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17話エンカウントその2

 戦闘機から発射されたミサイルは黒田をめがけて真っ直ぐに飛んでくる。

(何で僕なんだよぉ!まだ皆みたいに覚悟出来てないんだよ僕は!とにかくあれに当たるのはマズい!!)

「『ブラック・ジェミニ』!」

 黒田は毛利の背後の影から分身を出現させる。彼の能力『ブラック・ジェミニ』は一度会話をしたことのある相手の影からどんなに離れていようと分身を出すことができ、その分身の居る位置に瞬時に移動することが出来る。『キラーズ』のミサイルが黒田の居る位置に着弾した。

「…終わったな。これでわたしの正体を知るものは居なくなる…ん?」

 しかしここで毛利はおかしなことに気付く。いつもならすぐに消えてしまう『キラーズ』が標的を消し飛ばしたはずなのに消えないのだ。『キラーズ』は標的をどこまでも自動で追撃する能力の性質上、一度発動すれば毛利の意志では引っ込めることは出来ない。今も消えていないということはつまり、眼鏡の少年はまだ生きているということだ。

「何だと…!?あの小僧、どこへ行った!?どうやってミサイルを躱したのか知らんが、これがあいつの能力なのか?…まぁいい、『キラーズ』に一度標的にされたものは逃げ切ることは絶対に出来ない」

戦闘機はどこかに逃げた黒田を追いかけて毛利の背後に飛んで行く。

「そっちに行ったのか、このまま放っておいて消し飛ばされるのを一杯やりながらのんびり待ってやってもいいが、相手が能力を持っているなら万が一のことがあってはいけないからな。実際に消し飛ばされるところをこの目で確かめてやる」

毛利も戦闘機と共に黒田を追う。

「はぁッ、はぁッ…こ、これからどうしよう!?僕の能力じゃああんな恐ろしい能力に太刀打ちできないし…とにかく、皆にこの事を知らせたい!どうにかして知らせないと…そうだ、伊弉波さん!伊弉波さんなら部室に皆と居るはず!皆が助けに来てくれる!」

 黒田は走りながらも携帯で伊弉波にコールする。暫く着信音が鳴ったあと無事に繋がった。

“もしもし、黒田君どうかしたの?”

「い、伊弉波さん、良かった、繋がった…!」

“何よ?何かあったの?”

「伊弉波さん、はぁッ、はぁッ、お、おち、落ち着いて聞いてね、じ、実は大変なことになってるんだよ!」

“あんたが落ち着きなさい。で、何があったって?”

「出会ったんだよ、ついに!」

“は?誰に?もっと分かるように言ってよ”

走りながら通話をする黒田の背後から戦闘機のジェットエンジンの音が小さく聞こえてきた。戦闘機は黒田めがけて再びミサイルを発射した。

「だ、だから、神隠しの犯人!うわっ!!?」

“ちょっと、黒田君!?神隠しの犯人って!?今どこに居るの!?ねぇ、ちょっと!!”






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