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NIGHT OF SWORD  作者: 詩 香織
1/1

1話 出会い


「......おはよう、父さん。」



まだ残っている眠気を抑えつつ、俺はいつもの日課をこなそうと、父さんの遺影の前で朝のあいさつをする。


もちろん、遺影の中の父は笑ったまま。


俺は軽く手を合わせて、日課を終える。




「いま何時だ...」


時間を確認するためテレビの電源を入れる。


寝ぼけて、ぼんやりした視界を正そうと洗面所に向かった。


今は10月。


寒くも暑くもないこの時期の学校は憂鬱でしかない。


―――続いてのニュースです。昨日、50代男性の〇〇さんが、北海道〇〇市で遺体になって発見されました、手足と頭だけ残された状態で、


プチッ


テレビを切る。


「ん...ふぁーあ、しゃきっとするか。」



蛇口のレバーを青いほうに大きく傾けて、冷たい水を我慢して顔を洗う。


クリアになった視界で時計をちらっと見ると、



「やべっ、遅刻する。飯作ってる時間ないじゃん。」



とりあえず制服に着替え、昨日のうちに作っておいたフレンチトーストと、何か食べられるものをを冷蔵庫から取り出して弁当袋に詰め込んで、水筒を用意する。


トイレは、学校ですればいいかな...


昨日ガスは切ってあるし、冷蔵庫はきちんとしまっている。電気はぜんぶけしたから...





支度完了。





玄関に置いてあるたった一足だけの靴を履いて俺は家を出発する。



「いってきます。」



誰も返事なんてしてくれるはずもないのに俺は父さんの遺影がおいてある、一番奥の部屋まで聞こえるように声を出して家の鍵を閉めた。




――――――――――――――――――――――――――――――




「宮間君、宮間君。みーやーまーくーん、いい加減にしなさい。」


「......ん、ん?え?」



目の前には先生が。ああ、寝てたのか、俺。



「ああ、ごめんなさい。」


「何回目ですか、君は。部活ばかりして......、はぁ。勉強を疎かにしていてはいけませんよ、来年後悔しても知りませんよ?」



と、不機嫌そうな先生の顔がちらり見え彼女は授業に戻る、そして横でクスクス笑っているヤツが一人。


数分もたたないうちにチャイムが鳴って昼休みの時間が始まった。



「どうせ、遅くまで竹刀握ってたんだろ?いいかげん学問にも重きを置いたほうがよろしいのでは?」


「どうせ勉強はお前と違って全然できないんでね。長所を伸ばすのが好きなんだよ。」


「まぁ、そんなこと言うなって。どうせさ、来年には俺らもやらなきゃいけないことだからさ、な?勉強しようぜー。わかんないとこあるなら教えてやるからさ。」


「それはありがたいお話だが、どうせ、俺を使って希美に会いたいだけだろう?」


「いいじゃんかー。俺ら友達じゃーん。赤倉さんと話しぐらいさせてくれよー。」


「希美がかわいそうだな......、はぁ。まぁいいよ、希美は大して嫌がってないし、部活終わったら、いつもの喫茶店で希美を連れて行くし、そこで待っといてくれ、ハルキ。」


俺は隣で喜んでいる友人をめんどくさそうに見ながら弁当袋を広げる。



コイツは今井(いまい) 春樹(はるき)


