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3-2話浅井恵一、今川隼人に出会うその2

「この頭のどこがふざけてるって!?あぁん!!?」

「ぅおっ!?ぎゃっ!!」

最初に隼人に殴りかかった先輩が隼人に触れる前にいきなり吹き飛ばされ、壁にしたたかに打ち付けられるとそのまま気絶してしまった。

「な、何だよ!?何が起こってるんだ!?」

「お前に分かんねーなら一緒に居た俺に分かるわけねぇだろ!畜生!!」

二人の先輩達は一斉に隼人に殴りかかるが、隼人の周りには目に見えない風船のような弾力のある壁があり、先輩達の拳は届かない。

「何だよこれ、何で当たんねーんだ!?」

「な、何だ!?今川君の周りに見えない壁でもあるみたいに先輩達が触れられないぞ!?パントマイムしてるみたいに滑稽に見える!」

「クソぉ、何がどうなってんだ畜生!!」

先輩達はがむしゃらに拳を振り回してバテ始めた頃、突然隼人の周りの壁が破裂して噴き出した空気で二人共吹き飛ばされて一人目同様壁に打ち付けられて気絶してしまった。

「おい、何勝手に倒れてんだてめぇ等!!まだ殴りたりねーぞコラァ!!」

「うわぁ、や、ヤバイよ!これ止めたほうが良いかなぁ!?でも僕に止められるわけないしなぁ」

その間にも隼人は倒れた先輩の胸倉を掴んで怒鳴りながら揺さぶっている。

「おい、君達何やってんだ!?その手を離せ!」

そんな二人の下に男子生徒が一人走り寄って来た。

「何だ今度は一体!?」

恵一はそちらを振り返ってその男子生徒に注目すると、その男子生徒の右腕には生徒会と書かれた腕章が付けられていた。

「生徒会だ!その手を離せと言ってるんだよ!」

男子生徒は先輩を揺さぶる隼人を無理矢理引き剥がした。

「痛ぇなぁ、何すん…はっ!?せ、生徒会!?い、いや違うんすよ、話せばわかる!」

「だったら話は生徒会室でゆっくり聞かせてもらおうか?ったく…仕事をあんまり増やさないでほしいんだよなぁ。俺は3年の松平雄輔。生徒会副会長だ。さぁ、大人しく生徒会室まで来てもらうぞ」

松平副会長の両手の指先からキラキラ太陽の光を反射して輝く純白の糸が伸び、隼人と恵一の両手を縛る。

「な、何だこれ!?くそっ、全然切れねぇ!!」

「さっきまで暴れてたやつだからな。一応また暴れられないようにさせてもらうよ」

「何で僕まで!?」

隼人と恵一の二人は突如現れた生徒会副会長の松平雄輔に糸で引っ張られながら生徒会室まで連行されていくのだった。

「あの、僕達これからどうなるんですか?」

生徒会室に連れてこられた二人は部屋の真ん中に置かれた2脚の椅子に座らされていた。目の前には生徒会長と書かれたプレートが置かれた大きな執務机がある。

「どぞ、漆黒の芳醇な香り放つ黒液二つ」

小柄な右眼に眼帯をした女子生徒がカップに並々と淹れられた飲み物を椅子に座る二人の膝の上にソーサーと共に乗せていく。ちなみに彼女の右腕にも生徒会の腕章がされていた。

「え、な、なんですか!?」

「なんて?黒って2回言ったし。あと俺等縛られたままだし飲めないっすよ」

「ブラックコーヒーと言ったんだよ。君たちか、入学早々暴力騒ぎを起こした1年生というのは」

隼人と恵一の背後にある生徒会室の出入り口の扉が開いて、まるでモデルかと思うような容姿端麗で他の生徒達とは明らかに違うオーラを纏った女子生徒が入ってきた。そのまま二人の前を通ると、生徒会長の執務机に座る。

「入学式で挨拶をしたので今更わざわざ必要ないかも知れないが、生徒会長の吉良明良だ。よろしく」



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