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 国立ニシキギ魔法学院は貴族や裕福な家の子息子女がこぞって入学し、毎年多くの優秀な魔法使いを輩出している魔法学校のひとつだ。


 国内にはいくつかの魔法学校があるものの、入学する生徒たちは貴族や名家の子供が多いことから、全員が学生寮に入寮することが義務づけられているのがこの学院と他の魔法学校との大きな違いだろう。

 また、その学生寮も様々な仕様の寮が用意されており、貴族の子供向けの広い大きな個室があるところから、全員が大きな広間で雑魚寝を強いられるような学生寮も用意されている。

 ちなみにそれらの寮は仕様の違いこそあれ、どの寮も寮生の数が少人数に設定されているため、とにかくたくさんの数の寮がそろっている。


 とはいえ、そんな未来の魔法使いたちの日々の食事や洗濯、掃除など家事全般を世話するのは、各寮に数人ずつ在籍している寮母たち。寮母の仕事は各寮に暮らす寮生の生活を支えるだけでなく、魔法の勉強や人生相談まで多岐にわたるそうだ。


 そんなことを、学生寮まで案内してくれるという馬車の中で、御車台に座るおじいさんから聞かされたのはついさっき。

 そして今現在、私――ダリアは今日から暮らすことになる学生寮”西の黒猫寮”の小奇麗な玄関先で途方に暮れていた。

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