中学生からの仲であるコイツは、チャラそうな顔つきをしてる割に身だしなみはきちんとしているお坊ちゃま。


成績は常に学年トップ、運動はそこそこできる。


俺もそこそこ勉強はできるが、コイツと比べるとやはり自信を無くす。


親友と言えばまずこいつが先にあがる。


俺の弁当をチラッと見たハルキ、


「やっぱ、お前の弁当俺んちで用意しようか?」


「大丈夫だって、これ位慣れればどうってことないさ。」


「...そうか。」


俺の弁当はお世辞にも美味そうには見えない。


最初の一年なんか毎日学食で済ませていたしな、、、


弁当を用意できるようになったのは一年前くらいだしな。




俺には母親なんていない。


顔も知らない。


母親の写真なんて一つも家にない。


生まれた時に死んでしまったと父さんから聞いている。


だから俺は母親なんていう存在がよくわからない。


これまで俺は父さんと生きてきた。


三年前、警察官であった父親が死ぬまで、俺の弁当は父親が作ってくれた。


最初はなんの疑問にも思っていなかったが、今思うと父さんは本当にタイヘンだったと思う。


家事、仕事、俺が赤んぼの時なんて育児も、、、全部父さんがやってくれていた。



父さんが死んでから、俺一人で暮らしてきた。


幸い、父が残してくれた財産で不自由なく暮らせている。




「なんかあったら俺を頼れよ。」



「ああ、サンキュな、ハルキ。」



――――――コイツは俺が父さんを亡くした時、引きこもって外に出ることを拒んだ俺を支えとなって助けてくれたヤツだ。


コイツがいなかったらこうして学校には行けなかっただろう。


ああ、いい友人を持ってよかったと改めて実感する。


「ああ、そうだ。そういやさ隣のクラスの......」


適当な話題を振っていつもの雰囲気のやり取りに戻っていった。


こうして他愛もない会話をしているうちに5時間目スタート5分前を告げるチャイムが鳴って静かだった教室は授業前らしい騒がしさになっていた。


――――――――――――――――――――――――――――――

キーンコーンカーンコーン。


――――――下校する時間だ。


剣道場に向かうか。


「じゃあまた後でな、ハルキ」


「おう」


......あ、そうだ。教科書、多めに持っていくか。

ロッカーから適当に必要なモノをを取り出してカバンに詰め込んだ。



――――――――――――――――――――――――――――――



部室に向かおうと、スタスタ歩いていたら不意に隣から人が乗り出してきた。



「兄さん、こんにちは。今から部室ですか?」



声をかけてきたのは赤倉(あかくら) 希美(のぞみ)、黒色の柔らかそうな髪を持ち、可愛らしい姿をしている彼女は、ハルキに最近気に入られている、俺と一つ年の離れた後輩だ。同じ剣道部に所属している。


俺が小学3年だった時、希美は、親から虐待を受けているのを父さんが見て、希美の親に抗議しに行ったところ、じゃあお前のところで希美を育ててくれと言い、父さんが死ぬまでうちで預かることになった。


父さんが死んでからは、希美は彼女の両親のもとへ戻っている。


父さんが遺書に希美が虐待を受けていてうちの家で保護している事実を警察が知って、今希美が虐待されることはなくなっている。



「そうだけど、それより学校で兄さんはやめてくれって前にも言ったろう......。」


「あ、ごめんなさい。まだ癖が治らなくて......」


「確かに最近は少なくなっているもんなぁ。」



父さんが死ぬまでは兄、妹の関係だったのだ。


昔、俺をそう呼んでいた希美は三年たっているとはいえ、その習慣が治るのは難しいようだ。


二人はそれぞれの更衣室に入って、準備をする。




――――――――――――――――――――――――――――――




「めぇぇえん!」



思い切り竹刀を叩き込む。


俺の勝ちだ。



「「ありがとうございました。」」



終わりのあいさつをして、一息つく。



ガラガラッ、



「おーい、そろそろ下校時刻だぞー。」



道場を覗き込みながら顧問はそういいながら退出した。



「よし、じゃあ片付けるか。」


「そうですね。」



練習日以外にこうやって自主稽古をしている俺たち。


練習日は後輩や、同級生を教えるので手がいっぱいだから、こうして練習日以外でやるしかないのだ。



「......練習相手がいるってやっぱいいよなー。」


「......?なんか言いましたか?」


「いやなんでも、ところで今日はどっちが勝ち越した?」


「宮間先輩が一つ勝ち越しですね。」


「うわー。希美強いなー、もう追い越されそうで怖いよ。」



自慢じゃないが、県大会3位の実力者にたかが一年で追いつく彼女の実力は半端ない。



「いえ、私なんてまだまだです。先輩今日は全然攻めてこなかったじゃないですか。」


「いや、希美。お前はもっと胸を張って生きていくべきだぞ。今日の希美の構えに隙がなかったからあんまり攻められなかったんだ......。そうだ、希美。これから時間...」



