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4-7話アカシックレコードその2

 アカシックレコードを手に入れる為、反社会的勢力天道会本部に侵入した京極と小西の二人は広大な敷地の中で未だ島津を見つけられないでいた。

「こう広くてはキリがないな…」

「それに誰一人出てこない…。もしかして島津は逃げてしまったのでは?」

「それは無いね。君が小西の部下ならそんな奴についていきたいと思うかい?」

「確かに、ここまで大きな組織の首領ならなおさらか…えっ!?」

「な、何っ!?」

 二人が綺麗に手入れされた純和風の中庭に足を踏み入れると、庭に敷かれた砂が渦を巻くように蠢きドームのように京極を包み込んだ。

「京極さん!」

「…チッ、私の能力ではどうにも出来ん。小西、私に構うな!」

「そういうわけには、いかないでしょ!」

 小西は京極を包む砂のドームに近寄ろうとするが、一定の距離からは見えない壁に阻まれているように近寄ることが出来ない。更に小西を阻む力は近寄ろうとするほどに大きくなる。

「な、なんだ…この反発力は…!?うわっ!?」

背中のエネルギーブースターをふかすが抵抗虚しく反発力に敗けて激しく弾き飛ばされる。

「くっ…!…なんだ?砂がくっついて、これは、砂鉄!?くそっ、取れない…!」

小西の金属の鎧のようなコスチュームに黒く細かい砂鉄の粒が無数にへばり付いている。はたき落とそうとしても、強力な磁力でしつこくまとわり付いてくる。

「あ〜あ〜…、なんてことしてくれてんだ、俺が毎日毎日島津会長の為に手入れしてる大切な庭に無断でこんな…。てめー等が踏み荒らした砂、綺麗に砂紋が出来てたろ?折角味のある枯山水が出来てたのに。お前この庭を維持すんのに俺がどんだけ苦労してんのか分かってんのか?あぁ?」

「お前がこの砂の能力者か…!わざわざ自分から姿を晒すとはな」

「アホだなお前は、こうしなきゃてめー等にヤキを入れられねーだろが。『マグネティズム』!」

「!?なっ…、ぐあっ!!」

 砂鉄に塗れた小西の身体は強力な磁力に引っ張られ、庭に鎮座する大きな庭石に叩きつけられる。

「こ、この石、磁石か…!?」

「『マグネティズム』は触れたものに磁性を与え、磁性を自在に操れる。その石は俺が毎日丁寧に手入れしてるからなぁ、磁性は十分。そしてお前のふざけた鋼鉄の鎧との相性も抜群。ただまぁ、流石に硬いな。もしかしたらいくらか欠けちまうかもしれないが、それもまた味だろ」

「…クッソ、動けない…!」

「引っつく磁力と引き離す磁力、攻守共に抜かりなし。そういやお前、声がやけに若いよな?学生か?…マジかオイ、学生は将来の為に勉強してろよな。俺みたいにロクな大人にならねーぞ。けどここまで来ちまった以上、俺もタダで返す訳には行かねーんだわ。頼むから恨まねーでくれよ」

 もう一つの庭石がゆっくりと浮き上がり、磁石と化した庭石に張り付けにされた小西目掛けて突っ込んでくる。

「これなら流石に鎧でも防ぎきれねーよなぁ?」

「ヤバい…!!」












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