソファから立ち上がり、隼人の方に向かってきた。

「お前、1年の今川隼人だよなぁ?俺は2年の上杉凌馬だ。話に聞いてたとおり、俺よりも頭だけは派手だな。今川君よぉ、俺はな、自分よりも派手なやつが何よりも許せねぇ!そういう奴は問答無用で病院送りにすることにしてんのよ。しかしその頭、派手だがそれ以上にすげーダサいぜ?美しくない。鏡貸してやろうか?自分の姿よく確認してみなよ」

「…あぁ!?今なんつった!?」

「その頭すげーダセェって言ったんだよバカ!」

「俺はこの自慢の頭をバカにされんのが何よりムカつくんだ!先輩だろうが関係ねぇ、ブッ殺す!!」









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