父母
「‥‥は?」
執務室にいた父は突然飛び込んできた私を見て、私が言った言葉を聞いて唖然と聞き返してきた。
そしてしばらく固まり、急に早口で話始めた。
「リリス?今なんと言った?パパ、急に耳が遠くなっちゃったみたいだから、もう一度、もう一度きちんと聞かせてくれるかな!?」
パパって、何年前の話だよ!!
私はもう一度深く息を吸ってから同じ言葉をはなつ
「私、好きな人ができたんです!!」
「‥‥殺そう‥」
「え?」
「パパのリリスをタブらかしたゴミはどこのどいつかな?リリス?パパに教えてくれるかい?」
お父様は立ち上がりゆっくりと私に近づいてきた。筋肉ガチムチ親父が怖い笑顔で近づいてくるから私は思わず後ろに身を引いた。
私の動きを見たお父様は
「リリス?どこにいくんだい?大丈夫、パパがお前という華に群がるハエを退治してあげよう、だから何も心配いらないよ。だから、お前をタブらかそうとしている男のこと言えー!!」
「きゃぁぁぁ!!」
バタンっ
お父様が叫びながら迫って来たので私は思わず悲鳴を上げた。すると後ろの扉が勢いよく開いた。
そして、
「何事です」
入ってきたの綺麗な金色髪をハーフアップに縫い上げた麗人という言葉が似合う女性だった。
誰あろう私のお母様であるエリザベス・フルーラでした。
お母様は女性でありながら王族を守る近衛隊の隊長を勤めている人でこの国でトップ10に入るほどな猛者なのです。
お母様はお父様を見ると冷たい目をしてお父様を問いただしました。
「アナタ、なにをしているの?」
「い、いや、これはだな、」
「なに?」
騎士団団長のお父様もお母様には形無しです。
お母様の問いにたじたじです。
するとお母様はらちが明かないと後ろに控える家令のハボックに視線を向けます。
ハボックは一礼してから
「アマリリスお嬢様が想い人がいると旦那様に打ち明けまして、」
そしてハボックは事の顛末をお母様に話始めた。
☆☆☆
そしてその場にはソファーに座る私、その対面のソファーに座るお母様と後ろに控えるハボック、最後に床に正座をし冷や汗ダラダラのフルーラ公爵家当主のお父様‥‥
お母様はティーカップに入ったお茶を一口飲むと
「はぁ、まったく、アナタは‥」
呆れた目線をお父様に送るお母様
お父様はキョドりながら
「いや、エル、リリスはまだ10歳なのだぞ?それなのにもう好きな男がいるなど、きっと純粋で可憐なリリスはそやつに騙さされておるのだ!!私はパパとして娘を悪魔の魔の手から救わなくては「お黙りなさい」‥‥はい」
お父様の力説をお母様はピシャリと黙らせます。
「ハボック、あれを」
「かしこまりました、旦那様、失礼いたします」
「グフッ」
お母様の呼び掛けにハボックはどこからともなくハリセンににたもの、いやあれはハリセンだわ、
それでお父様の頭をひっぱたいた。
いやいや、執事が当主にそんなことしていいの‥‥?
「それでリリス?」
「ひゃ、ひゃいっ!!」
痛みに疼くまるお父様にお母様は視線一切向けずに私に話しかけてきた。
「あなたがお慕いしているというのはどなたかしら?」
「あ、え、えっと‥‥」
私は悩んだ
ぶっちゃけいないのだ‥
この世界の知識などアマリリスとして生きてきた10年間分しかなく、前世を思い出す前のアマリリスにも想い人はいない‥
いや、いることはいる、
8才の時に第一王子の誕生兼婚約者候補側近候補を選ぶパーティーがあったその時一目惚れした人物がいた
だが、だがその人物を選ぶ訳にはいかない、なぜならその人物とは誰であろうアマリリスにとっての破滅ボタンこと第一王子なのだ‥
なので、私は必死に前世で読んだ人物紹介を思い出した。
そこで私の脳裏に浮かんだのは外見がドストライクな黒髪の少年だった。あまりにもドストライクだったので彼の名前だけは覚えていた。
その少年こそが
「あ、アルフレッド・シェルザート様です!!」




