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21 帝国審問官ラニサヴ・ドスタルの手記

 〇月罰日。


 魔族戦線に送り込まれてからもう何日経ったか分からない。

 目の前の魔族をいくら執拗にミンチのように潰しても、潰しても、潰しても潰しても潰しても潰しても、気が付くと次の瞬間には元の姿に戻っている。

 気が狂いそうだ。

 目の前のそれが本当に生きているのかどうかも分からない。

 ただそれが動くたびに私もその体を動かした。

 それは"確か"に"生きていた"――。


 ♦


 〇月罰日。


 ふと、空を見上げると夜空は赤く染まっていた。

 これは自分の血だろうか。

 クラクラする頭の中でもう何度目かも分からない何かをまた執拗に潰した。

 手持ちの目覚ましも底をつきかけている。

 手に張り付いた大鉈もその原型をとどめていない。

 自分はまだ人間の形を保っているだろうか。

 あぁ、また立ち上がってきやがった――。


 ♦


 〇月罰日。


 気持ち悪い。


 ♦


 〇月罰日。


 ああ……。


 ♦


 〇月罰日。


 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


 あ


 ♦


 〇月罰日。


 ♦


 〇月罰日。


 ♦


 〇月罰日。


 ♦


 〇月罰日。


 ずっと降っていた雨が止んだ。

 ぬかるんだ地面に水たまり。

 きっと雨が降っていた。

 だから病んだ。

 は、はは、ねえ、笑えた?


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