ブー、ブー、ブー。



スマホが鳴った。



「ちょっと待ってな。えーっと、ハルキからだ。はいはい、どうしたんだ?」


『わるい、急に用事が入ってな、』


「わかった。まだ、希美には言ってないし心配する必要はないよ。」


『はなしが早くて助かる。急いでるし、じゃあな。』


「おっけおっけ。じゃあまた学校で。」



ツー、ツー、ツー。



「......どうしたんですか?さっき、私のことで何か言ってませんでした?」


「いや、何でもないよ。気にするな。」



――――――今日は家で何しよう。


そんなことを考えながら歩いていた。




――――――――――――――――――――――――――――――


街中を潜む影が一つ。


見た目は人型、しかしその顔は妖怪そのもの。顔は口だけだった。口の中には無数の歯がずらり。


胴はいびつなほど発達した筋肉。


それは、人気のない場所を狙っていた。


そこに、一人の女が入ってゆく。


それを見た怪物は嬉しそうに悪意を含んだ笑みを浮かべた。




――――――――――――――――――――――――――――――


「あ、そうだ。ニュース見ました?」


「あー、もしかして変死体の?」


「はい、ここだけの話なんですが、隣町で、似たような事件があったらしいんです。」


「え、まじでか」


「マジです、友達から聞きました。」


「ってことは、夜一人になるのはまずいよな。」


「そうですねぇ、でも、先輩なら竹刀で、バンバーンって撃退しそうですけどね」


「正当防衛になるかなぁ。」


色々話しているうちに、それぞれの帰り道についた。


「じゃあ、またな。」


「はい。今日もお疲れさまでした。」



俺の家はここから駅の近くのアパートだ。希美の家はここから電車で20分のところ。


駅まで見送って、手前のスーパーで夕飯の材料を買おうか迷っていた。



「まぁいいか。」



――――――一度帰って荷物を置いてから来よう。


そう思って、アパートの前まで来ると何やら妙な雰囲気がした。


......二階にある俺の部屋の扉がないのだ。



「......どういうことだ。」



色んな事が考えられるが......



空き巣の可能性があるかもしれないので、竹刀を取り出した。そっと、二階上がって、そっと部屋を覗いてみると......


ナニカが大家さんの胸を腕で貫いていた。


血がぽたっ、ぽたっ、と腕を伝って床に......よく見ると腰から下が無かった。腸だろうか、

なにかが切断部から出ている。


そんな残酷な光景に



「......っう。」



思わず声が出てしまった。



「キ?」



こちらを向いたのだろう。しかし、その前に俺は駆け出していた。



「キキキキキキ!!!」



全力で駆け抜ける。


持っているものは何もない。








ただ走る走る走る...







あんなのに捕まったら殺される。








あんな風に殺される。




けれど、すぐには追いつかれないだろう。

幸い走って2分のところに交番がある、それまで追いつかれな












後ろを見ると、5メートルもしないところにヤツはいた。


それは怪物だった。


人型をしたのっぺらぼう。


顔は口だけ、他は何もないが、歯がずらりとならんだ口のまわりには血がついている。


前身は黒光りしていて、気色が悪い。


四肢は異常に発達した筋肉がついており、


とにかく気色悪いし、恐ろしい




「うわああああああああ!!!」





やばいやばいやばいやばいやばい!!!





速すぎだろっ。


足止め代わりに竹刀を投げつける。


回転しながらそれは怪物に向かっていき、顔面に直撃、


が、


それを物ともせず追ってくる。



追いつかれないようにギアをさらに上げる、



こんなに速く走れたの何か月ぶりだっけ。



こういう時に限って余計なことを考えて現実逃避する。


走る走る走る


ひたすら逃げた。


「曲がったら交番だ!」



角を曲がり、その交番の扉を思い切り開けて、



「助けてください!変な奴に追われています!」


「......!!こちらに来てください!」


そこにいた警官は俺をとりあえず保護しようと部屋の奥に導こうとした。




ダァアン!



