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3−57話ハンドレッドその4

「手形の焦げた匂いと一緒に遺されていた女の匂い。その女が手形の犯人と見て間違い無いですわ。…この案件、天才美少女であるワタクシが華麗に解決してやりますわ!」

 放課後、サヴェージ達からの報告を整理したアリスは気合いたっぷりに立ち上がった。

「アリス、何してんだ?帰るぞ。今日は生徒会の仕事もないからさぁ」

隼人達と共に校門を出て、帰路につく。

「…学校まで来てようやくまた見つけたと思ったのに、またたくさん連れてる。いつになったら一人になんのよ!」

近くの電柱の陰から龍造寺百華は隼人達の様子を伺いながら隼人が一人になるのを待っていたけれど、この前から一人になるタイミングが全然ない。いい加減我慢の限界が来た。

「あいつら…いい加減邪魔よ!」

 隼人を挟むように左右にアリスと恵一が並びその後ろを歩く侃士が口を開いた。

「…なんか暑くねぇか?今日は特にさぁ」

「侃士君、もうそろそろ夏なんだから暑いのは当然だよ。少しくらい我慢しなよ」

「いや、そうなんだけど。暑いっていうか、なんか熱いんだよなぁ…背中にカイロ貼ってるみたいにさぁ、どんどん熱くなってくんだよ」

「背中?何訳のわかんねーことを、って、えっ!!?」

「なに?どうした?」

「か、侃士君、背中!君の背中が燃えているんだ!!」

「おあっ!!えっ、な、なんでぇ!!?」

「侃士、早くシャツ脱げ!!」

「そんなこと言ったって…どわぁ熱っっちい!!!!」

 シャツを脱ごうとする侃士に赤い手形が集まってきて貼り付いていく。侃士は瞬く間に炎に包まれた。

「うぎゃあああ!!!!」

「手形が集まって…!?か、侃士君!!」

「『エアマスター』!!空気のバリアーで包んで、中の酸素を抜く!おい恵一!救急車だ!」

「わ、わかった!」

「なんだよあの手形は一体…!?とりあえず侃士の火は消えたけど、このまま解除したら酸素を取り込んで余計に勢い良く燃えるかもしれないからな。火種が残らねーように完全に消したい。でもこのままじゃあ窒息してどの道侃士が死んじまうからな…」

隼人は侃士が窒息しないように空気のバリアーから頭だけ出して学校を出る時に買ったお茶をかけた。頭の方には先程の赤い手形は貼り付いていなかったようで、火傷は酷くなかった。そして隼人はもう一人一緒にいた人物にその能力で周囲の警戒を頼もうと振り返った。

「そんでアリスは…あれ?アリス?」

 隼人が振り返った時には既にそこにアリスの姿は無かった。

「ヒメ、アサテガタノマワリニアッタオンナノニオイダゼ!ダガムコウモコッチニキヅイタミタイダゼ。ハナレテイキヤガル」

「フン、このワタクシから逃げようなどと、ちゃんちゃらおかしいですわ!追跡に関して、ワタクシのサヴェージの右に出るものは居ないというのに。サヴェージ共、班に分かれて入り口の用意をなさい」

「「「「「イーハーッ!!!」」」」」

アリスの命令を受けたサヴェージ達は案内用としてアリスの下に一体だけ残し、それ以外のものはすぐに数体単位で班を作ってそれぞれの持場へと散っていった。

「この街で逃げる人間の行きそうな所はあらかた把握済み。…先程の手形の攻撃、下手をすればお兄様が大惨事でしたわ!許せねぇ…!絶っっ対に許さねぇですわ!!」

アリスは赤い手形よりも熱い怒りの炎を燃やしながら、敵能力者の追跡を開始した。








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