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3-65話姉の流儀その1

 清虎が何者かに銃撃された翌日、休日の今日は朝から隼人は恵一と共に侃士が入院している病室に集まっていた。

「清虎を撃った犯人、この街の駐在所に勤務してる北条和毅巡査ってことで捜査が進んでるみたいだな。…その北条巡査本人も殺されてて、長宗我部洋貴の能力がなりすましてんだろうけどな」

 侃士は二人から一通りこれまでの話を聞いて足りない頭で考える。

「催眠術のように自分に都合のいいように思い込ませる能力か…俺達を襲って来た立花もその能力で操られてたんだな。でもよ、そんなの探しようが無いんじゃねーか?仮に見つけたとしても倒せる気がしねーよ?」

「いくら能力が凄くたって手がかりが全くないってことはないと思うよ。清虎先生が言ってたよね?遭遇した時ティッシュを食べてたって。好物だって言ってたみたいだけど、我慢出来ずに外でも食べるくらいだからもう中毒みたいなもんなんだと思う。今は我慢出来てもいつかきっと我慢できなくなるはずだよ」

「ティッシュ中毒って、やっぱそいつ異常だよ!人間じゃねー!」

「だから人間じゃねーんだよ」

 所変わってさんかく公園付近。二人の警官を乗せたパトカーが周囲を油断なく見回しながら走る。先日の銃撃事件の容疑者北条和毅が行方を眩まし、まだこの街に潜んでいる可能性があるので市民の安全を守る為にパトロールも強化されている。

「…まさかウチの駐在所から容疑者が出るなんてな…。しかもあの北条が…。桐生は知らないだろうが、北条巡査はそんな事をする人間じゃないんだよ」

助手席に座るベテラン警官の田中は運転席に座る新米警官の桐生にボソリと呟く。彼の知る限り北条巡査は正義感が強く、誰に対しても物腰柔らかで市民から愛される人間だった。そんな男が何故銃撃事件を起こしたのか未だに納得出来ないでいた。

「しかし田中さん、被害者の身体から摘出された弾丸の線条痕が北条巡査の拳銃のライフリングと一致してるんですよ?それにこのタイミングで行方知れずなら容疑者として疑われるのは当然でしょう?」

「…まぁ、な…」

 銃身の内側にはライフリングと呼ばれる螺旋状の溝があり、弾丸が発射される時この溝で弾丸が回転することで直進性を高めるのだが、その際発射された弾丸には線条痕と呼ばれる銃身内の溝の痕がつく。それを調べればどの銃から発射された弾丸なのか特定が可能である。

 その後何もなく田中と桐生は駐在所に帰り交代の警官に引き継ぎをして夜勤を終えた。

「住所は…結構近いな」

帰り道桐生はスマホで通販アプリを開いて自身の住まいの住所を確認。地図アプリを見ながら住まいへ向かう。さんかく公園の近くのアパートに住んでいるようだ。

「見つけたぞ、長宗我部洋貴の能力。最初聞いたときはふざけてんのかと思ったが、ティッシュが好物っていうのは本当のようだな」

「…ッ!?」

 桐生の前に一人の女性が立ちはだかる。その女性に言われて初めて自分が無意識の内にティッシュを食べてしまっている事に桐生は気付いた。

「こいつ、藤堂清虎の仲間か…!?」

「弟がこの街で平穏に暮らせるようにその障害となり得るものは問答無用で排除させてもらう」

女性と同じくらいの背丈がある四本腕の異形のハチが四枚の翅を震わせるように羽ばたかせながら飛び出す。

「やれ、『マッド・クイーン』」













長宗我部洋貴の能力の名前を考えるべきだったと今頃になって本気で後悔しています。書き辛くてしょうがねぇです。

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