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2-18話ロック・スターとアイスクリームその4

「くっ…この、今日はなんて一日なんだ、せっかくの休日だったのに…!」

 蒼介はなんとか立ち上がったが、地面はスケートリンクのようにツルツルと滑るので、尻餅をつかないように立っているのが精一杯だった。

「…屈辱だ!あんなガキ共に、こんな…!」

「そんじゃあまずは、男の方からやらせてもらうかな。倒せるやつから倒すってのは勝負のセオリーだからな!」

丈志郎はスケートリンクのような地面をものともせずこちらに全力疾走してくる。

「なに!?こいつも滑らない!何故!?」

「これから死ぬ奴には知る必要ねぇなぁ!!リミッター解除アンロック!まずは一人もらったぁ!!」

「ウガアアァ!!」

丈志郎は自身のリミッターを能力『ロック・スター』で意図的に解除し、蒼介に必殺の一撃を叩き込む寸前、蒼介の体から『パーフェクト・ブルー』が上半身だけ飛び出し、全力の左カウンターを叩き込んだ。

「へばっ!!…な、なにぃい!?」

「…調子に乗ってんじゃねぇぞ、ガキが」

丈志郎はストレスの溜まった『パーフェクト・ブルー』の凄まじいパワーで殴り飛ばされ凍結した地面を滑って自分がさっきまで立っていた場所に戻って来た。

「うげっ!う、うぐぐ…!」

「あ、アニキ、だ、大丈夫!?鼻血沢山出てる…!」

「…だからあんちゃんだって言ってんだろうがッ!!…ちくしょう、なんてパワーだ」

丈志郎は怒りに任せて立ち上がる。『パーフェクト・ブルー』の左拳で殴られたにも関わらず、植物化はしていなかった。

「…なるほど、ここら一帯の気温が氷点下を下回っているから植物は当然成長しない。つまり『パーフェクト・ブルー』で殴っても植物化はしないってことか。まぁ、今はどうだっていいけどね」

蒼介はゆっくりと転ばないように二人に近付いていく。

「き、来た…!」

「だんだん凍結した地面にも慣れてきたぞ。植物化しないのはむしろ都合がいいかもなぁ、僕の気が済むまで嬲らせてもらう。このままストレスを抱えていては僕の精神衛生上よろしくないんでね」

「六華、もう一回だ!やれ!」

しかし、六華からはなんの返答もない。

「おい六華、どうした!?」

「何度呼んだって無駄よ。蒼介に気を取られてあたしのことを忘れてたの?」

蒼介に気を取られている隙に凪は六華に当て身を喰らわせ丈志郎の背後に素早く回り込んでいた。

「な、なにぃ!!?」

(ま、まずい!六華がやられたらこの氷も長くは保たない!そうなればあの蒼介とか言う男もすぐにこっちに来る。その前にこの女を仕留めるしかねぇ!!)

「これで終わりよ。観念しなさい」

凪の右手を一瞬にして鋼鉄の手甲が包む。

「まだだぁ!!」

(負けてたまるか!ようやく掴んだチャンスなんだ!こいつらを始末して、六華と二人で普通の幸せを手に入れる!)













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