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3-56話ハンドレッドその3

お待たせしました。

「学校行こうぜ隼人。学校」

「チッ、このバカまた来ましたの?いい加減同じクラスに友達を作ってはいかがかしら?」

「こいつ意外と人見知りなとこあるからなぁ。バカなくせに」

「バカは関係ねーだろ!良いじゃん、部屋隣なんだし。そんなに俺のこと嫌い?」

「わかったよ。行こうぜ」

「フン、お兄様に免じてついてくることを特別に許可しますわ」

「あっす」

「…?なんだこれ?」

「どうした侃士?」

「これ見ろよ。手すりのとこになんか変な痕がついてるぜ」

「は?痕?なんの?」

 朝、侃士が隼人達とアパートの部屋を出て階段を降りようとふと手すりを見ると、そこには真っ黒な痕がついていた。

「それは知らねーけど、なんだ?手形かこれ?手すりを掴んだ跡みてーだな」

「お、マジだ。侃士、ばっちぃから触んなよ」

侃士は興味が湧いたのかもっと調べようとその痕に伸ばそうとしていた手を慌てて引っ込めた。

「大方誰かが汚れた手で手すりを掴んだのでしょう。汚いだけで、なんてことないですわ」

「なんだそっか」

「あ、侃士お前、ズボンのチャック開いてるぞ」

「え、あっ!危ねえ、このまま学校行ってたら危うく変態扱いされるとこだったぜ…」

「そんなんで変態扱いされるかよ。バカにはされるだろうけどな」

 三人は大人しく学校に向かった。しかしアリスだけはアパートの周りにいくつもついている黒い手形に気付いていた。密かにサヴェージ達にその手形の調査を命令すると、サヴェージ達はそれぞれ手形の方へ散っていき、ああでもないこうでもないとケンカしながら調べ始める。アリスはサヴェージ達にその場を任せて呑気に登校する隼人と侃士について行く。

 そして時は流れ、授業の合間の休憩時間。バカ話に花を咲かせる隼人達三人をよそに、アリスは調査を終えて戻ってきたサヴェージ達の報告を聞いていた。

「ヤッパアノテガタハヨォ、タダノヨゴレジャネェゼ!」

「ヤケコゲタニオイガプンプンシテマシタゼ!」

「…なるほど。おそらく何者かの能力によるものですわ。それで、他には何かわかりまして?」

「ヒメ、ソノテガタノマワリニコゲタニオイトハベツノニオイモマジッテタゼ!アリャアオンナノニオイダ!」

「女?ワタクシとは違うんですの?」

「ゼンゼンチガウゼ、ヒメノホウガイイニオイダモノ!」

「いつもこっそりワタクシの匂いを嗅いでたんですのこの変態!!それが許されるのはお兄様だけですわ!!」

「アザスッ!」

アリスはいい匂いだと言ったサヴェージを力いっぱい蹴り飛ばした。蹴り飛ばされたサヴェージは壁にぶつかると消えてしまった。それを見ていたサヴェージ達は「ハワワー」とか「イイナー」とか言いながらソワソワしていた。

「お前等も同じようなことをすればあぁなると肝に銘じておきなさい。まぁ、肝があるのか謎ですけれど。それはそれとして…」

 アリスはポケットから袋に小分けされたクッキーを床にばら撒いた。

「この短時間でそこまでの情報を持ち帰るとは、流石ワタクシのサヴェージですわ。それはご褒美。受け取るがいいですわ!」

「ヤッター!!」

「ヒメダイスキ!」

「コレダカラヒメノゲボクハヤメランネェゼ!」

鞭だけじゃなく、時には飴も必要なのだ。







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