773話 エンディング(前半)
狩人編の選択ルート
1.白翼協商ルート : 難易度 イージー
この世界でも1,2を争う規模の秤屋。
世界で唯一、飛空艇を運営する組織でもあり、空路での輸送を独占している。
入る難易度は高いが、一度入ってしまえば、たとえすぐに成果を出せなくても水準以上のサポートを受け続けられる。
ただし、行動規範に厳しく、犯罪や狼藉は厳正に対処される。
白の教会とも結びつきが強く、最も鐘守と関わりやすい秤屋とも言える。
大陸中に支店を持ち、その影響力は中央のシティや白の教会の上層部にも及ぶほど。
中央に行った際の大きなバックアップが期待できる。
<主要人物・秤屋関係者>
●ガミン
バルトーラ支店の支店長。中肉中背の中年男性。
ダンジョン攻略者として名高く、どのような死地からでも帰還してくることから『生還者』、危険を察知する能力が高いことから『早耳』等の2つ名を持つ。
支店長の役職にありながらも、月の半分以上はダンジョンに潜っている変わり者。
大らかで細かいことにはこだわらない性格、その面倒見の良さもあって、『ベテランのダンジョン探索者』として下から慕われている。
しかし、ガミンをバルトーラ支店の支店長であると知っている者は少ない。
実は感応士の成り損ない……ESP能力者であり、数秒先の未来を見る予知能力、対象の性格・能力・背景をぼんやりとしたイメージで知ることのできる能力『妖精眼』を保有。
戦闘力はそこまで高くないが、罠・敵感知能力に優れ、逃げ足の速さは天下一品。
小規模な不可視の力場を発生させる万能系の発掘品『栄光の手』を使って、どのような死地からも離脱できる。
ベテランタイプに偽装したストロングタイプの盗賊系のピュアダブル1機を相棒に、日々ダンジョンの下層へと挑み続けている……支店長業務を放り出して。
『ガハハハハハッ! 面白い奴だな、お前は!』
『俺みたいなショボくれたおっさんに集るんじゃねえよ。こっちは万年金欠でい!』
『ダンジョン探索のことなら任せとけ! でも、戦闘は勘弁な!』
●ミエリ
バルトーラ支店の新人狩人担当。
20代半ばのOL風美女、ただし既婚者。
若いながら白翼協商バルトーラ支店のナンバースリー。
中央の名家の出であり、大学で経営学を学び、次席で卒業した超エリート。
しかし、親からのお見合い話に反発し、当時付き合っていた彼氏と共に辺境へと逃亡。
出奔を後押ししてくれた姉の支援を受け、このバルトーラの街に居を構えて、彼氏と結婚。
夫となった男は技術者として同じ白翼協商で勤務。夫婦そろってこのバルトーラの街に骨を埋めるつもりでいる。
穏やかな性格だが芯は強い。
中央の上流階級の人間としては当然の改造(肉体・内臓強化)を受けており、ある程度の武術も収めている。
実は白翼協商に所属する大半の狩人よりも戦闘力は高い。
『いけませんね、規則は守らないと……、でも、まあ、ここは何とかしておきましょう』
『お疲れ様です。今回は良く頑張りましたね』
『緊急依頼です! 申し訳ありませんが、すぐに彼方の部屋まで来てください!』
●ティグナー
この街の領主の3男にして、白翼協商所属の新人狩人。
甘やかされて育ったお坊ちゃんであり、自分勝手で我儘な性格。
しかし、悪意があるわけでなく、きちんと理を以って話せば耳を傾けてくれる。
機械種使いの才能があったことから、英雄に憧れており、一般的な成人とされる15歳になったと同時に、親に無理を言って新人狩人として、中央への試験に取り組むこととなった。
腕利きの護衛を3人、同年代の付き人2人をメンバーとして加え、この度の新人狩人卒業のトップを狙う。
『今回のトップはこの僕だ!』
『君、なかなかやるようじゃないか? 良かったら僕の手下にしてあげようか?』
『うぬぬ! 僕はまだ負けていないぞ! まだまだ挽回は可能なんだから!』
