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2-28話突撃、町の外れの廃教会その1

「蒼ちゃん、昨日の一件、やっぱり松永の手下の一人だったらしいわね。こんなことが起こった以上、のんびりもしてられないわ。闘うのは好きじゃないけど、早急に松永を倒さないとね。確か町の外れの廃教会だったかしら?」

「同感です。早いとこケリをつけてしまいましょう。今すぐにでも行くべきです」

「アタシもそう思って凪ちゃんにも声かけてみたんだけど、他の地域も忙しいらしくてすぐには無理らしいのよ。ちゃん茉希は一応メンバーではあるけどバイトだし、何かあったら大変だわ。ここはアタシ達二人で行くしかないわね」

 喫茶樹利亜は臨時休業にして蒼介と樹利亜の二人は松永が居るという廃教会に向かう。

「…ここが、その廃教会ね」

二人は碌に手入れされていない廃教会の扉の前に立つ。

「さっさと入りましょう」

蒼介が扉を開けると、教会の礼拝堂の真ん中に男が一人。

「あ、あんたら、これ以上入ってくるな!殺されるぞ!!」

「何だこいつ、何を言ってる?これ以上入るなだと?入らなくては松永を倒せないだろ」

蒼介はその男の言う事を無視して入口に足を踏み入れた。すると瞬間、エレベーターに乗ったときに感じるフワリとした不快な浮遊感と共に蒼介の姿が男と共にその場から忽然と消えた。

「!?蒼ちゃん!?あの男も居ないわ!」

樹利亜は慌てて中に入ったが、何も起こらない。

「なんてこと!アタシがついていながら…!」

 蒼介は気が付いたらそこは廃教会の中ではなく、見知らぬ洋館のロビーのような場所に居た。目の前には大きな階段があり、蒼介が立っている一階と二階にも沢山の扉がある。

「ここは…?なんだか分からないが、あの男の術中に嵌まってしまったということか」

沢山の扉が突然開き、そこから人間サイズのトランプのカードに手足が生え、簡素な槍や剣を持った兵隊達が蒼介を取り囲んだ。そしてロビーの階段の上から礼拝堂の中に居た男が蒼介を見下ろしている。

「フフフ…人間ってのは面白いもんで入れと言うと警戒して入ってこないが、入るなと言うと逆に入ってくる。こういうのって、心理学的に何か名前がついてたりすんのかなぁ?まぁいいか、お前、伊弉波蒼介だな?俺は大谷衛二。そしてここは俺の能力『ワンダーランド』の中、何となく察しはついてるとおもうが、ここは今まで居た教会の礼拝堂とは別空間、俺を倒さない限りここから出ることは出来ない。つまりお前らはまんまと分断されちまったってことだ。後はそれぞれ各個撃破していくだけ。お前らが松永先生のもとに辿り着くことは決してない!」

取り囲んだトランプ兵達が一斉に蒼介に襲いかかった。









明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

ここから巻いていきますよ。

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