表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/8

8.あのセリフってさあ……

 

 ――おかしな単語を聞いてしまった


(ステータスってアレか、アレなのか……)


「場所を移しますわ。ついていらして」



 彼女について応接室を出て移動し、大きな鏡らしきものがある部屋へ入る。


「この水鏡は、(いにしえ)の時代より伝わる『女神の宝物』ですわ。

 現在、ここ――シエル王国王都の大神殿にしか存在しない、とても稀少かつ貴重なもの。

 ですから、貴方も決して他言無用ですよ。


 さあ、ここに手をあてて唱えて。

我が身に宿りし力(ステータス)うつせよ(オープン)』と」


 彼女が示すように手を置き、唱える――


「……す、ステータス、お、おぷ、オープン……」



 ………………



 彼女が不審なものを見る目で見つめてくるので、目をそらす。


 どもってしまったのは許してほしい。

 現代社会で生きていた前世の記憶を持つ身としては、顔から火が出そうなくらい恥ずかしいセリフだったんだ……。


 最も、彼女の口から聞いたときは、なぜか荘厳に聞こえてしまったが。


 そうこうしているうちに、水鏡の鏡面が水面のように波打ち、映っていた俺の姿が消えて、文字が浮びあがった。



▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


 カナタ         人類(人間)

 男           18歳

 勇者          LV.99


HP ―――――――|  9999/ 9999△

MP ―――――――|   999/  999△


 攻撃   999△   防御   999△

 魔法   999△   抵抗   999△

 命中   999△   回避   999△

 行動   999△



<基礎ステータス>

 STR  999△   VIT  999△

 INT  999△   MND  999△

 LEG  999△   AGI  999△

 DEX  999△   TEC  999△

 LUK  999△



<属性耐性>

 火系  100%△   風系  100%△

 水系  100%△   土系  100%△

 光系  100%△   闇系  100%△



<状態異常耐性>

 火傷  100%△   麻痺  100%△

 凍結  100%△   石化  100%△

 スタン 100%△   呪い  100%△

 毒   100%△   出血  100%△

 睡眠  100%△   気絶  100%△

 混乱  100%△   魅了  100%△

 忘却  100%△   沈黙  100%△

 盲目  100%△   バーサーク  100%△



魔法(マジック)

 ・☆     (火)火球(ファイアーボール) 熟練度4

 ・☆     (風)風刃(ウィンドカッター) 熟練度7

 ・☆     (水)水槍(ウォーターランス) 熟練度4

 ・☆     (土)土弾(クラッドショット) 熟練度2


        unconfirmed


 ・☆     (火)解毒(パージポイズン) 熟練度1




        unconfirmed




 ・☆☆    (風)突風(ゲイルブロウ) 熟練度2









        unconfirmed











技能(スキル)













        unconfirmed













強化(バフ)






弱化(デバフ)






能力(アビリティ)

 ・HP回復(OFF・生存)

 ・MP回復(OFF・生存)

 ・全ステータス上昇(常時・職業特性)

 ・全属性耐性上昇(常時・職業特性)

 ・全状態異常耐性上昇(常時・職業特性)









        unconfirmed











▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲



 上部には、名前、種族、職業――まではいいとして、LVとかHPとかSTRとか……明らかにカンストしてるんだが……。


 下部には、……なんだこれ……ほとんど何も書かれていないうえ、その部分には赤字で「unconfirmed」――つまり『未確認』の文字が……。



 彼女の唖然とした顔がこちらを向く。


 俺は全力で顔をそらした。


次回「チート」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