2.鉄杭団ルート : 難易度 ノーマル
中央で活躍した猟兵団『鉄杭団』を元とした秤屋。
団長であるブルハーンの引退を切っ掛けに中央を去り、今まで築いた資産を元手に、このバルトーラの街で秤屋を開くこととなった。
秤屋としては最小規模。
しかし、中央で腕を鳴らした人員の大半が残っており、所属する人間の戦闘力だけを見れば、白翼協商や征海連合にも劣らない。
元が猟兵団ということもあって、『力』が全ての武断派が大部分を占める。
ブルハーン団長を筆頭に、揃いも揃って脳筋ばかりの面子が集合。
ブルハーン団長の一人娘、パルティアの卓越した組織運営の手腕が無ければ、一週間も持たないというのが下馬評。
秤屋としては最小規模であるが故に、中央でのバックアップは期待できない。
中央でも数多くの猟兵団を傘下に置く『黒機師団』を紹介されるぐらいとなる。
ただし、パルティアが中央の新規気鋭の人型戦車メーカー『黄星機工』の出身であり、彼女の伝手を使えば最新鋭の人型戦車を手に入れる最短ルートとなりえる。
<主要人物>
●ブルハーン
『鉄杭鬼』の2つ名を持つ元猟兵。
50代半ばの筋骨隆々な初老の男性。
全身に武装を仕込んだ改造人間。単騎で超重量級や臙公を討伐する豪傑。
性格は頑固親父そのもの。強いか強くないかで相手を判断。
肉体的なこともそうだが、何より精神の強さを重視。臆病者が大嫌い。
一人娘のパルティア、及び、孫のパルミルを目に入れても痛くない程に可愛がっている。
才能豊かなパルミルにいずれ団を譲る予定であり、それまで現役を張り続けるつもりの老将。
『おぬし、なかなかやるのう? 1丁、儂と勝負してみんか?』
『お前にパルミルはやらんぞ! 最低でも儂と団の全員ぶっ倒してからにしろ!』
『すまんが、パティだけには黙っててくれんか? 怒らせると怖いんじゃ……』
●パルティア(愛称:パティ)
ブルハーン団長の一人娘。鉄杭団の副団長であり組織運営担当。
30代前半だが、20代にしか見えないスタイル抜群の金髪美女。
自身で藍染屋を開けるくらいの技術・知識を持ち、特に緑学は『腕』クラス以上。
元は『黄星機工』の研究者。現在中央で活躍中の狩人、重二足使いのDDDとも知り合い。
しかし、研究中の事故で同じ研究者の夫を失い、1人娘のパルミルを連れて、鉄杭団へと身を寄せた。
ブルハーン団長の暴走を止められる唯一の存在。
鉄杭団の男達からは女神扱いされている。
『○○○君。貴方、働き過ぎよ。少し休みなさい』
『パルミルと仲良くしてくれてありがとう。あの子って、素直じゃないから……』
『フフフ……、大丈夫。安心しなさい。団長には私から言っておくわ』
●パルミル
パルティアの一人娘であり、ブルハーン団長の孫娘。
今は12歳の少女に過ぎないが、各種の才能に溢れ、機械種使いの才能も持っていることから鉄杭団団長の後継と期待されている。
その為の箔を付けるためにと、1年程前に新人狩人として中央行の試験に挑戦。
将来有望な若者2人とチームを組み、良い所まで進むも………、パルミルが自らの迂闊で大怪我を負って脱落。しばらく入院することとなった。
チームメンバーであった若者2人はパルミルが抜けた後も、しばらく狩人業を続けていたが………
無謀にも未踏破区域の巣に挑戦し、帰らぬ人となってしまった。
その報を聞き、一時、失意の底に落ち込むパルミル。
しかし、母親であるパルティア、祖父であるブルハーンの励ましにより半年を待たずして復帰。
巣の中で行方知らずとなってしまったメンバーの為にも、再び彼女は中央行の試験に挑戦する。
『ガイ……、フレジィ……、私、貴方達の分まで頑張るから!』
『私の肩には鉄杭団の未来がかかっているの。だから私は止まらない』
『止めて! 私を鉄角将軍なんて呼ばないで!!』
