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2-4話悪魔の子その4

「この、離れろジジイ!」

蒼介の背後から腕が伸びて狼男を掴んで無理矢理引き剥がした。

「おっと、凄いパワーだ。あんちゃん、あんたもわしと同じような能力を持ってるのか。もしやあんたも“ディスク”を買ったのかい?」

「…やっぱりあの“ディスク”が関わってるのか。そしてあんたはそれを買ったんだな?」

「あぁ、買ったよ。買って正解だったよ。ついこの前までは杖をついてようやく歩けるくらいだったのに、“ディスク”を買ってからは杖なんて必要なくなったわい。腰や肩の痛みも消えたし、歯も新たに生えてきて入れ歯も必要なくなった。白内障も治ったぞ。ただすぐに腹が減っちまって、人間が食いたくて仕方が無くなる体質になっちまったが、人間を食えば食うほどその人間のエネルギーを取り込んで更に若返るし、そんな体質も前向きに受け入れることにしたんじゃ。これで病院通いもなくなったし、いい事だらけだのぉ。あんちゃんのような能力を持った人間を食ったことはないが、食ったらどれだけのエネルギーが取り込めるのかの?」

「…そうか、人間を…この町の人間を、何人も己の若さを保つためだけに食ったんだな?…これはマジ許せんよなぁ…!」

蒼介の体から分身が飛び出す。その分身は常に歯を食いしばり、威嚇するように低く唸っている。その姿は鬼のようでもあり、同時に悪魔のようでもある。負の感情をそのまま形にしたような禍々しくおぞましい姿だった。

「フゥー、グルルル…!」

「成る程、そういうタイプもあるのか。ではひとつ力比べといこうか!どの道正体を知られた以上、生かしてはおけんしな。ぬぅううん…!!」

狼男の体の筋肉が更に増大し、一回りも二回りも大きくなった。見るからにパワーもスピードもありそうだ。

「では行くぞ、あんちゃん!」

狼男が蒼介へと凄まじいスピードで距離を詰め、丸太のような腕から拳を放った。

「『パーフェクト・ブルー』!!」

分身が蒼介と狼男の間に割って入り拳を防御するが、耐え切れずに蒼介は分身もろとも吹き飛ばされる。

「ぐはッ、このスピードとパワー、想像以上だ…!」

「若いのに歯応えないのぉ、しっかりせんかあんちゃん。この程度かい?…それとも、わしが人間を食い過ぎたんで強くなりすぎてしまったかのぉ?どっちにしても、これで終わりよ!!」

狼男が再び蒼介に迫る。

「…我慢しすぎるってのは、ストレス溜まるんだよなぁ」

「は?何を言っとるんだ?」

「行け、『パーフェクト・ブルー』!」

「バカめ、スピードもパワーもわしが上だとまだ分からんのか!!」

蒼介の分身『パーフェクト・ブルー』が狼男を真っ向から迎え撃つ。
















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