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2-25話裏切り者奮闘記その4

 水野の『ザ・ファング』の射程外に出た丈志郎はそのままひた走る。

「濡れてる所はまずい、何処か建物の中に入らなくては!この近くのショッピングモールなら雨から逃れられるし人混みに紛れられる、でも関係ない人間を巻き込むかも知れない。くそっ、どうする?でも行くしかないか、今は何処か雨を防げる所に身を隠さなくては!それにあいつだって関係ない人間を巻き込むなんて目立った事は流石に避けるはずだ。俺を始末できたとしてその後が面倒だからな。俺ならしない!」

近くのショッピングモールにリミッター解除した身体能力の全力疾走で向かう。そのショッピングモールはすぐに見えてきた。

「よし、ここで時間を稼いで攻略法を考えないとな」

丈志郎がデパートの中に入ると、予想通り沢山の人が居たが、平日ということもあって、休日ほどの賑わいはない。

「ここには色々あるからな。ここなら濡れた服を着替えられるし、着替えることで少しでも水野の目を欺けるかもしれないぞ。俺って自分で思ってるより頭いいかも知んない!」

丈志郎は濡れた服を着替える為、衣料品売り場へと急ぐ。

 丈志郎が衣料品売り場に着いた頃、少し遅れて水野もショッピングモールの前まで到着した。

「はぁ、はぁ…野郎、なんて速さだ。だがしかし、予想通りショッピングモールに入ったな。追い詰められた相手の考えは至極読み易い。ここなら雨を防げる上にかなりの広さがある。一見『ザ・ファング』を相手にするならかなり有利な場所に思えるが、実は違う。今は衣料品売り場で濡れた服を着替えてるってとこかな?加藤丈志郎、お前はもう既に詰んでんだよ。あとはゆっくりと狩らせてもらうぜ」

水野はショッピングモールの中に足を踏み入れた。

「よし、服も着替えたし、濡れた靴も履き替えた。あとは水野の『ザ・ファング』をどうやって攻略するかだが…やけに静かというか、人の気配がしないな…え!?」

丈志郎が靴屋を出ると、そこには信じられない光景が広がっていた。

「う、嘘だろ…!血の海だ…!野郎やりやがった!絶対にやらないだろうと思っていたことをやりやがった!!既にこのショッピングモール内に入っている!そしてこんなに近くまでやって来ている!!」

ショッピングモール内は少なくとも丈志郎が見渡せる範囲は客や清掃員、警備員に至るまで全員の死体が横たわっており、血の海となっていた。

「お客様?どうかなさいました?」

店を出るなり急に大声を出した丈志郎を心配した靴屋の店員が丈志郎に近付いてくる。

(はっ!しまった!!)

「な、何でもない!何でもないから来るな!!」

丈志郎が止めるが時すでに遅く、店員は店の外の惨劇を目の当たりにしてしまった。

「う、うわああああ!!!!な、何だこれはぁがっ…!!?」

血溜まりの中から小さな鮫が飛び出し、店員の体を貫いた。そして靴屋の商品棚の陰から水野が姿を現した。

「雨を防げて広さもあるショッピングモールか、たしかに良い考えだな。しかし車の運転とか、何事も“だろう”ではなく“かも知れない”と思って油断せず慎重に行動しなくてはいかんよなぁ。裏切り者は絶対に許さんと言っだろう?それはたとえどんなに犠牲を払おうと確実にお前を仕留めるということだ」

「う、うわああああ!!!!」




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