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4-4話 シャイニーガールその4

「うわあああっ!!ちょっと待てよ入ってくんな!!」

旭は右前腕に吸い込まれていくディスクをなんとか引っ張り出そうとするが、ディスクはそんなことはお構いなく、どんどん吸い込まれていく。そして抵抗虚しくディスクは完全に旭の右前腕に吸い込まれてしまった。

“ああっ!!なんてことを!!『アカシックレコード』が!!”

「うっ、ぐうぅ…!!」

「お、おい、旭!?」

 苦しむ旭の身体から僅かに黄金の光が発生し、うっすらと包み込む。その光はどんどん輝きを増していく。

「えぇ、怖…。なんかもう驚き通り越して引くわ」

「…友達が苦しんでんのに…!」

“出せ!取り込んだ『アカシックレコード』を吐き出せ!!”

 旭と響に猛スピードで車が迫る。

「ヤバいって!立て、旭!!」

「ムリ…頭痛い…」

「ちくしょう、これ貸しだからな!」

 響は旭を引きずって車を躱そうとするが、当然躱しきれるはずがない。

「ですよね!知ってたけどさぁ!」

 旭と響に車が激突する寸前、旭を包む光が一点に集まり、そこから生えてきた腕が車をくい止め、更に脚が生え、頭、胴体と順に生えて人型となった。黄金に輝く人型は、その脚で地面を踏み締めて車を抑えながら車のボンネットにエルボーを叩き込む。ボンネットには小さなヘコミが出来た。

“イテッ!!な、こいつ、このタイミングで能力に!?”

「…パパが言ってたのって、こういう事だったんだ」

旭を苦しめていた頭痛は黄金の人型の出現に合わせてすっかり消え去っていた。

「そんな事より今のうちに逃げるんだよ!!」

“なめんな!これしきのパワーで抑え込めるわけないだろ!このタイミングで能力出したところで!”

 車はアクセルを全開にして黄金の人型を押し返し、撥ね飛ばす。

「パワー負けした!?」

「大丈夫だよ。多分」

「なんで!?」

「…勘」

「勘!?」

「なんとなく直感で分かるんだよ。さっきうちから出てきた人型が一撃加えたボンネット、異様に光ってんの見えるでしょ?」

 旭が指さす先、車のボンネットには虫眼鏡で太陽光を一点集中させたように小さな光が輝いている。

「それが何だってんだよ…えっ!?」

 小さな光めがけて夕日が一点に集まっていく。それは周りが心なしか薄暗くなり、車が黄金に光り輝いて見えると感じるほどの現象であった。

「…車のエンジンルームってバッテリーとか色々重要なのが沢山集まってる心臓みたいなとこだよね。ならそこを攻めればさぁ、ひとたまりもないって事じゃん?」

太陽光を一点に浴び続けるボンネットの温度は急激に上昇し、陽炎が立ち上る。

“な、なんだこれ!?あ、熱ッ!!え、ヤバっ、わああああッ!!”

やがて太陽光線の高熱によってバッテリーに引火し、車は爆発した。

「えっ、嘘!?」



 



 


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