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3-52話愛と覚悟の無限回転その2

「三人を返せ?嫌だね。せっかくの人質を簡単に返すわけ無いだろ。俺の能力『マジック・コンテナ』は君とはかなり相性悪そうだから正面からぶつかっても勝てないだろう。有効な手札の一つとして大切に使わせてもらうよ」

 小早川は再びポケットにカプセルをしまった。

「…!」

「あ、そうそう。三人は君を始末した後で俺のコレクションとして大切に使ってやるから安心しなよ」

「…人質、コレクションだぁ…?お前いい加減にしろよ!俺に直接来るんなら病院送り程度で済ませてやろうと思ったが、人質取って卑怯な真似しやがって、そういうやり方は美しくない…絶対に許さねえ!!」

「卑怯?美しくないって?はははっ!なんか勘違いしてないか?勝負において相手の弱点を突くのは当然だろ。スポーツやってんじゃねーんだよ!」

「じゃあ殺されても文句ねーよなぁ!!」

 上杉は懐から取り出したネジを小早川に投げようと構える。

「待った。その前に俺の能力についてざっと説明させてくれ。勝負において当然の事をしただけなのに卑怯者扱いは流石に嫌だと思ってね」

 小早川は再びポケットからカプセルを一つ取り出して上杉に見せる。

「あ?説明だぁ?」

「俺の能力『マジック・コンテナ』はこのカプセルの中に何でも封印時そのままの状態で封印出来る。そしてカプセルを開ければいつでも好きな時に中身を取り出せるんだ。例えばさっき封印した自動販売機」

カプセルを開けると、中から先程吸い込まれた自動販売機が飛び出した。小早川はそれを再びカプセルの中に封印する。

「ちなみに、このカプセルの中身は俺じゃなくても誰でも開けて取り出せるよ。そしてもう一つ大事なポイント。もしこのカプセルが破壊されれば、その中身も破壊される。例えそれがダイヤモンドだろうとこんな風にね」

 自動販売機が入ったカプセルを地面に置いて踏み潰すと、ぐちゃぐちゃに破壊された自動販売機が姿を現した。

「以上が俺の能力の全てだ。つまり君は取り巻き達のカプセルさえ取り戻す事ができれば良いということさ」

「おい、バカなのかお前?なんで俺に自分の能力の正体をバラすんだ?」

「なんでかって?必要だからに決まってるだろ。なんか妙な動きをしてみろ、大切な取り巻きが入ったカプセルを破壊するぞ!」

「この下衆が…!」

「この能力について知ってしまったが故に君は迂闊に俺に攻撃することは出来ない。そして同時に、この能力について知ってしまったが故に君の敗北も確定しているんだ!」

 小早川は自分の脇の道路を通過しようとする車の前にカプセルを一つ投げ込んだ。流石に直ぐ側まで迫った車をカプセルに回転を加えて躱し切る事は『スピン・ジャイロ・スミス』でも不可能だ。どれだけ回転を加えても車に激突し破壊されてしまうだろう。

「な、何!?しまった!…畜生!!」

 上杉は投げられたカプセルを守るべく道路に飛び出し、カプセルをキャッチすると破壊されないように抱え込んで庇う。しかしそうすれば当然上杉は車に轢かれるわけで…。




 


 

 



 

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