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3−58話ハンドレッドその5

「ヒメ、テガタノオンナノニオイガポイントBニムカッテマスゼ!」

「ポイントB以外の入り口を封鎖、半分はその女をポイントBへ誘導、残りは先に箱庭に入ってなさい!…フン、全ては計画通りですわ」

赤い手形によって侃士を火だるまにした相手を追って、アリスは案内役サヴェージと共にポイントに向かう。

 一方、侃士を火だるまにした赤い手形の女龍造寺百華は、アリスが追ってくるのを見てその現場から現在逃走中。何故自分が赤い手形を操っているのか分かったのか知らないが、確実にこちらへと迫って来ている。 

「なんでよ!?あいつらからはかなり距離があったし、一度も見られてないはずなのに!…いや、逆に考えるのよ百華、チャンスよこれは!あのガキが隼人君から離れたのはかなり好都合だわ!元々あいつが一番邪魔だったんだし、さっさと片付けてやる!つーか、なんであたしはあんなガキ相手に逃げ回ってんのよ!あたしには『ハンドレッド』がある。あんな奴一人、やってやるわよ!…えっ!?」

 百華がアリスを迎え撃たんと振り返ると、周囲は武器を持った小さな人形達に囲まれていた。百華は直感でこれらが自分の『ハンドレッド』と同じような何者かの能力によるものだと理解した。

「こいつらいつの間に…まさか、あのガキの…!?」

「オイオンナ!テメェヒメノコトガキトカイイヤガッタナ!?ユルサネェゼ!イクゼヤロードモ!!」

「「「「イーハーッ!!!!」」」」

百華は襲いかかってくる小さな人形達から反射的に後ずさることで距離を取ろうとしたが、その瞬間エレベーターが上昇する時のような独特な浮遊感と共に百華の姿は一瞬で消え去り、気がついたら見知らぬ森の中にいた。

「計画通り。後は箱庭の中でワタクシ達に手を出した事がいかに愚かな行いか思い知らせてやるだけですわ。サヴェージ共、中に入りますわよ!」

ポイントBに到着したアリスは集まっていたサヴェージと共に『サヴェージ・ガーデン』へと入る。

「えっ、はぁ?なんで急に森の中なんかに…ッ!?な、何か居る!この森の中に…!」

森の中に生い茂った茂み、木々の葉の間が風もないのに不自然にガサガサと音を立てて揺れている。そしてそこから何かの話し声が聞こえている。

「…ドウヤラ、マンマトヒメノサクセンニハマッタミタイダゼ」

「モウヤッチマオウゼ!ソウスリャキットヒメモホメテクレルゼ!」

「ソウダ、ヤッチマオウ!」

「まずい…!なら、先手必勝!!『ハンドレッド』」

百華の足下から地面を這って百の黒い手形が周囲の茂みや木々に貼り付いていく。やがて手形は温度の上昇と共に赤く変色し、貼り付いた木々や茂みから火の手が上がった。

「ウギャーッ!!アチチチ!!」

「はははは!!自分達の得意なフィールドに上手く誘い込んだつもりだろうけどそれが逆に仇となったわね!この森ごと焼き払ってやるわ!!」

瞬く間に炎は拡がって、茂みに隠れていたサヴェージ達にも引火していく。

「ヒメ、タイヘンダ!!」

サヴェージ達と共に箱庭に入ったアリスが城でくつろいでいると、アリスの案内役をしていたサヴェージが慌てて転がり込んできた。

「なんですの?うるせぇですわね」

「オレタチノハコニワガ、『サヴェージ・ガーデン』ガモエテルヨ!!」

「フン、相手は熱を操る能力なのだから『サヴェージ・ガーデン』が燃やされるのは当然分かってましてよ。これも計画通り。この『サヴェージ・ガーデン』に誘い込んだのはあえて燃やさせる為ですわ。相手は今頃勝ったつもりでいるんでしょうけれど、この森に火をつけた時点で敗けですわ。どうやらワタクシが出るまでも無いようですわね」
















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