ドアが乱暴に開いた。



「―――何者ですか?」



警官が冷静に聞くと、



「キキキキキキキキ」


と、奇声を上げるや否やヤツの腕は気色悪く変形し、一つの刃へと変貌した。


それは全身黒で塗りつぶされたモノだった。その見た目からわかる重さ、そして漆黒に輝いている刃は何もかも両断してしまいそうだ。



「.....!?それを捨てなさい!!」



警官は拳銃をケースから器用に取り出し男に向かって真っすぐに構えた。


俺は緊張のあまり固唾を飲んでいた。


ゆっくりと歩いてこちらに来る化け物。




バン




威嚇射撃だろうか、一発撃ったのだろう。銃声が鳴った瞬間、俺は目をつぶっていた。



「仕方ない、」


バン


二発目。


今度は打ち込んだのだろう。



「......そんなばかな。」



警官が驚いたのだろか、そんな声が聞こえ、俺は目を開けて前を見た。


よくわからない。


わからないのだ。


どうして流血していないのかが


「命中させたはずなのに...なぜ...」


「キ?」


と唖然としている検察官の首を両断した。


血が噴水のように噴き出す。




「キキキキ!!!」



喜んでいる、飢え人が食料をゲットしたかのように舞い上がる。


そして


やつは俺に刃を構えて、


素早く振り下ろした。


俺の胴を斜めに断つために放った一撃。



「キ?キ?」



それを俺は避けていた。


そして、2撃、3撃と襲ってきたが......


刃の扱いに関して素人なのだろう、動きがまるわかりだ。


4撃目で明らかに隙が出来た。


その間に交番を出て、走る。


けれどどこに向かえばいいのだろうか?


銃が効かないのだ。


このまま逃げ続けていてもいずれは捕まって殺される。


どうすれば...


路地に入った途端、背中を蹴り飛ばされた。



「げほっ!」



壁に全身ぶつけて痛い。すごく痛い。


あまりの痛さにそのまま座り込むと男が俺の喉元に剣を突き付けた。



「キキキキキキ!」



ヤツは獲物を捕まえたことをまた喜んでいる



「キイィィィィィィィィィィ!!」


そういって、俺の首をグサッと刺した。


が、寸前で避けたので、それは壁を貫いた。


「き、奇跡だ...」


だが、


何か腹に、冷たい異物が、侵入して...


「がぁぁあああああああああああああああ!」



激痛が走った。






ショックで死ぬ、死ぬ、死ぬ






痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い




そういって、腹から腕を抜いて、喉に刃を向け、今度こそとどめを刺さんと、俺の体を固定して、













と、次の瞬間、ヒュッと風を切る音が聞こえ、ヤツの肩に血が流れていた。



よく見ると、そこには深い、綺麗な切れ後が出来ていた。



「キェェェェェェェ!!!!!」



男は音が聞こえた方向をギロリと見ると。


10メートルほど離れた反対側の路地の入口に、美しい金色の髪を結った少女が剣を男に向けていた。








「次は加減しません、すぐに彼から離れなさい。」






そう綺麗な声で言った少女の警告を聞いたヤツはすぐさま彼女に向き直り、



「キ、キサマ、()()()()()()()()、カ」



「それを知ってどうするのですか?」



と、少女が聞いたら、



「オレヲ、、カイホウ、シロ」



俺の首元に剣を向け人質を取った。


だが、少女は突きの構えをし、



「キ、キサマ、」







目にもとまらぬ速さで、虚空を突いた。








すると、怪物の胸には大きな穴が空いていた。


そして、パタリと絶命した。



――――――――――――――――――――――――――――――




「大丈夫ですか?」



こちらに駆け寄ってくる少女。彼女の手にはもう剣はない。


俺を襲うつもりはないのだろう。



「ありがと......う」



安心したのか、血を流しすぎたのかわからないが、俺は意識を失った。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白そうですね。 剣の能力ものですか?? わからないけど、異世界ものじゃないからいいよ。
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