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3-1話浅井恵一、今川隼人に出会うその1

第三部スタートです。よろしくお願いします。

 S県I市、とある美容院。

「…で、カラーはこんな感じで、それでこんな感じでお願いします」

「え…、君大丈夫?いくら高校デビューったって、親御さんとか学校とか、何も言われない?」

「あ〜、多分大丈夫なんでお願いします」

「まぁ、代金もらえるならやるけど…もしなんか言われたらすぐ直すからまた来なよ?」

「はい!」

 この田舎の街にある高校、私立東高等学校の校門から一人出てきた少年、彼の名前は浅井恵一。今日から高校1年生。

(僕も今日から高校生か…。入学式の在校生挨拶してた生徒会長、すっごい美人だったしラッキー!…でも同じクラスにえげつない不良いたなぁ…。しかも席順が名前の関係で僕の後ろだもんなぁ…はあぁ〜、やだなぁ。何だよあの頭。なんかこのまままっすぐ帰るのももったいないなぁ。どっかよって帰ろう。この気分を何か美味しいものでも食べて慰めよう)

今は入学式も終わって下校しているのだが、このまままっすぐ家に帰るのもなんだか寂しいのでコンビニによって何か軽く食べるものでも買って近くの公園、さんかく公園で食べながら最近ハマっているラノベでも読もうかと思っていたところ、背後から声をかけられた。振り返ると、ガラの悪そうな先輩と思しき男子生徒が3人恵一を呼んでいた。彼らは恵一の所までやってくると、恵一を取り囲む。

「なぁ、君、そうそう君だよ。おっ、やっぱり君1年生?俺等2年なんだけどさぁ、さっきそこですれ違ったよな?」

「え、は、はい…?」

「だよなぁ?君名前は?」

「浅井恵一、です…」

「なぁ恵一君、先輩には挨拶しなきゃいかんよなぁ?他の先輩はそれで良くても、俺達にはいるんだよ」

「俺達にナメた態度取って次にあったのが病院だったってやつは何人も居るぜ?」

「な、ナメた態度だなんて、そんなつもりは…」

「分かってる、俺達だって鬼じゃねぇ、出すもん出してくれれば、今回は見なかったことにしてやるよ。…ここじゃなんだな、さんかく公園行こうか。その途中のコンビニでなんか買ってもらうことにするよ」

「そんな…」

「ウダウダ言ってんじゃねぇんだよ!!さっさと来い、コラ!!」

(なんで入学初日からこんな目に、誰でもいいから助けてよぉ!!)

「おい、先輩、何してんすか?そいつ離しなよ」

「あ?何だお前」

「あ!き、君は…!今川君!」

恵一のピンチに偶然居合わせた少し癖毛気味な髪を銀色に染め、更に虹のように七色のメッシュを入れた奇抜な頭の少年、彼こそが恵一の後ろの席の“えげつない不良”こと、今川隼人だった。

「こいつの知り合いか?そうじゃないなら今恵一君と大事な話してっからさ、向こう行ってろよ」

「話聞いてた?3人でよってたかってカツアゲなんてダセェ真似やめろって言ってんすよ」

「…てめぇ、さっきからナメた口ききやがって、それに何だそのふざけた頭は?これはこいつから教育が必要そうだなぁ!」

先輩達は恵一を離して今度は隼人に向かって来る。だが隼人はそれに対して身構えたりする素振りを1つも見せない、だが…

「…おい、今俺の頭が、何だって!?」

髪の毛が逆立っているのではないかと錯覚するくらいにブチ切れていた。



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