表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/139

3−46話フォーリン・ダウンその1

「…立花が倒されたか。そして藤堂清虎も能力を持っている上に、同じく能力を持っている仲間まで居るとは…想像以上に面倒なことになったな…。立花のバカが、何故藤堂清虎が一人の時を狙わないんだ…!」

 隼人達が『帝王領域エンペラー』の能力を持つ立花帝敬たちばなきみひろを倒したのと同じ頃、長宗我部家の自室で長宗我部洋貴はスマホのメッセージアプリに送られてきた友人からのメッセージに目を通し、一人苛立っていた。そして洋貴は直ぐ傍に置かれていた箱入りのテッシュに手を伸ばすと、そこからティッシュペーパーを何枚か抜き取り口に頬張った。

「もがっ、むぐむぐ…ごくん。…ふぅ」

 この意味不明な行動は苛立ちを鎮める為の儀式のようなものだ。洋貴はとても苛立った時など、取り乱しそうになった時はこうして好物のティッシュペーパーを食べる事で気分を落ち着けるようにしている。口の中でティッシュペーパーを咀嚼していると苛立ちなども消えて落ち着くのだ。そんな行動を良くするので、部屋にはティッシュの箱が大量に積まれている。

「だが、奴等の能力もわかったぞ。立花の犠牲は無駄じゃなかったということだな」


−翌日、放課後−

「…っていう事が昨日あって…」

「何!?ってことは、俺達は清虎の問題に巻き込まれたってことじゃねーか!あいつ俺達には関係ないとか言ってたけどよぉ、立花とかいう奴に襲われたのもアイツのせいじゃねーか!」

「落ち着けよ侃士。確かに竹中の件が片付いたばっかで大変だけどさぁ、能力者絡みならその内巻き込まれると思うんだよな。それに、何より放っとけないよなぁ」

「隼人お前…お人好しにも程があるぞ。俺達になんの得があるってんだよ!?何だかお前の方から巻き込まれに行ってる気さえするぜ…」

「でもそこがお兄様の魅力ですわ♡」

「侃士君の気持ちもわかるけどさ、昨日清虎先生と一緒に襲われた時点でもう遅いかもよ?先生によると立花帝敬の記憶に他にも何人か能力を持った者の情報があったみたいだし。詳しくはわからなかったらしいけど、そいつらにも僕達の事は知られてるかもしれない」

「もう手遅れかよ…!」

「とりあえず吉良会長達にも伝えとこうぜ。俺達が清虎の仲間って認識されたんなら俺達と関わりのある会長達も何があるかわかんないからな。…侃士?何見てんだ?」

「なぁ、あそこ見ろよ!あの西女の制服の!めちゃくちゃキレイだなぁ…やっぱ女子校ってなんかいいよなぁ」

「あー、確かに。でもお前、伊達先輩のこと好きだったろ?浮気かよ」

「バカ!それとこれとは別だろ。あっ、こっち向いた!」

「ゴミクズですわ。もちろんお兄様はワタクシ一筋ですわよね?」

「…えっ?」

「もぅ、皆少しは緊張感とか持とうよ。今だって狙われてるかもしれないのにさぁ」

 西女子高等学校、通称“西女”の制服に身を包んだ少女は微かに聞こえてきた隼人達の会話を聞いて思わずその場に立ち止まった。正確にはその会話の中に出てきたある人物の名前だが。その名を忘れたことはない。トモダチに頼まれ、あの四人にいつ攻撃を仕掛けるかと思案していたが、まさか彼女があの四人に関わっていたとは…。

「吉良…吉良明良…!あいつらと関わっているなら敵…!」

その名を聞いた瞬間から、彼女の標的は隼人達から吉良明良へと完全にシフトしていた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