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3−45話帝王領域(エンペラー)その3

なんと、今月の14日を持って本作投稿開始から1周年を迎えます!ここまで続けられたのも読んでくださる皆さんのお陰です。ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!!

「…お前、さっきトモダチとか言ってたな?長宗我部洋貴について、ぼくの幼馴染について何か知っているのか?」

「あんたが清虎か…。あんたが知りたいことを知っているかもしれないし、知らないかもしれない。そんなに知りたきゃ喋らせてみろよ。出来るもんならな!」

「…いや、喋りたくないんなら喋らなくていい。お前の記憶に直接聞いてやる!『メモリー・ドライブ』!」

清虎が喚び出した小さなロボットはUSBメモリに変型すると立花の額めがけて飛んでいく。

「な、なんだそれは!?」

「そうか!小さくなってパワーが弱くなっても清虎先生の『メモリー・ドライブ』は直接ダメージを与える能力じゃないから、関係ないんだ!記憶を抜き取れば勝てるよ!!」

 しかし、立花めがけて飛び出した『メモリー・ドライブ』は立花に届かずメモリ型から変型して目の前に見えない壁でもあるかのようにピタリと止まった。

「な、何!?」

「驚かせやがって…ハハハ!馬鹿め!『帝王領域エンペラー』の能力によって小さくなっている分、能力の射程距離もそのスケールに合わせて短くなるんだよ!当然だろ。車を着地させたやつとは別にまだ能力を使える奴が居たとはなぁ、全員何かしらの能力があるのか?ま、この領域内ではどんな能力だろうと何人居ようと関係ないけどね。そろそろ終わりにしてやる!」

立花は隼人達を潰しにかかる。

「『エアマスター』!!」

立花の足を『エアマスター』の空気のバリアーが受け止める。

「なんだこのグニグニは!?くそ…生意気な!頭が高いんだよ!!いい加減ひれ伏せ弱者共!!」

立花は更に体重をかけていく。空気のバリアーはそれに伴ってどんどんたわんで限界が近いことは目に見えている。

「んの野郎!『トリック・ハンド』!!」

隼人を援護するべく侃士の拳が空気のバリアーをすり抜け、立花の脛に連打を浴びせるが、『帝王領域エンペラー』によって小さくなった拳は立花にダメージを与えられない。

「だ、ダメだ!隼人すまねぇ!!」

「小バエでも飛んでるのか?効かないんだよこのバカが!!ぶっ潰れろ!!ハハハ!気分いいぜ、他人を見下ろすのは!!」

「うおあああぁ!!!…はっ!」

隼人は恵一と侃士、清虎をバリアーの外に吹き飛ばした。

「は、隼人君!!?」

「フフフ…自分を犠牲に仲間を助けたか。自己犠牲の精神ってやつか?」

「…自己犠牲?違うね。これは俺達が勝つ為の、全員で生き残る為の一手だ!」

「はぁ!?何を言ってんだお前!!この状況で!!」

「パワーが無くても軽くなってるやつには有効なようだな。さっき俺が吹き飛ばしたあいつらを見てみなよ」

「はっ!し、しまっ…!!」

隼人に吹き飛ばされた三人は『帝王領域エンペラー』の領域内から出て元の大きさに戻っていた。

「…だ、だからなんだって言うんだ!元の大きさに戻ったところで、俺を攻撃しようと領域内に入れば同じことだ!」

「確かに、だが小さくなってずっと上を見上げていたことでてめーの弱点を見つけたぜ。侃士、恵一!俺の考えてる事、もうわかるよなぁ?」

「え?何?俺わかんねぇよ」

「…えっ」

「もう、バカだな侃士君!立花と隼人君の頭上を見なよ!」

「お?なんじゃありゃ!?」

立花と隼人の頭上をペンギンが円を描いて飛んでいた。その円が『帝王領域エンペラー』の効果範囲だろう。

「もうわかったよね?」

「なるほど!わかったぜ!あれを倒せばいいんだな!」

円を描いて飛ぶペンギンの眼の前の空間の歪みから飛び出した侃士の両手がペンギンを掴んで侃士のところまでワープさせる。

「よっしゃあ!!捕らえたぜ!!へへへ…近くで見れば見るほど弱そうだな。いいぜ、恵一!」

「し、しまった!やめろ!!そいつに触るなぁ!!!」

「『ヘヴィ・リーパー』!」

侃士の両手に捕まえられてジタバタもがくペンギンを薄っすらと透けた大鎌が斬りつけると、ペンギンは何かに押し潰されるように地面にめり込んで消えてしまった。それと同時に小さくなっていた隼人のサイズも元に戻って行く。

「う…うわわ…!」

「『帝王領域エンペラー』…かなりヤバイ能力だが、同時に弱点も晒しちまうとはとんだマヌケな帝王だな。俺達東高1年トリオを敵に回して無事で済むと思うなよ!」

「ひいぃっ!!」

「待て、今川隼人」

メモリ型に変型した『メモリー・ドライブ』が隼人の脇を通り抜けて立花の額に突き刺さった。そしてひとりでに抜けると、清虎の額に飛んでいく。

「…こいつ、長宗我部洋貴とはつい最近知り合っている。3年前からそれ以前の記憶はない。大した情報は持ってない。使えんなこいつ…!?こいつ、なんだ!?こいつも何者かの能力によって攻撃を既に受けている!その能力の為にぼく達を攻撃してきていたのか!操られている!」

「うわああぁ!…あ、あれ?俺は一体何を?思い出せない…帰るか」

記憶を抜き取られた立花は自分が今まで何をしていたのか、何故この場に居るのかすら思い出せないまま帰って行った。

「長宗我部洋貴の記憶と自身の能力についての記憶を抜き取った。未だに何者かに操られていることには変わりないが、その事すら忘れているのでもうぼく達を襲ってくることはない」

 立花帝敬たちばなきみひろ、能力『帝王領域エンペラー』。記憶を抜き取られてしまったのでリタイア。








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