3.蓮花会ルート: 難易度 ノーマル
赤の死線で活躍した英雄、マダム・ロータスが設立した秤屋。
社会的に虐げられていることが多い女性を救済するという目標を掲げ、所属するほとんどの人員が女性という構成。
また、中央のシティ上層部からの支援も一部受けており、中小規模ながら、しっかりとした基盤を持つ。
基本、女性以外は所属することはできないが、マダム・ロータスが認めた場合のみ例外として男性も所属できる。
トップであるマダム・ロータス、副官であるメルランの力が突出しているが、所属メンバー自体の力量は高くない。
それだけに有望な新人狩人の取り込みに力を入れている。
中央行きについては、マダム・ロータスのコネが有用になるケースが多い。
特にシティのナタシア市長と無条件でつながる貴重な伝手を得ることができる。
<主要人物>
●マダム・ロータス
蓮花会の創設者にしてトップ。
現在70歳を超える年齢だが、外見は20代後半の野性的な美女。
50年前から中央の赤の死線で活躍した機人の英雄。
当時、珍しい女性の狩人ということもあり、各種メディアで騒がれた。
その知名度を活かして政界・財界に働きかけを行い、女性の社会進出を早めた偉人とも言える。
赤の死線では特定の組織に所属することなく、少数の仲間と共にフリーランス的に色々なチームを渡り歩くスタンスを貫き通した。
単独ではないが、朱妃・緋王の討伐実績もあり、『城』の踏破メンバーにも名を連ねたこともある。
しかし、現在は機人としてはバーンアウト済であり、現役時の半分程度の実力しか出せない模様。
それでもこのバルトーラの街においては五指に入る実力者でもある。
カラッとした姉御気質であり、大抵のことは笑い飛ばす豪快な性格。
ただし、自身が大切に思っているモノを汚されると容赦が無くなり、昔の苛烈さを剥き出しにする。
自身が目をかけていた女性3人チームが半年ほど前に壊滅し、2人が死亡、1人が重傷。
タフなマダム・ロータスも、これには流石にショックを受けたようで、本格的に引退を考え始めた。
近くメルランに後を譲るつもりであり、その準備を着々と進めている。
引退後は自身の足でトーラを探す為に辺境を周る予定。
『ふ~ん………、まあ、細かいことは別にいいけどね』
『小難しいことはメルランに聞きな。私よりずっと詳しいよ』
『面白そうじゃないか。やってみるといいよ。責任は私が取るさ』
●メルラン
蓮花会のナンバー2。『百眼』の2つ名を持つ熟練の感応士でもある。
30代前半の眼鏡をかけた理知的な女性。
母親と2代に渡ってマダム・ロータスの副官を務める。
自他に厳しく規律に煩い性格でマダム・ロータス相手でもビシバシ物を言う。
命操術を使っての自身の肉体強化が可能。素手でもベテランタイプくらいなら殴り勝てる実力者。
また、知操術を使い、人間の感情を読み取ることができる。
そういった能力から外部からは非常に恐れられている。
しかし、身内からは厳しくはあるものの、意外と優しい所もあるとの評価。
『規則は規則です。例外はあり得ません』
『黙りなさい。誰が口を開いても良いと言いました?』
『色々言いたいこともありますが……、後にしましょう。今はゆっくりと休みなさい』
●アンネリリー
蓮花会所属の新人狩人。
機械種使いにして発掘品使いを兼ねる。
15歳という若さながら、銃や剣、戦機号令にも精通。
7つのマテリアル術を発動する発掘品上級武器『虹杯』を手に、混獣型の機械種ヘルキャット、ベテランタイプの弓騎士系、機械種ボウナイトを従える有望新人。
辺境でも名の通った裕福な商家の出身。
部下の少女2人と共に中央を目指し、このバルトーラの街で中央行の試験へと挑む。
半年以上前、一度このバルトーラの街を訪れ、『白翼協商』と『蓮花会』をそれぞれ下見。
結果、マダム・ロータスの威光に憧れ、蓮花会に所属することを決めた。
