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2-16話ロック・スターとアイスクリームその2

 あんちゃんこと加藤丈志郎と福島六華は強盗してそのまま町の外れにある教会へと足を運んだ。

「相変わらず暗くてボロいところだなぁ、結構金持ってるはずだし、建て替えろよなぁ。外も荒れ放題だし」

「…あ、あんちゃん、ボ、ボク、外で待ってていいかなぁ?怖くなってきちゃったよぉ」

「あん?前も来たろうが。…仕方ねぇな、ほれ、服の裾掴んでな」

二人は暗い教会内を奥へと進む。すると奥の部屋の扉が開き、火の灯った燭台を持った牧師が現れた。

「ひぃぃっ、出た!!」

「やぁ、君達か。相変わらず仲がいいね」

「松永てめぇ、六華がビビっちまったろが!!何で毎回普通に出てこれねぇんだオメーはよぉ!よしよし、安心しなお化けじゃあないぜ。松永だよ。ほら見てみ」

「…こ、こんちは」

「ほら、“ディスク”代、払いに来たぜ。これで十分足りるよなぁ?」

「もちろんだとも。随分と早かったね。…優秀な君達にもう一つ頼みたいことがあるんだが、良いかな?もちろんタダでとは言わない。この頼みを聞いてくれるなら君達に“ディスク”で人々を救済する許可を与えよう」

「…ボッ、ボク達が“ディスク”を売る側に…?」

「そう。『ロック・スター』、確かに強力だが、毎回同じ手口で強盗を繰り返していればいずれ足がつく。私達の救済を邪魔する伊弉波共は少しの異変、違和感でもすぐに嗅ぎつけてくる。その点、“ディスク”を売るのはリスクが少ない。それに奴等に捕まってしまえば君達の望みも叶わなくなる」

丈志郎は少し考えて、

「…その伊弉波を始末すりゃあ良いのか?」

「あ、あんちゃん、ひ、人殺すのは流石にまず…」

「分かったよ。だがもし約束破ったらそん時はお前を殺すぜ。…六華、帰るぞ」

教会を出て行く丈志郎と六華を見届けてから再び奥の部屋に戻っていく。

「…馬鹿なガキ共だ。お前らはどの道伊弉波共と闘う運命にあるのだよ。風魔君、念の為に今回もよろしく頼むよ」

奥の部屋に入る前に松永が壁に向かって話しかけると、すぐに壁の中の気配が離れていった。

 教会からの帰り道、いつもより速足で歩く丈志郎の後を六華は必死でついて行く。

「あ、あんちゃん、待ってよ〜!」

「あ、あぁ、悪い」

「ホ、ホントにやるの?あんちゃん」

「六華、いつまでグダグダ言ってんだ!あの時望みを叶えるために覚悟決めたよなぁ?金さえありゃ、他人にとっては当たり前の幸せが手に入るんだ。お前だって学校に通わせてやれる。そんなに嫌ならお前は来なくて良い」

「ま、待って、置いてかないでよぉ~!」















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