表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/138

10話 a killer

 時間の経つのは早いもので、黒田がオカルト同好会に入部して一ヶ月が過ぎたある日の夜。残業終わりのサラリーマンが一人帰路についていた。彼は今無駄に経験だけ積んできた無能な上司のお陰で残業となり、かなり鬱憤が溜まっていた。

「クソッ、課長の野郎…自分のミスを全てわたしに擦り付けやがって…!今日は久しぶりに家族揃って夕食を食べられると思ったのに…」

「今日のライブも最高だったね!」

「直江君カッコよかった〜!」

I市最大の公園、さんかく公園の前を通りかかった時、彼の側を数人の女子高生が楽しげにすれ違っていく。

「ふん、学生は良いな。毎日気楽で楽しそうで…」

彼は昔から他人が自分よりも幸せそうだったり、楽しそうなところを見ると、とある衝動が体の奥底から込み上げてきて抑えられなくなる。無理矢理に抑えようとするとストレスで夜も眠れなくなったりする。そこは自分でも厄介な体質だと思う。

「…あいつらでいいか。行け」

 楽しそうに談笑しながら歩く女子高生たちに向かってラジコンサイズの小さな戦闘機が一機どこからか現れて翔んで行く。すぐに女子高生たちもジェットエンジンの音が小さく聞こえていることに気付いた。辺りを見回してラジコンサイズの戦闘機を見つける。

「ねぇ、何あれ?」

「ラジコン?」

こんな時間に誰が飛ばしているんだろう?などと考えるよりも先にその戦闘機に装備されていたミサイルが一斉に女子高生たちに向けて発射された。

「!!」

女子高生たちはミサイルの直撃を受けて、叫び声を上げる間もなく跡形もなく消し飛んだ。

「ククク…っはぁ〜、やはりキレイに消し飛ばした時の心がスッキリとする感覚はたまらんな。これなら証拠や痕跡も一切残らんしなぁ」

彼は先程までとは打って変わってとても晴れ晴れとした気持ちで再び帰路につく。そこへ帰りが遅いことを心配した家族からの電話がかかってきた。

「もしもし、あぁ、仕事が終わって今帰るところだよ。今さんかく公園の辺りだから、すぐに帰るよ。今日の晩御飯は何だい?」

電話を切り、彼は軽やかな足取りで愛する家族が待つ我が家へと急ぐ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