高飛車で我儘なお嬢様的性格で割とミーハー。
だが、話せば分からない程ではない。
しかし、実力の無い男は眼中に無いので、敵を多く作るタイプ。
『オー、ホッホッホッホッ! そんなの私が勝つに決まっているじゃありませんか?』
『近づかないでくれます? 貴方のうさん臭さが移りそうですわ』
『少しだけ、貴方のことを見直しましたわよ』
4.征海連合ルート: 難易度 ハード
白翼協商に匹敵する海運が主体の秤屋。
強引な手法で勢力範囲を広げており、悪いうわさが絶えない。
辺境への偏見が強く、実力主義を謳っている割に、中央出身が優遇される。
中央に縁のある者しか入ることができない。
それ以外だとほぼ使用人としての扱いとなる。
よほど上に気にいられないと出世は難しい。
身内同士での権力争いが酷く、派閥関係のトラブルが絶えない。
しかし、流れに乗ってしまえば、莫大な援助を引き出すことができる。
その資金力は他の秤屋の追従を許さない。
逆に流れに乗れないと、辺境の人間は『島』に送られる可能性があるので危険。
<主要人物>
●ペネン
征海連合バルトーラ支店の支店長。
実利主義で冷酷な性格。有能だが人望が無いタイプ。
白の教会の総教主側へのコネを持っており、征海連合と白の教会の間で動いていたが、自身が策略で蹴落としたはずの人間に足を引っ張られて失脚。
征海連合では左遷扱いの辺境送りとなってしまった。
さらに、半年前にこの街で狩人業を勤しんでいた征海連合のトップの孫の1人が巣の攻略中に死亡するという大事件が発生。
ギリギリ懲罰を逃れることができたが、出世の芽が無くなり失意の底に。
しかし、その孫の死亡に関連して、征海連合上層部の血族2人がこの地を訪れ、この2人を利用して何とか再起できないかと陰謀を企てている最中。
『ククク……、これはチャンスだ。やっと運が向いてきた』
『坊ちゃんのことは大変偲び無く………、危ないからと御止したのですが……』
『知らん、知らん! これは私のせいではないぞ!』
●イザルナ
半年前にこの地で亡くなった征海連合のトップの孫の婚約者。
その訃報を信じられず、バルトーラの街までやってきた。
見るからに上流階級出身の美しい深窓の令嬢。
気丈に振る舞うも、今のも崩れ落ちそうな危うい雰囲気。
僅かな希望を抱きながら、この街で婚約者の痕跡を探している。
征海連合の血族ではあるが、珍しく辺境を見下さない公正で誠実な性格。
場合によっては、有力な後ろ盾になってくれる可能性がある。
女武人のターリーをいつも護衛として傍に置いている。
極限まで肉体を改造した改造人間であり、赤の死線でも十分以上に活躍が期待できる武人。
不埒な目的でイザルナに近寄ろうとすると即座に切られる。
『信じたくない………、でも、婚約者としてあの人の最後を知らないと………』
『ねえ、ターリー、私はどうすれば良いのかな?』
『ありがとうございます。この御恩は一生忘れません』
●ガミッシュ
半年前にこの地で亡くなった征海連合のトップの孫の従弟。
イザルナに対し横恋慕しており、その跡を追いかけてきた。
当の孫には昔からライバル心を抱いており、アイツが成し遂げられなかったことを達成すれば、イザルナも振り向いてくれるかも、という見当違いの野望を抱き、新人狩人として中央行の試験に挑む。
機械種使いの才能はあるものの、臆病で狭量。性格的に狩人に向いていない。
しかし、辺境では珍しいストロングタイプの重戦士系、機械種ファランクスを従属させており、また、有能な部下をチームメンバーに組み込み、その他の従属機械種を使い潰すことで成果を上げている。
『ハハハハッ! 馬鹿な奴だ。所詮、その程度だったってことさ!』
『イザルナ嬢………、なぜ僕に振り向いてくれないんだ?』
