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4−1話シャイニーガールその1

第四部、始まります。頑張ります。

「伊弉波さん、好きです!付き合ってください!」

 S県I市での長曽我部洋貴の能力との件から10年、5月。東京都郊外の町植木町。その町のとある高校の昼休みの教室に、勇気を振り絞った男子生徒の告白が響き渡った。それに対して告白を受けたボーイッシュな見た目の女子生徒伊弉波旭は、

「ごめんムリ。つーかあんた誰?うち知らん人と付き合うとか出来ねーから」

素っ気ない態度で斬って捨てた。

「え、知らないとかある?同じクラスなのに!?」

「だってこのクラスになってからまだ一ヶ月くらいじゃん?それにゴールデンウィーク挟んだらもう分からんて。ってことでじゃあね。響、行こ」

 旭はランチバッグを片手にそばで告白の一部始終を見ていたヘッドホンを首にかけ黒いマスクをした友達、直江響と教室を出ていった。その場には見事にハートブレイクした哀れな勇者とそんな彼に同情と気まずさの混じった視線を向けるクラスメイトが残された。


あさひ、今日も斬れ味バツグンじゃん。何人目?つーかクラスメイトの顔と名前未だに覚えてないは流石に嘘でしょ?」

 教室から中庭に移動して来た二人は、ベンチに座って昼食を食べながら喋っていた。もちろん話題は教室での公開告白についてだ。

「いやそれはマジ」

「あっはは!ウケる。いい加減覚えろよ。あれサッカー部の戸川君って、女子から結構人気あんだよ?」

「ふ〜ん、知らない。興味ないこと覚えるのって苦手なんだよね。そんなに人気あるなら寄ってくる女子とよろしくしてれば良いじゃんね」

「戸川君聞いたら泣いちゃうわ。てか髪切ってもあんまり効果無かったね。むしろ新たなファン層を開拓したまである」

「…それは全く意識してなかったけど。ただ長いと面倒だからさ」

「なんかさ、あんたらしいわ」


 時は流れて放課後、旭は響と共に学校近くのファミレスに訪れていた。

「…そう言えばさ、ポルターガイストの噂って知ってる?」

「何いきなり?知らないけど。響ってそういうオカルト?とか興味あったっけ?」

「特別オカルト好きとかそういうんじゃないし、カンペキ信じてるわけじゃないけどさぁ、最近店の自動ドアとか、ファミレスの配膳ロボットが勝手に動き出したりするって動画も上がってんのよ」

そう言う響が見せてきた動画には誰も近づいていないにも関わらず狂ったように開閉を繰り返す自動ドアに、「オマタセシマシタ」と繰り返しながらファミレスの店内を縦横無尽に走り回る配膳ロボットなどが映っていた。その動画には「霊の仕業だ」とか「ポルターガイストだ」とかコメントされており、中には霊媒師を名乗り「その場所には強力な霊が憑いている」と信憑性の欠片もないコメントをする者までいる。その動画の影響もあってか、動画の現場となった店は客が寄り付かなくなり、問題になっているらしい。

「ふーん、もしこれがガチのポルターガイストだとしたら、このコメントの霊媒師がなんとかしろよって思うわ。自分は何もしないくせに霊が憑いているとか言うやつ、うちマジでムリなんだけど」

「それはそう」






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