『辺境者が………、同じ場で空気を吸っていると言うことだけで我慢ならんと言うのに!』
5.タウール商会ルート: 難易度 ルナティック
バルトーラの街の土着の秤屋。規模としては中堅だが、実戦力としては低い。
入るハードルが一番低い代わりに、ほぼサポートしてくれることはなく、逆に儲けていると分かると露骨に袖の下を要求されたりする。
明確なトップが不在で、構成する4つの組織『灰色蜘蛛』『砂蚯蚓』『泥鼠』『躯蛇』の長がそれぞれ交代で代理を務める。
明らかにバルトーラの街の犯罪組織と繋がっているのだが、街の領主からも必要悪として見て見ぬふりをされている。
だが、白の教会の仇敵『鐘割り』とつながりがあることまではバレていない。
タウール商会に狩人として所属すると、4つの組織の内、どの組織に近づくかで対応が変わる。
『灰色蜘蛛』最も経済的に豊か。しかし、出世争いが激しく、身内で殺し合いも。
『砂蚯蚓』近づくメリットがほぼ無い。
『泥鼠』多種多様な人間が所属しているが、程度はお察し。
『躯蛇』近づくと危険。取り込まれるとキャラがロストする可能性あり。
ここ数年、新人狩人がタウール商会から中央に行った例が無く、中央でのサポートや他の秤屋への紹介は皆無に等しい。
ただし、中央での犯罪組織には些かの伝手があり、そちらに所属するつもりなら手厚いフォローが受けられる。
●グレイン
『灰色蜘蛛』の長。小太りで背の低い中年男性。
早撃ちの名手であり、脚を改造した改造人間でもある。
発射から着弾までもほぼゼロとする発掘品の銃『疾風丸』を保有。
人間相手には滅法強く、その力で『灰色蜘蛛』のトップの座に就いた。
機械種ガンマンの一番弟子を自称しており、教官に対して並々ならぬ執着を見せる。
スラムの孤児から『力』で成り上がっただけあって、粗野で乱暴な振る舞いを見せる。
しかし、そんな外面に似合わず策略家であり、虎視眈々と教官、及び、街の中の権力を狙っている。
『おい! お前。今、俺を馬鹿にしたな? …………殺す!』
『俺の銃を躱せると思うな。俺は教官の一番弟子だぞ!』
『教官…………、俺は…………、教官の事を思って………』
●ミラ
タウール商会所属の新人狩人教育係。
20代前半の黒髪の美女。
立場的に『躯蛇』に近いが、各組織に満遍なく接触し、4つの組織の調整役を務める。
武器も持ったことが無いような麗人ではあるが、襲ってきた男を素手で引き裂く戦闘力の持ち主。
『赤能者』と噂されるも、本人は肯定も否定もせず、内外から手だし無用の危険人物と言う認識。
何十年も前から、ミラの立ち位置にいる女性が代々存在しており、顔形は違うものの、似たような雰囲気、ほぼ同等の能力を備えた優秀な女性が就くとされている。
噂ではタウール商会を裏から支える一族の出であるとか………
『あら? 可愛い坊やね。お姉さんと少し遊ばない?』
『ふうん………、御姉さんのこと、疑っているのかしら?』
『残念ね。貴方は知ってはいけないことを知ってしまったの……』
●ルーク
タウール商会所属の新人狩人。
レッドオーダーの晶石を取り込んだ『赤能者』であり、タウール商会から久しぶりの中央行が期待される有望な新人。
黒髪に褐色の肌をした15歳くらいの少年。
その目は年頃の少年らしい輝きは無く、深く濁った泥のような色が潜む。
ほとんど感情を出すことは無く、タウール商会の指示に従い、黙々と狩人業を営む。
ミラによる思想教育が完了済。
姉と慕ったマリーをその手にかけ、もう彼の目に以前の輝きが戻ることは無い………
『僕に構うな…………』
『僕は上の指示に従うだけ………』
『僕にそんな価値は無い。姉さんを殺してしまった僕には……』
すみません。
全然書き終わりませんでした。
なので、エンディング・後日談を前半と後半に分けます。
次の投稿は10月12日(日)になります。




